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ドコモユーザ歴が15年になったので不満とかあげてく

2月末で14年目が終わりました


今月一度も更新出来てなかったので、何かネタ無いかなぁと思ったら、今月は僕がドコモユーザーとなってちょうど15年目に突入した月だった。

今から15年前と言えば、僕が社会人になってから1年弱くらいのタイミング。
周囲に引っ張られてPHSから携帯に変えたことを懐かしく思い出す。

この15年間、ドコモ以外の携帯キャリアとは一度も契約したことがない。
本当は、ぼくはキャパシティさえ許すのなら、ガンガンいろんなキャリアと回線契約していきたい派。1回線で手一杯なのと社会人ゆえの「大人の事情」があるので今はドコモだけなのだが…。
(なお、大人の事情と言ってもドコモの社員というワケではない)

そういう特殊な状況に置かれているのではあるが、15年目の一人のドコモユーザーとして、最近不満に思うことなどをエントリーしてみようかなぁと。
他のキャリアを使ったことが無いので、正確じゃないことなども多いとは思うが。

結論から言うと全く満足してない

長くなるとアレなので、最初に結論から書いておこう。
端的に言えば、今のドコモには全く満足できてない。
上記の個人的特殊事情が無ければ、とっくに他のキャリアに移行していると思う。
(おそらくは2008年のiPhone国内発売と同時にソフトバンクに移行してただろう)

ただ、15年間ずっと不満だったかというとそういうワケではない。
iモードとかおサイフで業界をリードしていた頃のドコモには満足していた。

iモード初号機をワクワクしながら買って「携帯番号@docomo.ne.jp」のメールを嬉々として送っていたし、希望アドレスが解禁される初日に早朝から待機して確保したアドレスは思い入れも強く、その後一度も変えていない。

おサイフも僕にとっては非常に衝撃的なサービスだった。
まだ街中で使ってる人がほとんどいなかった頃から「シャリーン」とやってドヤ顔してみたりしたのも痛いながら懐かしい思い出。
モバイルSuicaがサービス開始した時には、自分の機種(たしかD902i)が対応機種に入っていなかったので、速攻機種変したりもしたなぁ。

とにかく、あの頃はドコモユーザーで良かったなぁと思っていた気がする。
それが、なぜ今こうなったか。
僕にとってのいくつかの理由をあげていこう。

1. 先行者じゃなくなった

自分で言うのもなんだけど、仮にキャズムの谷ってのがあるとすれば、モバイルの世界では僕はギリギリその手前くらいにいるユーザーなのではないかと思う。
要は新しいものが好き。

で、かつてのドコモは「iモード」にせよ「iアプリ」にせよ「おサイフ」にせよ、とにかく新しいモノを真っ先に体験できるキャリアだった。
時代を作っていた。
だからその時代は極めて満足できていた。

でもスマホ時代になってから、つまり2008年以降はフォロワーになってしまった。
やっぱり、それが一番不満として大きい。
iPhoneを真っ先に使えなかったあの恨みが何よりも大きい。

先行してた部分もすぐ負ける

でも、例えばAndroid携帯の投入とか、LTEの投入は他社に比べて年単位で先んじていた。
実際、僕も最初のAndroid機HT-03Aを発売日に買って1年間の恨みをかなり晴らしたものだった。

HT-03Aを出してくれたことは、個人的には近年では数少ない評価ポイントで、そこから足かけ4年ほどAndroidの進化を体験できたことには満足している。
ソフトバンクに移行してiPhoneを持ってたらまず叶わなかった道でもあったろう。

それでも気になるのは、せっかく先んじてAndroidにコミットしたのに、1年後に参入した他社にあっさりと追いつかれてしまったこと。

Android用にキャリアメールを提供できたのがHT-03Aから1年以上経ってからで、しかもそれが壮絶に評判の悪い「spモードメール」であったことの絶望。
というか、それまでは「スマートフォンは2台目で」という態度を頑なに守り、「iモード.netメール」の公式アプリは2回線持っていることが前提とかいうクソぶりを発揮していた。

spモードメールの2ヶ月後には、auがキャリアメールはおろか「おサイフ」「ワンセグ」まで対応したIS03を投入し、1年間の先行者メリットは露と消えた。
その後のAndroid端末の展開も、数は一定程度揃っているけども、auのHTC Jとかinfobarみたいな作り込みされた端末なんかはほとんど出せていない感じ。

LTEも同様で、サービス開始で2年も先行していたのに、昨秋に他社が本格参入してくると、エリアでも実効速度でも全然先行者メリットをアピールできない事態に。
なんでこうなった。

とまぁ、この辺が非常に歯がゆいワケである。

情弱向けキャリア

情弱という言葉じゃ失礼なのかもしれないけど、要するにレイトマジョリティー的な人向けのキャリアになっちゃったんじゃないかという気がしている。
アーリーアダプター的な人は、ほとんどドコモから出てしまっているのが現状では?
(複数回線持ちとか、ガラケーはドコモという人は多そうではあるが)

dマーケットだとかPaletteUIとかジュニスマとからくらくスマホとか、施策もだいたいそういう人をターゲットにしている感じだし。
いや、そういう人が規模として多いし金も持ってるってのは十分に理解するところだし、ビジネスとしては正解なのだろうと思うのだけど、僕にとってはつまらないことこの上ないワケで。

2. 提供者目線ばかりである

要は客のニーズとか関係なくて、自分らがやりたいことばっかだよなという。
自分らの理屈ばかりでゴリ押し。それはもう剛力に。

iPhoneをいつまでたっても出さないことを筆頭に、どう考えてもニーズが無いNOTTVをゴリ押してみたり、恐ろしく使い勝手とか挙動がおかしいプリインストールアプリをゴリ押ししてみたり、ダサいXiロゴを全端末にゴリ押ししてみたり。

次は自社サービスがたっぷり使えるとかいうTizen端末をゴリ押ししてくるんだろうか。
それ、俺らにとって何のメリットがあんのさ。

どのキャリアもそういう面は必ずあるのだとは思うけど、顧客目線で「選べる自由」を標榜するauとかを横目で見ていると、ドコモユーザーとしてはジリジリしてしまうのである。

しかもセンスが感じられない

ゴリ押しされても、納得して便利に使えるようなものだったらまだ良いのだけど、なんかセンスが全体的に無い感じがするのも悲しい。

その筆頭は「spモードメールアプリ」だろう。
普通のセンスならこのアプリの酷さには気づくと思うんだ。
それがもう2年以上酷いままという。
中の人、使ってないん?

キャリアメールを2年も酷い状態で放置しておきながら、「総合サービス企業」を標榜するあたりのセンスもどうなのよって。
LINEにドコモ茸スタンプ出して喜んでる場合じゃないって。
今や僕もLINEが完全にキャリアメールを代替してるんで、もはやどうでも良いのだが。

NOTTVもおよそセンスが感じられないガラパゴスサービスだし、電子書籍のhontoとか今まだ生きてるのかも分からないし、dマーケットのページとか楽天みたいにゴチャゴチャして全く見る気にもならないし、羊は邪魔だし…。

「総合サービス企業」を有機野菜とCDから始めるってセンスもどうかと思うし(どうして真ん中の煮えるところに肉を入れず、こういう煮鍋の端っこに張り付いた白菜みたいなサービスばかりをつまみ食いするんでしょうかね by 山本一郎氏)、それで「Amazonになる」って言ってしまうセンスもどうなんだろうって。

「サービス系で1兆稼ぐ」らしいけど、これを「4000万のユーザーが月2000円使えば達成できる数字」とかって胸張ってるの見て、やっぱセンスねぇなぁって。
こんな算数、本気で信じてやってるのかって。
月5万の30年複利で1億円です!とかと同じじゃん。

一家で父ちゃん母ちゃん子供がみんな月2000円も使ったら破綻するだろ。
それに、月2000円もオンラインで使う層は他のキャリアにかなり移行しただろうし、そしてそういう層はドコモじゃなくてAmazonで買い物するし。
残ったオッサンオバサン爺婆が、dマーケットで有機野菜とかCDとか水とかを買いまくり、dゲームでソーシャルゲームの課金アイテムを買いまくる未来・・・僕には全然想像できない。

3. 土管もヤバイ?

なんだかんだ言っても、ドコモの一番の売りは土管だと思うのだが、3G時代に築いたこの高信頼インフラがLTE時代になって微妙になってきている感がある。

ちょっと前にも「原因はドコモ  世界のLTEの通信速度、日本は9カ国中最下位という結果に」という記事が話題になっていたほどで、早くからLTEをやっているから単に混んでいるということもあるのだろうけど、全然早くないよねドコモのLTEみたいな。
早いのは電池の減りだけだろ?みたいな。

そもそも3G時代でも、東京の池袋とかあたりは全然通信ができなくてイライラしたものだったし、回線障害とかも一時期は連発していた。
それだけでなく、spモードメールが他人のとこに行っちゃいましたーとか、spモードメールが全部消えちゃいましたーとか、全然安心できないドコモみたいな印象が徐々にできつつある。

もっとも、僕自身は地方に単身赴任していて、その世界ではLTE含めわりと快適に使えているし、障害に直面したことも幸いにして無いのだけど、東京に戻った後がかなり不安な今日この頃だったりする。

まぁ、これは他のキャリアを使ってない僕が正当に評価できない部分ではあるのだけど。
auもパケ詰まり問題とかあるようだし、ソフトバンクは恒常的にダメと言われ続けてきたし。
なので、ここは僕の勝手な印象という感じではある。

4. 危機感が無い

ドコモの中の人とかの話が記事になったりするのを良く見るのだけど、なんか危機感みたいなのを感じられないというか、夢見がちみたいな感じがある。

「Amazonに俺はなる!」ってのもそうだけど、最近はAmazonどころか「OTTに俺はなる!いやなりつつある!」くらいの認識だそうで、凄い違和感が。
(しかもそのOTTが売るものの例がコンタクトの保存液だそうで目眩がするw)

日経コミュニケーション1月号で「NTTドコモ不振の裏側」って特集があって興味深く読んだんだけど、そこに出てた副社長インタビューとかも凄かった。
どんな感じで凄かったか、ちょっと引用しますね。

今は、我々がiPhoneを扱えば顧客は戻ってくるという前提で、まず陣地を固めることに全力を注いでいる。社内では「iPhoneで他社に出ていったユーザーはいつでも戻ってくる。だから我々のサービスを、いつそうなってもいい状態にしておかなければならない」と話している。

この自信が凄い。この自信の根拠を知りたい。
僕なんかからすると「え、何が嬉しくてドコモに戻ってくるワケ?」みたいな感じなんだが。
なんか物凄いMNPキャッシュバックキャンペーンでもやるんですかね。

iPhoneがスマートフォンの代名詞のようになってしまうと、対抗が難しくなる。そうなると、対応が遅れた分だけ顧客を失うことになり、何のためにあえてiPhoneを端末ラインアップの候補から排除してきたのか分からなくなってしまう。

これ、将来の懸念みたいな言い方をしてるんだけど、いやいや、まさにこれがここ数年起きてきたことだろ?みたいな。
既に対応が遅れて顧客を失いまくってると思うんだけど。
2年前のインタビューじゃないんですよ、これ。
2013年1月号ですよ、この雑誌。思わず確認しましたもん。

で、このインタビューの題名が「iPhoneはいつでも入れられる、でも”今”ではない」と来たもんだ。東進ハイスクールの林先生に喝入れてもらった方がいいんじゃないの?
「いつやるの?」って。
「今でしょ」って。違うよ5年前だよバカ。

5. 長期契約メリットが全然感じられない

これはドコモに限らずなんだろうけど、15年も使ってやってんのに何一つ嬉しいことが無いぞと。
ホントに、大人の事情さえなければ、あっち行ったりこっち行ったりMNPしながらキャッシュバックもらうようなユーザーにたぶんなってた。
でも、それで良いのかよって。

色々書いたけど

とりあえず、ドコモしか選択肢の無い僕としては「ドコモ頑張れ!」としか言いようがなくて。
本当に頑張って欲しいな。
dtab買うからさ…(ドコモのサービスは使わないけどw)。

【参考リンク】

One comment

  1. 匿名 /

    ドコモと手を切って当方約8年あれほど抱えたストレスが嘘みたいにない。
    au最強といえます。

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