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あとだしジャンケンで負けてる「地図アプリ」

起動時のタイトル画面 トライアルだよーという注意書き ナビ中の画面はこんな感じ

先日、ドコモからナビ機能のある「地図アプリ」がトライアルで提供された。
僕のクルマにはナビが着いていない上に、昨夏から土地勘の無い地方に異動になったため、普段Googleナビにかなりお世話になっているので、早速使って比較してみた。

エントリのタイトルから分かるとおり、結論から言うと「現時点ではGoogleナビの圧勝」だ。
ほとんどの機能においてGoogleナビの方が優れている。
今はトライアル期間で無料だけど、ゆくゆくは有料サービスになる予定の「地図アプリ」。
でもハッキリ言ってカネ払ってまで使う理由が全く見つからない(現時点で)。
言うまでも無くGoogleナビは無料で使える。しかもプリインストールだ。
現時点では到底勝ち目のないサービスにしか見えない。

目的地の入力

色々なところでGoogleナビの方が良いのだが、大きなポイントの一つが「目的地入力」だと思う。
Googleナビの一番気に入っているのはこの「目的地入力」が非常にカンタンなこと。

お馴染みのGoogleナビの画面 これこれ、これが便利なスター連携 そして音声検索メニューも重宝する
具体的には2つあるが、重宝しているのが「Googleマップのスター連携機能」。
事前に目的地が分かっている場合は、PCでGoogleマップ検索し目的地にスターを付けておけば、Googleナビはそれを自動的に読んできてくれるので、タップ一発で目的地設定が終了する。
この便利さは感動モノだ。

もう一つ便利なのが「音声検索」。
ドライブ中に急に思いついたような目的地でも、精度の高い音声検索で探せるので、煩わしい目的地入力が不要。これもGoogleならでは。

目的地入力の方法は色々とあるが・・・ 住所入力だとこうやって一つ一つ選択していく・・・微妙 ジャンルから選択することも可能。いわゆるカーナビと同じですな

一方でドコモの「地図アプリ」。
上のスクリーンショットにもあるように、目的地入力の種類自体は色々と用意されているのだが、各メニューを見れば分かるようにその思想は「普通のカーナビの移植」という印象
なので、普通のカーナビの目的地入力が面倒なのと同じくらい面倒
住所の入力なんかも県から市から番地からイチイチ選択しなきゃいけない。
なんだコレ。もうこの時点でかなり萎える。

実際のナビゲーション

「案内」メニューからナビを選択してナビ開始 ルート検索の方法は細かく指定可能。渋滞を考慮というのはいいかも そういうディスクレーマーはいいからさぁ
さて、目的地入力を何とか終えたらナビゲーション開始!
でも「地図アプリ」はどうでもいいディスクレーマーを表示したりして一手間多い。

画面横の表示にも当然対応
で、まずルート検索が始まるのだが、超速のGoogleナビに比べると時間がかかる。
次にリルート機能を試すため、わざと道を変えてみる。
リルートの開始がかなり遅いそしてリルート検索も遅い
「ルートから外れました」とかアナウンスしなくて良いからGoogleナビのようにササっとリルートして欲しいものだ。

ナビの設定項目はこんな感じ 地図の設定はこんな感じ 目的地に着くとこんな感じに。「お疲れ様でした」と言ってくれる
音声案内が着いているのはさすがだが、音声がGoogleナビに比べるとイマイチ
自然な感じのGoogleナビに比べると、文節の空きが結構気になる。
特に「あとXXメートル」という時の数字を案内する前の微妙な間が気になる。

それに、Googleナビの場合、音楽を再生しながら運転していても、音声案内の時は音楽のボリュームを自動的に下げてくれるような細かい心遣いがあるのだが、「地図アプリ」のナビはそういうことをしてくれない。

あと、普通のナビのように曲がり角に来たら自動的にズームインして詳細情報を表示するような機能を期待していたのだが、現時点では残念ながらそのような機能もないようだ。

こういう青看板の表示は便利かも 画面左側のルートの表示は見やすくできている ちなみにGoogleナビのルート表示はこんな感じ。あんま使わないけど
Googleナビより良いと思ったのは青看板を表示する機能くらいかなあ。
それとてスマホの小さい画面ではなかなか見えづらかったりするのだけど。
あ、あとルート情報もGoogleナビよりは整理されてて分かりやすいかもしれない。
個人的にはそんなに重要視していない要素ではあるが。

情報表示

「情報」メニューでは渋滞表示しかない Googleナビならレイヤ機能で色々と・・・ 選んだスポットをちゃんと表示してくれる(Googleナビ)
国内サービスの「地図アプリ」だけに期待していたのが、レストランとかガソリンスタンドなどの充実した情報表示機能だったのだが・・・メニューから「情報」を選択しても渋滞情報以外の表示が見当たらない
(まぁ渋滞情報の表示はGoogleナビより良い数少ない機能の一つではある)

一方でGoogleナビは「レイヤー」機能を使うことで、ジャンルは限られているが地図上に情報表示が可能。ガソリンスタンド・レストラン・コンビニなどとりあえず必要そうな情報はコレでだいたいカバーできている。
・・・ここで負けてどうする。

まぁそもそもGoogleナビはストビュー表示機能もあるわけで。
ある意味コレ以上の情報ってなかなか無かったりするしなぁ。

その他の機能

ということで、ナビとしては現時点ではGoogle以下としか言いようが無い「地図アプリ」だが、Googleナビには無い機能を持っている。
代表的なのが電車の「乗換案内」の機能だろう。
また、徒歩でも音声案内をしてくれたりもするらしい(未検証)。
NAVITIME的なものを目指しているのかも。

ただ、乗換案内は単体アプリで十分だし、徒歩の音声案内も個人的にはあまり要らない。
やっぱり本命のナビの機能で勝負して欲しいところ。

やっぱGoogleナビは神だわーと実感

まぁあくまでもリリースされたばかりの現時点での比較なので、今後のアップデートに期待したい。
ただ、有料で使う気になるには相当のブラッシュアップが必要じゃないかなぁと思った。
そもそも既存のナビの考え方を引きずっているようではダメダメだろうと思う。
相手はGoogleで、既存のナビのビジネスモデルをブチ壊しに来てるんだからさぁ。
 

2 comments

  1. @hr09bo /

    ドコモの意図が分かりませんよね~

  2. rolling_moai /

    メーカーの意図というよりは、内部の政治とかの理由じゃないかと勘ぐってはしまいますね。
    予算取ってしまったから出さないわけに行かないみたいなw

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