上京ついでにドコモのスマホラウンジで夏モデルの実機を軽く触ってみたので簡単に雑感でも。
30分ほどしかいなかったので、全然深くは比べられてないですが。
夏モデルは数が多くて全部把握してないけど、思ったより多くのモデルが既に展示されており、特にNEXTシリーズは富士通東芝を除くほとんどの端末が出てたんじゃないかと思われ。
逆に言うとこの時期に実機を出せてない富士通東芝は…完成が楽しみですねw アアアッ
全体の印象
全機種ICS搭載だしスペックも高いレベルで統一されているので、正直なところどれ買ってもハズレってことはあまり無いんじゃないかなぁと思った。少なくともパッと触って「こりゃダメだ」っていう端末は無かった印象。逆に言えばどれも似たり寄ったりということでもある。
そんな中でも気になったことが3つ。
ICS搭載でも統一されないキーの位置
従来は物理ボタンやタッチセンサーボタンで実装されていたホームキーや戻るキーが、素のICSではオンスクリーンボタンになっているので、今までメーカーによって戻るキーが右だったり左だったりした現象は収束に向かうのだろうと勝手に思っていた。でも実際は全然そんなことなかった。
相変わらずバラバラもいいとこである。
例えばXperiaシリーズは素のICSと同じ形のオンスクリーンボタンであるのに対し、GalaxyS3は左がメニューボタンで右に戻るボタンと従来どおりの配置(アプリ切替はホームボタン長押し)だし、そもそもオンスクリーンボタンじゃなくて物理ボタンとタッチセンサーの組み合わせ。
SHARPはオンスクリーンボタンなんだけどメニューキーを入れて4つボタン。
富士通東芝系も(実機は無かったけど)配置はGalaxy方式で物理ボタン、などなど。
どういう配置だろうが慣れの問題と言えばそれまでなのだけど、やっぱり使い慣れて体が覚えた操作で使いたいなぁと思ってしまうし、そうなるとおのずと選択肢が限られてくるという状態だ。
なんで標準に合わせないのかなぁ。囲い込みなんだろうか…と不思議になった。
ドコモのプリインアプリ
相変わらずドコモのプリインアプリは今までにも増してドッサリ入っていた。プリインなんてなーんにも無かったHT-03Aも今は昔。
まぁ例えばほとんどの機種に入っていたホームアプリのPaletteUIとかアドレス帳アプリやスケジューラーなどは、それはそれでキャリアとして共通の使い勝手を提供するという意味もあるのだろうから決して否定はしないけども。
それはそれとして各メーカーの独自ホームやアドレス帳やスケジューラーは別に入っていて、単純にカブりすぎてるのが気になったところ。
まぁ昔に比べて内蔵ROM容量にも余裕があるし、アンインストールできるのならいいのだけど・・・(確認しなかった)。
ドコモのアドレス帳やスケジューラーなんかは見た目はイマイチだが使い勝手は良さそう。
アドレス帳は大事な機能でありながらAndroid標準のは例えばガラケーなんかに比べると必ずしも使い勝手が良くないので、ちょっとガラケーテイストのあるドコモのアドレス帳はひょっとすると良いかもしれない。
ただ、スマホラウンジではアドレスのエントリーが無いので使い勝手がイマイチ分からなかった。
ダミーデータでいいのだから、コレは何とかして欲しかったところ。
あのクソアプリが健在
それよりも何よりも問題と思ったのは、あの悪名高いspモードメールアプリが夏モデルでもいまだにプリインされる様子であるところだ。このブログでもspモードメール開始時に「spモードメールアプリは今後に期待」などという大変に温かい目線のエントリを書いたが、それももう2年も前のこと。
2年経ってもこのアプリは期待に応えてくれることなくクソであり続けたワケだが、「CommuniCase 」という後継アプリの登場で、少なくとも今後の機種ではコレが標準になるものとばかり思っていた。
現在のCommunicaseは対応機種のあまりの少なさにMarketでの評価がspモードメールと同等という大変不名誉な事態になってはいるものの、対応機種ではなかなかの使い勝手だと聞いており、僕としても夏モデルでspモードメールアプリとお別れできるのを大変楽しみにしていたので、スマホラウンジの実機達にあのクソアイコンが見えた時の落胆はかなりのものだった。
(Communicaseもアイコンはクソだと思うけどw)
ドコモの中期戦略は「サービス総合企業を目指す」とのことだが、キャリアサービスの基幹であるメールにおいてあのクソアプリを生かし続ける限りそんな未来は無い。なんとかコンシェルとか待ちキャラなんかより先にやることがあるだろう。
個別の機種について
本題に入る前に長々と書いてしまった。ということで、個別の機種の印象などを簡単に。
ラウンジにいた時間が30分程度なので、本当にちょっとずつしか触れていないのだけども。
Xperia GX
僕的には夏モデルの本命と考えていた機種。
実機の第一印象は「デカっ」「軽っ」って感じ。
大きさ的には今メインで使っているGalaxyNexusと同じくらい。デカい。
それでいて厚みがかなり薄く、そして軽い。
デカい癖に軽いのでパっと持った時にちょっとした違和感があったほど。
手への収まりは正直それほどよろしくはない。
デザイン的にはアーク形状がイイなぁと思っていたが、実際のところはあまりアーク感は無い。
acroと並べてみた上の写真を見ても、側面のメタル部分の形状のせいか、acroの方がデザイン的にはアークに見えるような気が。
そんでもって、背面のデザインがかなりノッペリ。
前面は製品版ではドコモのクソロゴとXiロゴが入って台無し。
ということで、Xperiaなのにどうもデザインがパッとしない印象。
質感についてはお馴染みのマット系の素材で悪くはない。
でもデカくて軽いせいでどうも質感の高さを感じにくい。
正直なところGalaxy Nexusの方が質感を感じるくらいだ(背面以外は)。
動作の方はサクサクで特に問題を感じる部分は無かった。
まぁGalaxy Nexusと大きくは変わらないくらいの感じかな。
さすがに昨年の初代acroとは比べるのが可哀想なレベルだ。
カメラも画素数は増えたがキビキビしてるし相変わらずキレイな絵でイイ感じ。
カメラキーがちゃんとあるのも嬉しいところ。
やっぱりカメラはXperiaの武器だよなぁ。
あ、あと画面が非常にキレイだったのも印象的だった。
ソフトウェア的には素のICSと従来のXperiaの操作系統が融合した感じで、違和感なくスッと使える感じ。待望の通知領域トグルが付いたのも嬉しい。
(他社に比べると機能は最低限だし見た目もイマイチではあるが)
細かいところはあまり試せていないけど、こちらのレビューにもあるとおり、独自のギャラリーアプリはかなりサクサクで好印象だった。
Xperiaならではというところでは、SONY製品やサービスとの連携はやはり魅力。
今まで無かったReaderやMusic Unlimitedのアプリへのショートカットも用意されており、着実にその部分で他社製品との差別化が図られつつあるなぁと感じるところ。
さすがSONYロゴになっただけある
当然nasneからの書き出しなどの連携にも期待している。
ということで、全体的にはソツの無い作りという感じ。
個人的にはもう少しデザインや質感が良ければ言うこと無かったのだが。
触っていて、本命ではあるがテンションがスゴく上がるほどのもんでもないなぁと。
今のメイン端末であるGalaxy Nexusに、キレイな画面が付いて軽くなって、更にLTEとおサイフと高機能カメラとSONY連携とSDカードスロットが付いた程度じゃんと。
あ、でもこう書くとかなり魅力的かもw
Xperia SX
今回実際に触って一番魅力を感じたのがコレ。
GXの本命の座が少し揺らいでしまうくらい気に入った。
やっぱり手にスッポリと収まる感じが非常にイイ。
昨年買ったXperia Activeでも感じたことだけど、やっぱり「小さいって正義」だなぁと。
小さいながらも機能に不満は無い感じで、十分サクサクだったし、Activeとは違って解像度もしっかりあるので表示される情報量にも不満は出なさそう。
デザイン的にもノッペリしてるGXよりは好感度高い(質感は必ずしも高くないが)。
ラウンジにはオレンジとピンクしか無かったが、4色のカラバリも魅力的。
ということで非常に欲しくなってしまったワケだが、一方で大画面に慣れてしまった現状では、メイン端末としてコレを使うのはやっぱり少し寂しい感じもしていたり。
サブで持つならピッタリなんだけどなぁ。
基本的にメイン端末1台・回線契約1本で運用したい人なので非常に迷うところだ。
ヨメ用に1台買ってプレゼントしようかなぁ・・・。
Galaxy S3
遂におサイフが搭載されたことでXperiaに次いで購入候補になったのがSGS3。
グローバル展開されている4コアじゃないのが残念だけど、唯一RAMが2GBであるなどスペック的にはやはり夏モデルの最高峰。
端に向かってラウンドする形状になって持ちやすくなり、端末のデザイン的にも従前よりは洗練された印象。
実際に触っても動作速度などは当然にサクサクで全く不満の無い感じ。
ホームボタンが物理ボタンなのも美点だなぁと。
ただ、前述のとおりバックキーが左側だったりするせいで、どうも慣れない感。
独自UIのTouchWizももともとそれほど好きじゃないし、大きく変わった感じも無く。
全体的に洗練されてる印象をあまり受けないんだよなぁ、個人的に。
インカメラで目が画面に向いているかを感知するSmart stayとか、電話を耳に持っていくだけで発信できるDirect callとか、そういう独自機能も非常に良さそうだと思っていたのだけど、あまり時間が無かったこともあり、その辺の機能は試せていない。
この辺は実際に生活の中で使っていくほど便利さを実感できそうな機能なので、ちょっと触った程度では良さが分からないのかもしれない。
ということで、もう少しジックリ触ってみたいなぁと。
ただ、操作系が逆になることにそれなりに抵抗があるのと、Xperiaのようにサービス面での独自な強みがあまり無いので、個人的にはやっぱりXperiaの方に惹かれている現状ではある。
ELUGA Power
意外に好印象だったのがコレ。
5インチの大画面のクセに持った感じがGXとほとんど変わらないってのがまずスゴイなぁと。
あとは他の端末に比べるとかなり素のICSに近い感じがした。
余計なカスタマイズが少ない感じだし、独自ソフトなんかも少なそう。
個人的にはココも好感度が高い。
(実際はLet’s Noteとの連携機能などビジネス向けの機能があるそうだが)
グローバルに展開予定の機種であるところや防水なのも良いポイント。
デザイン的にもオンスクリーンボタン採用ということもありプレーンで悪くない感じ。
そして何より1時間で8割充電できる急速充電機能が非常に魅力。
一方でマイナスなのはカメラ。起動・撮影ともにかなり遅い気がした(特に撮影)。
それと音量ボタンが背面に小さくあるのも個人的には残念。
音量ボタンでスクロールするアプリを良く使うので。
Panasonicのスマホは春のDisneyスマホも触ってみた感じが悪くなかったので、結構良いのかもと思った。まぁ長く使ってみたらどうなのかは分からないし、SONY党なのでたぶん買うことは無いと思うけど
AQUOS Phone ZETA
ソフトバンクの104SHでいち早くICSに対応し、またその評価もかなり良さげだったので、実は実機を触ってみるのが楽しみだったのがこの機種。
SHARPのAndroidは国産の中では安心感もあるし。
通知領域のトグルなどの使い勝手もXperiaユーザとしては羨ましいし。
防水含めNOTTV以外フル機能搭載で、おくだけ充電対応ってのも魅力。
デザインはプラスチッキーな質感とテカテカが気になるもののシンプルで悪くはない。
しかし、ラウンジの端末はSHARPの独自UIであるFeel UXなるものがデフォルトになっており、コレがもう使いにくいのなんの。
出来そこないのiPhoneみたいな感じで、Androidに慣れ親しんだ身にとっては「コレじゃない」感がスゴかった。
ホームアプリを変えれば良いのだろうけど、2〜3分ほど触ってもその切替えにすら到達できずに放り出してしまった。
ということで、本来の実力を全然試せていない状況。
アレならPaletteUIにしといてもらった方がよっぽど良かったかも。
Feel UXじゃない状態でもう一度お試ししてみたいなー。
ということで、ザっと30分ほど実機体験してみた雑感でした。
撮影をほとんどしなかったので文字ばかりなエントリになってしまった。
基本的にXperia好きな人なので、たぶんXperiaのどっちかを買うと思うけど、他の機種もそれぞれに魅力的な部分があって、なかなか悩ましいなぁという感想ですね。