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MJのTHIS IS IT 視聴録

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今日から世界同時・2週間限定公開のマイコーの「This Is It」、MJファンとしては絶対に見逃せないので初日に速攻見に行ってきた。
場所は愛用のユナイテッドシネマとしまえん。

そもそも晩年の没落傾向が顕著だったMJの映画だし、場所的にも平日の夜遅い時間という条件的にも、余裕で見れるだろと思ってたのは甘かった。
スクリーンは一番大きいところだったが、映画館に入った瞬間にこの張り紙。

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マジ?
21:30からの上映の1時間半前に映画館入りしたのだが、慌てて受付に行くと「残り2席」ということで、超ギリギリセーフ。
おいおい、なんだこの人気。

で、さっき知ったのだが日本だけで前売り17万枚も売れてるのね。
世界でも日本の売上がトップらしい。
人のこと言えないが、お前らどんだけMJ好きなんかと


で、なんとか席を確保したのでマクドナルドでwktkしながら1時間を過ごす。
でも期待にうち震える一方で、少々の不安もあった。
やっぱり所詮はリハ映像。
全力疾走のマイケルは望めないだろうなぁと。前にDangerousツアーのリハ映像をネットで見た時も、軽く流してる感があったし。

そして長いブランクと50歳という彼の年齢。
報道などで見る限り、杖をついていたり、体も痩せ細っていて、どう考えても往年のダンスのキレは期待できないかなぁとか。歌だって本当に歌えるんだろうかとか。顔だって崩壊しちゃってるんじゃんとか。

そんな期待と不安が交錯する中、いざ会場入り。
続々と観客が入ってくる。
このユナイテッドシネマとしまえんで何度も映画の初日は見ているのだが、休日の夜でもこんな満員状態ということは滅多にない。すごい。

客層の幅広さも際だつ。やっぱり30代以上が多いかなぁ。
「おばあちゃん」と呼んでも失礼にならなそうな方もかなりの数いた。
もちろん、若い人もそれなりにいた。

で、いよいよ上映開始。
ダンサーの熱いオーディション風景から始まって、MJが登場。

そして「Wanna Be Startin’ Somethin’」が鳴り響いた瞬間。
全ての不安は軽く吹っ飛んだ。
そしてそれ以降ずっと鳥肌。


やっぱり天才は天才なんだなぁと。
リハでありながら、このクオリティ
50歳のオッサンじゃない体付き(痩せてはいるけど)と、相変わらずの尋常じゃないダンスのキレ

そして、一番の収穫はとにかく豊富な生歌
ライブとかだと一部は口パクだったりするのかなぁとも思うんだが、この映画はとにかくガチ生歌なんだ。
で、その歌が全然全く衰えてなんかいないんだなぁ。
勿論、軽く流すような歌い方も多いんだけど、でも十二分にMJクオリティだし、逆に今までのDVDなんかでは分からない「味」があるんだ。

とにかく、さすが100時間のネタの中から厳選した2時間だけあって、リハと言っても非常にクオリティは高いです。
普通にのめり込めます。

あと、ライブを作っていくためのドキュメンタリーとしてもとても良くできていた。スタッフやダンサーの「MJが大好き」ぶりがヒシヒシと伝わってくるし、何よりもMJ自身がこのLiveにかなり本気で取り組んでいたんだなぁということが本当によく分かる。
MJの人柄もかなり出ていて、当然プロとしてスタッフへの要求は高いんだけど、全く上から目線じゃなくて気遣いと愛情が感じられるやり取りなんだよね。

そんなこんなだから、もう彼がこの世にいないなんてすっかり忘れて、時には鳥肌を立てたり、時には一緒にノりたいのを我慢したり、ニヤリとしたり、高揚感やら幸福感やらに包まれたりと、あっという間の2時間だった。

で、ふと気づくと「Man In The Mirror」。
何回見たか分からない「Live in ブカレスト」でも、「Man In The Mirror」がかかると「あ、終わっちゃうんだ」という何とも言えない寂しさがこみ上げてきてしまうのだが、まぁ今回はもうさすがに相当泣きそうになった。
僕的にはかなり珍しいことなんだ、コレ。

で、見終わって改めて感じるのは、これ誰もが思うことだろうけど「とにかく一回でいいから本番をやってほしかった!」ってこと。
これ、やってたら確実に新たな伝説ができてたね。
そして、「もう彼はいないんだ」というどうしようもない喪失感

これを埋めるために、早くこの映画のDVDだかBDだかが発売されるのを期待するしかないなぁ。
とにかく、これはファン必見の宝の山のような映画だ。
ま、言われるまでもなくファンは見に行ってるハズだけど。
ちなみに、帰りのグッズコーナーも大盛況。
僕もついつい2つほどGETして帰ってきましたとさ。

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以降、多少のネタバレ入り雑多情報

文章として整理するの面倒なんで、なんとなく箇条書きで。
  • 生歌で言うと、特に「I Just Can’t Stop Loving You」は、いつものように女性シンガーとのかけあいなんだけど、MJ自身が「ウォームアップなんだから本気で歌わせないで」と言っちゃうほどの熱唱ぶりでサイコー
  • 「Human Nature」でも天使のような歌声を聞かせてくれた
  • ダンス・パフォーマンスは定番のものに加えて、今回は「Bad」から「They Don’t Care About Us」に繋がる新しい群舞があった模様。これ、相当カッコ良さそうなんだけど、全貌は分からないんだよなぁ。ひょっとしたらHIStoryツアーとかでやってたのかもしれないけど、とにかく今までのDVD等では見られなかったタイプのやつ
  • あとLive映像ではこれも今まで見たことのない「The Way You Make Me Feel」も。基本的にはSFを忠実になぞっている感じ。50歳でもお茶目に女の尻を追いかけるマイコーがサイコー。噴水前でのダンスもバッチリっす
  • 今回のMJが伝えたかった大きなテーマが環境問題。当然ながら「Earth Song」でそのメッセージが強く発信される
  • ライブ本番で流す映像の作り込みが半端じゃない。特に「Thriller」「Smooth Criminal」あたり
  • Liveのスムクリが元々大好きなんだが、今回のはかなりアレンジが入ってて懲りまくり。もう本当に鳥肌よ
  • 「Thriller」の映像がなんかホーンテッドマンションみたい。最後の手品は無し
  • 「Earth Song」の映像に出てくる女の子に「この子はイイね!」というマイケル。子供好きであんなに苦労したのに、本当に無邪気な天才ですなぁ
  • スタッフへの愛情溢れる指示。「急がないで!もっと余韻が欲しい」「月光に包まれるような・・・」「ベッドから這いずり出すような・・・」「怒ってるんじゃないよ。LOVEだよ」「ここは僕がキューを出すから」「燃やしたまま暗転だ」「歌に入るまでの自分の時間を楽しみたい。ジャケットのボタンをかけたり、指を鳴らしたりしてお客さんをじらすんだ」・・・スタッフお疲れ様です
  • 最近のLiveじゃ当たり前のモニタリング・イヤホンを付けて歌を歌うことに抵抗するマイケル。「自分の声が聞こえない。これじゃ歌えない」「自然の音で歌うように育ってきたから」「音量を下げてもらえないか」。彼の長い経歴と、ライブでもガチで歌っていることが分かるエピソード
  • 女性ギタリストのソロパートで「ここは君の見せ場だ。一番高い音で!」と強く求めながら「一緒にいるから」と安心させる人柄。こりゃ世界中の女が狂うワケだ
  • 「Billie Jean」は感覚を掴む程度のたぶん40%程度の出力。ムーンウォークもほんの少しだけで残念!でもダンサーはそれでも大盛り上がり
  • ちょっと期待していた「Invincible」からの楽曲は無し。YRMWだけでもあれば良かったんだけど。でもエンドロールで「Speechless」がクレジットされてた。どこだったんだろ?
  • 個人的ベスト曲の「Remember the Time」もなし・・・
  • 新曲「This is it」は個人的にはあまり刺さらなかったなぁ。もちろんMJの新曲ってだけで飯3杯は食えるんだけど、それ以上食えないみたいな(他の曲では何杯食ってんだとか言わないの)
  • なんかサングラスしてる場面がほとんどだったんで、顔面崩壊が全然気にならなかったし、サングラスしてない映像でもなんかキレイだった
  • いくつかの映像ソースはHD画質じゃなくて、YouTube見てるみたいなボケがあった。そういう所は編集で2画面とか3画面を交錯させて誤魔化そうとしてたけど。実はBDじゃなくても良い映像かもしれない
  • バックコーラスのオッサン、ブカレストのDVDでも見たぞ
  • 衣装パターンもかなり色々あるが、どれもこれもが常人の理解を超えたスーパースター・スタイルでこれまた楽しめた
  • 最後に飛ばない
  • なんかもっと色々ネタあった気がするんだけど、思い出せない。もう一回見に行ってもいいかも、なんて。

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