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Xperia Z1:この秋一番グッとくる「SONYのスマホ」

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ドコモユーザとしての不満をぶちまけたエントリを最後に半年間のインターバルを開けてしまった。
そうこうしてるウチに、そのドコモからは遂にiPhoneが出るなどという展開になっていて、世間はその新型iPhoneの話題でもちきりだ。

でも僕個人にとっては「5年遅いよ」という話であって、今さらiPhoneにしようなどという気には全くなれないし、そもそもキャリアはどうであれ新しいiPhone自体に全くグッと来ないなぁなどという気がしていた。
一応Appleファンではあるのだけど。あ、OS7には少し興味ある。

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そんな中、先日のIFAで個人的にグッときまくる製品群を発表していたのがSONYだ。
「One SONY」のスローガンのもと、相互に連携しあう製品とサービスのラインナップが相当な勢いで充実してきた、そんな印象を持った。
その製品ラインナップのど真ん中にあるのが、新しいXperiaのフラグシップ「Xperia Z1」である。

X10 → acro → GXとメイン端末はずっとXperiaだった僕にとっても当然気になりまくりの端末である。そこに、ダメ元で応募したソニーモバイル主催の「Xperia Z1 タッチ&トライ」ブロガーミーティングの当選案内が届いた。更新してないブログに門戸を開いてくれたイベント主さんに感謝。

ということで、去る9/13、イベント会場で色々と触ってきたので、感想などをつらつらと書いていこうと思う。
製品スペックとかプレゼンテーションの内容については、既にアップされまくっている他のブロガーさん達のエントリで見ていただけるので、もう感想だけ書く。

なお、タッチ&トライした端末は国内販売モデルではなく、グローバル端末だということなので、そこは割り引いて読んでいただいた方が良いかと思う。
(国内モデルにはドコモの余計なクソアプリやNOTTVがぶち込まれることは必至であり、スタミナモードもまた去勢されてしまうかもしれないし、Xiのクソロゴがデザインを台無しにすることもまた確実だからである)

結論:買わざるを得ない

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先に結論だけ書くと、まぁXperia好きとしては買わざるを得ない端末だなぁと感じている。
XperiaZを触った感想エントリにも書いたが、Zは良端末だと思う一方で「買わざるを得ない」とまでの牽引力は正直感じなかった。
まぁGXを買って半年ちょっとしか経っていなかったということもあるのかもしれないが。

しかし今回のZ1は個人的にはほとんどケチの付けようが無い端末という印象。
強いて言えば大きい・重いということくらいか。
ただ大きさはいくらでも慣れるというのは過去の経験からも明らかだし、重さも後述するとおりむしろ好感度アップの面もあったりして、決定的なマイナスにはなり得ない。

やっと「SONYのスマホ」になった
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そして何に一番惹かれたかというと、それはやっぱり「Power Of SONY」な端末だと確信できた部分だ。それはハード的な部分もしかりだが、それと同じかそれ以上にソフト面・サービス面での「One SONY」を実感できたことが大きい。

3年前のXperia X10のレビューで、僕はこういうことを書いた。

そもそもXperiaという端末単体で世界観とかエンターテイメントを作ろうとしているのが間違いなのでは。エンタメという意味で遙かに先を行っているiPhoneを考えても、端末単体ではなくて、音楽とかアプリとか動画のストアというサービスが統合されてるからこそエンタメが実現できているんじゃないかと。


少なくともソニエリはSONYグループとしての一連のサービス群を統合し、それを端末から利用できるようにすることも可能なメーカーのハズ。それが現時点のXperiaでは全く実現できていないのは残念。
なので、僕としてはXperiaの将来のアップデートに対しては、AndroidOSのアップデートというよりは、そうしたSONYグループトータルとしての新たな提案に期待している。


このX10の感想を書いた後、3年間の間にXperiaシリーズやSONY Tabletなど合計で6個ほど購入してきたけども、今回のZ1で初めて、上で書いたことが完全に実現したなぁとの思いを持った。
(モチロン全く進化が無かったワケではなく、少しづつ前進はしていたのだけども)

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個人的にはこのZ1から、Xperiaは「数あるAndroidスマホの1つ」から「SONYのスマホ」に大きく前進したのではないかなぁと、大げさだけどそういう感想を持った。
だからSONY好き、Xperia好きとしては「買わざるを得ない」のだ。

結論部分が既に長文化してしまったので、以下、個々の要素ごとに簡単に感想を。

デザイン

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デザインは基本的にはXperiaZのデザインを踏襲している。
Zの感想エントリでも書いたが、実はこのデザインそのものはそれほど好みというワケではない。
個人的にはソニエリ時代の「Human Curvature」なデザインが好みだったので。

ただ、Z1に関してZから大きく進化したなぁと思ったのは質感だ。
(個人的な感想だけども、Zは実物を見ると思ったほど質感を感じなかったのだ。)
Z1はなんと言ってもXperiaシリーズとしては初めてというアルミ一体成型のフレームが、質感向上に大きく寄与していると感じた。

また、このフレーム部分は「持ちやすさ」向上にも寄与しており、「なんか手への収まりが良くない」感じだったZとは持った感じが大きく変化した感じ。
カドが取れた感というか。

重くなったことのメリット
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今回のZ1はZの146gから25g増の170g。最近のスマホとしてはかなりの重量級だ。
しかしコレが意外に悪くないのだ。

Zに質感を感じなかった一つの要因が、端末の大きさから来る印象とかけ離れた「軽さ」にあると感じたことは以前のエントリでも書いたけれど、Z1はまさにその逆だ。
ズシッと来るほどに重くは感じないが、「中身が詰まってる!ギッシリだ!」という感じの重さ感があるのである。iPhone4シリーズに感じたキッチリギッシリな質感の高さに通じるような。

そんなワケで、Z1のデザインは個人的にはZよりも質感・手の収まりなどの面で大きく進化したと考えている。

ちなみにカラバリはZと同じ黒白紫だが、紫の色合いが青みを増す方向で変わっており、そこも個人的にはツボだったりした。

細かいが重要な改良
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デザインついでに書いておくと、2つの細かいが個人的には重要な改良がある。
1つはキャップレス防水、もう1つはカメラボタンの復活である。
GX使いとして、この2つはZの残念な部分だと考えていたのだが、そこを着実にカバーしてきたところも非常に好印象だ。

特にカメラキーは日常の使い勝手に大きく影響するので、カメラがウリのZ1には必須だろう。
ポケットから出しながらカメラボタン長押しで、すぐに撮影に入れるのはかなりのアドバンテージだ。

カメラ

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ソニモバのプレゼンテーションでも一押しだったのがカメラ機能。
コンデジと同じレベルと断言できるカメラということで、確かに間違いなくZ1のウリになる機能だろう。

僕の場合、歴代Xperiaのカメラの画質にはかなり満足していた一方で、カメラのソフトウェアに対する満足度は必ずしも高くなかった。
特に写真が溜まってくると顕著になってくる起動の遅さやプレビュー画面との遷移の遅さがかなり気になっていた。カメラについてはiPhoneのシンプルながらスイスイと撮れるあの感じが羨ましかった。

で、Z1である。
嬉しい事に起動の速さやプレビュー画面との遷移などがかなりストレスフリーになっていた。
iPhone並みと言っても大げさではないくらいのイメージ。
ということで、これはかなり使えるカメラではないかと。
画質のことは良く分からないが、まぁ歴代Xperiaの実績を踏まえれば期待を裏切りはしないだろうなと。

アプリ的な機能は正直どうでも…
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カメラの基本的な機能とか、なんだか難しい名前のテクノロジー(SONYのCybershotに使われている技術などが盛り込まれているということで、SONYスマホとしては重要な要素ではある)とかとは別に、カメラを使った色々なアプリ機能が新たにてんこ盛りということで、会場の半分を割いてアピールされていた。

ただ、この辺はアプリとか入れればどうにでもなるよなぁ程度にしか感じなかった。
まぁ使うとしたら2秒で60枚というタイムシフト連写機能くらいかなぁ。

ディスプレイ

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トリルミナスディスプレイを初搭載。
それがどんな技術なのかはよく分かっていないのだけど、以前家電量販店で大型テレビを比較していた時に、SONYのトリルミナスなBraviaがひときわキレイに感じられたことが結構印象に残っていて、それがとうとうスマホにもやってきたのだなぁと期待していた。

で、実際のところ非常に見やすく明るいディスプレイだなぁと。
ただ会場が暗かったし、比較物が僕の古いXperiaGXしか無かったので、イマイチ分かってないかも。

バッテリー

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今のメイン機であるXperiaGXがとにかくバッテリーがもたない。
他に大きな欠点があるワケじゃないのだけど、この1点だけで日々ストレスなので、やっぱりバッテリー性能は非常に大事だし気になるところ。

こちらでもZ1は3000mAhと、Zの2330mAhやGXの1700mAhを大きく凌駕するスペック。
実際どれくらいもつのかはタッチ&トライの時間だけでは把握しきれないが、かなり安心感は持てそうかなぁと感じた。

通知領域トグル

他社スマホに比べるとXperiaシリーズではかなり弱かったのがこの通知領域トグル。
Z1ではこのトグルをカスタマイズできるようになっていた。
最大2段のトグルを構成できる。

中にはテザリングやLTE、スタミナモードのオンオフなどもあり、なかなか使いやすそうだった。
まぁこれはやっと他社並になったねという部分ではあるが。

ホームアプリ

ホームは大きくは変わっていない。
ドロワーの中にフォルダを作れるのは相変わらず。
従来はドロワー上部にあった表示切り替えが、左側にメニューバーとして再構成されたくらい?

SONYのクラウドサービスとの統合

個人的に一番嬉しかったのがここかも。
具体的には2つ。1つはPlayMemoriesOnline(以下PMO)という画像クラウドサービス、もう1つはMusicUnlimitedという有料聞き放題音楽サービスである。
これらを純正のアルバムアプリやWalkmanアプリから、本当にシームレスに使えるようになっていたのである。

純正アルバムアプリとPMOの連携
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まず、今回初めて知ったのだが、PMOに「容量無制限」なサービスがいつの間にか追加されてた。
具体的には、スマホやタブレットやVaioからの自動アップロードサービス利用分については容量無制限であり、通常の無料プランである5GBにはカウントされないらしい。
(ただしアップロードは1920pxのフルHDベースにサイズ変換される)

当然ながらカメラで撮った写真はPMOに自動アップロードする設定が可能だ。
で、「いいな」と思ったのは、純正のアルバムアプリでは端末ローカルにある写真とPMO上にある写真とが同じ画面でシームレスに並べて表示されるというところ。
更に同じ写真が存在する場合はダブリ表示されないような調整もされるらしい。
実際、デモ端末を見ると、他のXperia等で撮影しPMO上にアップロードされた写真も端末ローカルにあるかのように見ることができた。

我が家のように嫁もXperiaみたいな感じだとこれは便利に使えるなぁと。
更に最近のSONY製品はPMOの画像が見られるものが多いので、特に意識しなくてもXperiaで撮った画像をいろんなシーンで見ることができるというのはやはり便利だと思った。

Walkmanアプリが1000万曲の入口に
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今回一番気に入ったのがコレ。
やっと、WalkmanアプリにMusic Unlimitedが完全統合された。
(Zの発売時にも統合されるという話があったが店頭で触った限りできていなかった)

あの使い勝手の悪いMusic Unlimitedアプリではなく、洗練されたWalkmanアプリを起動してすぐにランキングやらチャンネルやらをブラウズできるのは快適そのもの。

僕の場合、自分の音楽ライブラリはGoogle Play Musicを使ってクラウド上に置いてあるので、今まではWalkmanアプリの出番があまり無かったのだけど、これで役割分担が明らかにできるようになった。
自分の1万曲のお気に入りライブラリはGoogleのアプリから。
1000万曲の膨大なライブラリを探索する旅に出るならWalkmanアプリから。
どっちを起動するか、嬉しい悩みになりそうだ。

豊富なアクセサリー類

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まだ正式に国内発売もアナウンスされていないのに、既にケースなどかなりの数が展示されていた。まぁiPhoneとは比べ物にならないけども、ここまでケース類が充実してるのもXperiaの良いところかもなぁと。

進化したスタンド
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Z1のスタンドはZのものより少し進化した。
まず大きさが少し小さくなった。
そしてマグネットでカチっと装着可能になった。
喜ぶ人が多いだろうなぁと思ったのは、「カバーを付けたまま装着できる」ようになったという部分だ。
これは良い改良だ。

大人気のQXシリーズ
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当日会場で一番人気だったのが、本体がレンズだけでスマホと組み合わせてカメラとして使えるというQXシリーズ。スマホと合体させるというコンセプトがガジェット好きには結構刺さってるんだろうなぁと思われ。まぁ僕も思いっきり刺されているワケだけども。

ということで人混みを掻き分け、カール・ツァイスのレンズを搭載したQX100をお試ししてきた。
Z1とQXの接続はNFCをタッチするだけ。QXはそれで自動的に電源が入って起動し、Z1の側ではQXの操作や画面表示を行うアプリが自動起動する。

ちなみに接続して撮影に入るまでには1分程度の時間がかかる。
さすがに咄嗟の撮影には対応できない。
なので用途としては、綺麗な写真を取りたいここぞという時や、光学ズームを使いたいというようなシーンでセットして使うという感じになるのだろう。

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スマホの液晶を通じた画面の確認は僕が見た限りは遅延なども気になるようなレベルではなく、ほぼ普通のデジカメ感覚で使えるイメージだった。
タッチフォーカスも当たり前のように使えた。
実は僕自身はタッチフォーカスできるデジカメを持っていないので(NEX-6のほぼ唯一の欠点と思っている)、これだけでも欲しいと思ったほど(というかもう予約しちゃったんだけど)。

あと、撮影した画像はQX本体には原寸で、Z1には縮小して保存される。
Z1の方はその縮小した画像をSNS等にシェアするような利用シーンを想定しているようだ。

なかなか面白い製品なのだが、そもそもZ1は「カメラがコンデジ並み」という触れ文句なので、コンデジ相当のQXを別に持つということに幾ばくかの自己矛盾を感じない訳でもないのだけれど。
でもやっぱりモノとしてネタとしては魅力的だなぁとは思う。
この辺はモノが来たらレポートしてみたい。

GXから買い換えたい理由

まぁ全てにおいてZ1が凌駕してるからとしか言いようが無い。
バッテリーしかり画面の美しさしかり、デザインの質感の高さしかり。
加えて防水というところ、あとは最近SONY製品の中で重要度が増しているNFCの存在も大きい。

我が家では今マイホームを建築中だったりする関係で、今後テレビやAVアンプでSONY製品を導入していく計画なので、その辺との連携機能をフル活用するためにはNFCが欲しいところ。

ということで、早く来い来い発売日。
以上、とりとめのないレポートでした。

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