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ドコモの反撃炸裂に驚いた

以前「iPadの3G対応がヒドすぎる件」というエントリで、iPadの3Gモデル対応におけるドコモの惨敗ぶりをバカにしてしまったのだが、今日の夏モデル発表の場でのドコモの会心の反撃ぶりに驚き、感心した。
どちらかというとドコモへの苦言が多いこのブログだが、今日は珍しくドコモを讃えるエントリw

ドコモ版WiFiルーター!

これが話題のドコモ版PocketWiFi
やっぱり一番の反撃はなんと言っても3G対応モバイルWi-Fiルータの発売だろう。
これを待ち焦がれていた人はきっと多いのではないだろうか。

これさえあれば、iPad等のWiFi機器でもドコモ回線のエリアと品質と通信上限で屋外通信ができるワケで、無理にiPad 3Gモデルを買ってソフトバンク回線のエリア・品質・通信上限に我慢しながら使うなんて苦行を行う必要は全くないワケだ。
Touch Labさんの記事によると、iPad購入者の75%はWiFiモデルを選択しているそうだから、ドコモのWiFiルーターの潜在的なお客さんは結構多いんじゃないか。

価格的にも結構頑張っていて、料金割引キャンペーン適用により1年間は月額4,410円で使えるという。
(ただし2年縛り契約前提で2年目からは上限5,985円。更にmopera代別途)
確かにソフトバンクのiPad用定額プランの2,910円に比べると高いのは否めないが、iPad以外の機器でも使えることや、回線のクオリティを考えれば十分納得のいく価格だろう。
僕みたいにドコモのスマートフォンを使っている人は、スマートフォン側の3G通信をうまく制御してWiFiルーター経由で通信すれば、パケ代を浮かして結局トータルで負担額を下げることすら可能かもしれないし。理論的には。

端末についてはまだ詳細不明だが、バッファローとNTT-BPの共同開発で、通信時間も6時間と非常に充実しているし、フレッツ網/ドコモ3G網/無線LAN環境をシームレスに切り替えられるという機能も興味深い。
大きさも胸ポケットに入る程度にはコンパクトのようで、デザイン以外はPocketWiFiに負ける部分がほとんど無いのではないかと思われる。

このWiFiルーター発売はソフトバンクのiPad 3G版に対する反撃になっただけでなく、返す刀でイーモバイルのPocketWiFiやb-mobileWiFiまで粉砕しかねない強烈な一撃じゃないかと思った。

ちなみに同じ端末をNTT東日本がフレッツユーザーに月500円でレンタルするという一部報道も見られることから、フレッツユーザーはドコモから買った方がいいのか、NTT東日本から買った方が良いのかをよく見極める必要はありそうだ。

iPad WiFi版を予約した僕としても非常に心惹かれている。
ただ、Xperiaのrootが取られたという情報も入ってきているので、ドコモのWiFiルーターが出るまでにはXperiaでroot奪取してWiFiテザリングを試してみてから考えようかなぁと思っているところ。
root取ってのテザリングはそもそも想定された使い方じゃない以上、常にパケ死もいとわない自己責任な世界だし、バッテリー消費が半端ないので、おとなしくドコモWiFiを買う可能性は結構ある気がしている。

PC等接続時のパケホーダイ上限も地味に値下げ

地味にパソコン等を接続した通信での「パケ・ホーダイ ダブル」の上限額値下げも発表され、今までの上限13,650円が10,395円に下がった
これはこれで、NexusOne等のスマートフォンを使って電話もデータ通信も使いたい一部の人にとっては非常に嬉しい変更だろう(もう一声安くして欲しかったという気もしないでもないけど)。

ただ、スマートフォンでも「データ通信はWiFiルーターでやる」と割り切ってしまえば、面倒ではあるがWiFiルーターの方がかなり安く済むので、ちょっと使いどころが難しいプランかもしれない。
ものぐさで金がある人向けというところか。

スマートフォンも対応も充実

auのメガネケースと同じLynx
auもソフトバンクもスマートフォンの発表が無かった中で、3機種ものスマートフォンを発表したのも、「攻めに転じるドコモ」を感じさせる。特にauのIS01とほとんど同じLYNXと、IS02と同じT-01Bを発表したことで、auのスマートフォンを丸ごと潰しにかかったあたりは「勘弁してやれよ」と思うほどだ。
(デザイン的にLYNXの方がauのメガネケースよりも良く見えるのもなんか切ない)

更に秋にはSumsungのGALAXY Sを発売予定というアナウンスまで飛び出して、「今年度スマートフォン100万台」に向けて着々と手を打ってきた。
以前に「Xperiaの売れゆき勝手予想」というエントリでXperiaは60万台くらい売れるんじゃないかと予想したが、Xperiaに加えてこれだけスマートフォンのラインナップが充実してくれば年度内100万台はほぼ固いのではないだろうか。

僕個人としてはGALAXY SはAndroidの「海外高性能モデルをまんま持込むフェーズ」最後の端末という認識で、おサイフに対応できてるワケでも無いはずなので買うつもりは今のところ全く無い。
ただ、GALAXYが搭載するIMEアプリの「Swype」にはかなり期待している。
Swypeにはドコモ・キャピタルが出資しており、年内の日本語対応が有力視されているからだ。
なぞるだけでテキスト入力できるのはタッチ感度に少々問題のある我がXperiaでの文字入力の世界をかなり変えてくれそう。もっともPOBox touchのフリック対応もウワサされているので、そっちも気になっているのだが。

スマホ版「iモード」となる「spモード」
そしてスマホ対応へのドコモの本腰を感じさせるのが「spモードの提供」だ。
要するにスマートフォン版の「iモード」で、キャリアメールのネイティブ対応と、コンテンツのキャリア決済という強力な武器がスマートフォンの世界にもとうとう持ち込まれることになるワケだ。
特にキャリア決済は強力だと思っていて、これで一気にスマートフォン向けの国内サービスが立ち上がってくるのではないかと期待しまくりんぐである。

ただ、「spモード」という安直なネーミングはいかがなものかと・・・。
頼むから端末に「SPボタン」とか付けないでくれよ・・・。


あとUSで地味に発表された、ドコモが開発中の上のAndroidアプリにも注目している。
最大3つの単語を音声で話すと、送信先に応じて自動的にふさわしいメール文章を作成してくれるというもので、相手が友達だとデコメみたいなのまで作れちゃうようだ。
これがiモードメール対応したら面白いと思うし、僕みたいなオジサンには負担感のある面倒なメール作成作業がかなり軽減されるんじゃないかなあと。
(あとHT-03Aでちゃんと使えてるのが個人的には非常に嬉しい)

そんなワケで、今後に色々期待させてくれる今日のドコモの発表を見て、ドコモユーザーで良かったなぁと久々に思えた次第。
まぁ期待を裏切るような「まさか」が無いとは言えないのがドコモの怖いところだがw

一方ソフトバンクは・・・

一方のソフトバンク。
ガラケー新モデル全端末にTwitterアプリをプリインストールするというのは、デジタル革命で人々の生活を変えようという孫社長らしいナイスアイデアだ。アプリを入れるだけなので投資も手間もあまり無さそうなのに、アピール度は高いという素晴らしい投資効率。
あとガンダム携帯もなかなか笑わせて貰った。
やっぱりプレゼンが一番面白いのは孫社長のソフトバンクだなぁと実感。

それにしても、「iPhoneならソフトバンク!」「iPadならソフトバンク!」「USTREAMならソフトバンク!」「Twitterならソフトバンク!」ってのは、確かに「機を見るに敏」という感じはあって「上手いなぁ」と思うし、僕もユーザーとしてはどれも好きな製品・サービスだったりするのだが、一方で「それでいいのか」という気もしてしまう。
単にヒットしてる外資企業のサービスとか製品を引っ張ってきてるだけじゃんと。
次はFacebookか?Zyngaか?Foursquareか?w

孫さんのネットの利活用は結局海外頼みかいと。
端末を一生懸命作ったのにロクに紹介されず「ツイケー」で纏められちゃった日本企業のことはどう思っているのかと。
外資におもねる人が天下国家語ってるんじゃねぇぞと。
という気がしてしまったのは・・・たぶん僕だけなんでしょうねw
孫さんくらいの人には日本でベンチャー育成して海外に打って出るくらいのことをして欲しいんだけどなぁ。

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One comment

  1. ソフトバンクが大嫌いな人間の言うことなのでそこは割り引いて聞いていただくとしても、
    > 孫さんのネットの利活用は結局海外頼みかいと。
    ソフトバンク自身が(少なくとも以前は)そうだと主張していました。
    http://www.google.co.jp/search?hl=ja&source=hp&q=inurl%3Asoftbank.co.jp+%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3%E7%B5%8C%E5%96%B6&aq=f&aqi=&aql=&oq=&gs_rfai=
    いまでも変わらないというか、新しい機軸が無いのでしょう。iPad なんて4万円安いはずのSIMロックつきで諸外国と同価格帯ですしね。Apple も嫌いなので関係ないのですが ;-)。

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