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「ドコモ3.0」という安直な妄想をしてみたw

docomo30

前回のエントリ
でiPadの3G接続にドコモが入ってきたら面白いなどということを書いたが、昨日の読売1面にデカデカと写真付きで載った記事(ドコモ、iPad用「SIMカード」販売へ )にはビックリした。
NTTグループらしからぬ意思決定の早さにビックリしたワケだが、よく読むと決定事項でも何でもなく、単に「検討中」ということで、そんなの社長が検討するって言ってたんだから当たり前だろという内容ではあったのだが。

しかしまぁここまで大きく報じられたら、「やっぱり販売しません」というのもなかなか難しいだろうし、少なくともiPadについては、前回も書いたとおりドコモがこれをサポートするデメリットはほとんど無いワケだから、やはり実現度はそれなりに高いんじゃないかと思っている。

それよりも読売の記事で目新しかったのは、「NexusOne」のサポートにも言及されていること、「SIMカード単体での販売」という検討がなされているということだ。
電話カテゴリではないiPadならいざ知らず、純然たるスマートフォンのNexusOneにも対応するとなると、これは相当インパクトの大きな話じゃないかと思う。

ここまでヤル気なら、結構スゴイことになるんじゃないの?
ということで2年前に結局ティーザーだけで終わってしまった感のある「ドコモに移転ゼロ(さて、そろそろ反撃してもいいですか?)」キャンペーンのリベンジとして、「ドコモ3.0(今度こそ本当に反撃してもいいですか?)」という安直な妄想をしてみた。


ドコモ3.0という妄想

基本的には「ドコモはスマートフォン・データ端末を広くサポートします」というコンセプト。
あとは某キャリアのように「特定の端末に肩入れ」はしない。
やろうと思えば結構ネタはあると思うので、「定期的に新しいトピックを提供し続ける」。
ちなみに当然裏なんか全く取ってない。
  • 3月 : 「iPad」「NexusOne」「Kindle」のサポートを公式発表
  • 3月 : Android版「モバイルアプリ」提供(iモード.netのメールアプリ;公約済)
  • 4月 : 「Xperia」発売開始(公約済)
  • 4月 : ドコモマーケット提供開始(公約済)
  • 5月 : 「iPad」「NexusOne」「Kindle」の取扱い開始
  • 5月 : 夏モデルで新たなスマートフォン発表
  • 6月 : iPhone4G発売に向けた単体発表
  • 6月 : 夏モデル発売開始
  • 7月 : iPhone4Gの発売開始
  • 7月 :「モバイルアプリ」のiPhone版も同時提供
  • 8月 : 「ドコモマーケット」でiPhoneアプリも取扱い開始
  • 9月 : 「ドコモマーケット」がキャリア課金に対応
  • 10月 : iモードのスマートフォンネイティブ対応開始
  • 11月 : 冬モデル発表(iモード・おサイフ対応Android携帯など)
  • 11月 :LTEサービス発表>LTEはスマートフォンのみとか
  • 12月 : 冬モデル発売開始
自分で書いてても妄想がヒドすぎて、正直「さすがに無いか」と思ったりするw。

一番ポイントになるところ

上記妄想で一番ポイントとなるのは「キャリア課金の提供」と「iモードのスマートフォンネイティブ対応」じゃないかと思う。
どちらも非常に大きな事案だけに早期対応は難しいだろうとも思うが、さすがに年末の冬モデルくらいまでには対応しないとマズいんじゃないかという気もする。

前者「キャリア課金の提供」は、iモードという枠の外でもキャリア課金を使えるとするもので、これは相当に革命的になる可能性がある。オープンインターネットなサービスに強力なマネタイズ手段を提供するということになるかもしれないからだ。
当初は「ドコモマーケット」でのワンタイムなアプリ販売のみに対応するあたりから始まるのだろうが、月額課金対応とか、「ドコモマーケット外」への対応とかが進めばとても面白いことになる気がする。

後者の「iモードのスマートフォンネイティブ対応」は、スマートフォンからでもiモードメールの送受信ができたり、iモードコンテンツを見られるようにするもので、既存のケータイの顧客がスマートフォンに移行する時の障害を大きく減らすものだ。

これも本当は「単にiモードサイトが見られる」というレベルから「iモードメールの送受信ができる(デコメ含む)」「iアプリが使える」というレベルまで対応レベルはマチマチで、特に「iアプリ」対応は色々と難しそうだが。
で個人的には「iモードメールの送受信ができる」だけでも十分なインパクトになる気がする。
ただ「おサイフ」のアプリは欲しいかもなぁ(おサイフに関してはFelicaチップ搭載というハード面でのハードルの方がより大きそうではあるが)。

iPhone対応はやっぱりデカいが?

上記妄想の中で大きなもう一つのポイントはやっぱり「iPhone対応」だろう。
Appleとソフトバンクとのエクスクルーシブな契約がいつまでなのかとか全然知らないし、山田社長の「諦めていない」発言くらいしか根拠がなかったりするので、実現性は非常に低そうではあるが。
USではAT&Tとの独占契約が近々に切れてVerizonからも発売されるんじゃないかとかいう噂もあるようなので、日本でも同じような展開が無いワケじゃないかなぁと。
っていうか、コレが無いとぶっちゃけキャンペーンとして弱いw
夏の話題が作れないんで…。

iPhoneはやっぱり認知度が他のスマートフォンに比べて段違いなので、ドコモも取り扱うとなるとインパクトは相当ある気がする。
ただ、僕の嫁に聞いた話だが「主婦友達の間でもiPhoneが広まりつつあるけど、それは「安い」からで、誰もアプリなんか興味無い」というような状況もあるようで、実は安くないとあまり新規需要は無いかも知れない。
(ドコモの回線品質で使いたいという既存ユーザの乗換えは十分あるだろうが)
あと、女性の場合は「デコメ使えないと検討する気にもならない」という人がかなりいるらしいので、その辺も課題か?

その他色々

NexusOneとかKindleの対応も当然完全な妄想。
ただこの辺は結局マニアが喜ぶだけで一般層には「何それ?」だと思うので、あまり影響は大きく無さそうだが。
逆に、対応したところで影響が少ないんだから対応しちゃえばいいのにとも思う。
LOUD MINORITYであるマニアが喜んでネット上でプロモートしてくれるので、イメージアップの宣伝効果は結構あるんじゃないかと思う。

ちなみに上記妄想でNexusOneの対応を5月にしているのは、さすがにその前にやっちゃうとXperiaの販売に影響がありそうだからというだけ。
(妄想なのに部分的に現実的だったりするw)

あと、この辺の端末に対する料金設定がどうなるかは大きなポイントだろう。
個人的にはスマートフォンなら全部上限5,980円というのがシンプルで良いんじゃないかと。
iPhoneに比べると高いと見えるだろうが、アレはいつまで続くか分からない特殊対応だし、所詮「安かろう悪かろう」のキャリアだから。
それから「LTE移行すると安くなるよ」というバッファを持っておく必要もある気がして。

KindleとかiPadは電話じゃなくて「2台目」のデータ端末であり、通信頻度も少ないはずなので、もっと安くても良い気がする。
iPadに対するAT&Tのプランみたいに、「月100MB通信上限で500円」「通信料無制限で3000円」とかで良いんじゃないか。

それから読売の記事で「SIMを単体販売」というのがあったが、それはどうなんだろう。
SIMだけ売るっていうのは、ドコモにとっては「単なる土管」になることを宣言しているようなもので、全く得策ではないんじゃないかなぁと。
「キャリアは単なる土管でいいよ」と思っている人も多いとは思うが、土管より上のサービスレイヤを海外のプレイヤーに取られて良いとは個人的には全く思えないので、「iモード再び」をドコモに期待したいという意味でもSIM単体販売には反対だ。
SIMだけ販売されて喜ぶのはマニア層だけだろうし。

特にiPadなんかは利用シーンを各ドコモショップで演出してあげることも重要だと思う。
iPadのターゲットユーザーを考えても、「らくらくホン」の横にiPadを置いて、高齢者に「こんなカンタンにネットができます」というような訴求をしていくことが有効なんじゃないかなぁとか。

とまぁ妄想が止まらないが、「宝くじが当たったら・・・」に限りなく近い妄想なので、いい加減この辺でやめようと思います。
あ、あと、現実的にはこんな挑戦的なキャンペーンは「ドコモ2.0」の失敗を踏まえて絶対にやらない方がいいと思いますw

そうは言いつつ、今年は「2年縛り」になっていた905iシリーズ購入者が縛りから解放され始める重要な年。
今後「2年縛り」から解放された人達が、引続き従来のケータイ(ガラケー)で新たな「2年縛り」に入っていくのか、オープンなスマートフォン的端末に移行するのかで、今後の日本の携帯業界の流れが変わってくると思う。

個人的には、更に2年「ガラパゴス」に安住するユーザーばかりになると、せっかく先進の携帯ユーザーだった日本人が海外のスマートフォンユーザーに逆転されてしまう気がするので、ドコモが上の妄想を少しでも実現し、多くのユーザーが普通にスマートフォンを使えているような状況になれば良いなぁと思う。

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