Gadgetからクルマとお家に興味が移行中

下北半島1周ドライブの記録

山道とオーシャンビューが同時に楽しめてドライブが超楽しい

青森に赴任してもうすぐ1年にもなろうかというのに、まだ下北半島に足を踏み入れていなかったので、一念発起して日帰りで下北一周のドライブ旅行に行ってきた。
朝5時に青森市を発ち、夜9時過ぎに到着。合計400Kmくらいのドライブになった。

愛機のPowerShot S90をヨメに取られてしまったので、写真を全部Xperia(X10)で撮るハメになってしまったのが残念ではあるが、このブログでは珍しく旅行記録のエントリを書いてみる。

下北のドライブは最高に気持ちいい!

海沿いのこんな道とか・・・ 山を走ればダムもあったり・・・

天気が最高のドライブ日和だったということもあるけど、下北のドライブは最高!
なぜもっと早く行かなかったのか後悔してしまうほどだった。

なにせ旅程の半分以上がシーサイドでのドライブなので開放感や景観が最高。
更に軽く攻めたくなるような山道も満載。
余計な人工物が少なく、綺麗な自然を満喫しながら走れた。
クルマの数も(たまに不安になるほど)少ないので自分のペースでドライブできるのもイイ。

仏ヶ浦
山の中腹にクルマを止めて山道や階段をずんずんと降りていく 木の陰から荒々しい岩が見え始め期待が高まる

下北半島を斧に例えると刃の部分にあるのが「仏ヶ浦」という観光スポット。
「仏か鬼が造ったとしか思えない」と言われる奇岩群だ。

海岸沿いにはクルマが入れないので、山の中腹にある駐車場に止めて山を下りて海岸まで行く。
帰りの登りが思いやられるほど降りて、やっと海岸に到着。

自然の力、海の力を感じる奇岩群 右を向いた仏の顔に見えるとか?

長い時間をかけて波に削られた岩達を見ていると、自然の力の大きさを感じ取れる。
どうしても3.11の津波の威力などに思いが飛んでしまうところではある。

大間岬
本州最北端の碑

仏ヶ浦を出て、海を横目に山道と格闘しながら北上すると大間岬に到着。
上の写真のとおり、本州最北端の地である。
とはいえ、観光スポットというような趣はほとんど無く、この碑の周りに申し訳程度に店が集まっているくらいで極めて素朴な感じ。

さすがに最北端だけあって、Foursquareを起動すると函館のチェックインポイントが表示されたりも。
ケータイ国盗り合戦の対岸取りも試してみたが、残念ながら函館は取れず。

そして大間と言えばマグロの一本釣り というワケで漁師さんがやってるお店へ。店よりも手前のCRZが気になるw

で、大間と言えばマグロの一本釣り。
このために何も食べずに頑張って運転してきたので、いそいそと漁師さんのお店へ。
なんか手前にあるFEELS仕様のCRZが非常に気になるw

ということでお約束のマグロ丼。2800円也

で、お約束のマグロ丼。2800円と結構なお値段。
見た目はバッチリ、マグロも肉厚だったが、肝心のお味は・・・ちょっと微妙だったかも。
まぁ時季が少し外れてるってのもあるんだろうけど、本当に良い部分は東京とかに行っちゃうのだろう。
もともと周りの人からも「イマイチだ」と言われてたので、それほど落胆もなく。

腹を満たした後、眠気が襲ってきたので車中で軽く昼寝をしてから出発。
今度は下北半島の北側に沿って太平洋を目指す。
途中、下風呂温泉でひとっ風呂浴びて休憩。
硫黄の臭いがかなり強いタイプの、温泉らしい温泉。写真取り忘れた。

と、観光関連の話はこの程度しかない。
下北半島といえば恐山とか薬研温泉などもあるのだが、今回はコースから外した。
別の目的があったからだ。

旅の目的:原子力半島をこの目で見てくる

原子力施設が目白押しで、まさに原子力半島
(図は「なんちゃって☆原発ハザードマップ」から生成)

3.11を機にクローズアップされたので知っている人も多いと思うが、下北半島はその豊かな自然や素朴な町並みとは裏腹に、2機の原発と1つの再処理工場を擁する「原子力半島」でもある。
今回の旅行は、そういった施設をこの目で見てみようというのが目的の一つであった。

僕自身は原子力については当然素人で、特に強い思いがあるワケでは無いのだが、何というか人間の手で制御しきれている感じがしないし、人間のライフタイムの中で完結して責任を持つこともできない厄介なモノだとは思っている。
なので中長期的には別のエネルギーに転換していって欲しいなぁなどと漠然と思っている。

そんな中で、下北では2つの原発が新設中なのである。
電源開発の大間原発と、東京電力の東通原発だ(東通は東北電力分は稼働済)。
なお、3.11を受けていずれも現在は工事停止中。

更に、原発ではないが下北半島の付け根の部分にある六ヶ所村には再処理工場がある。
使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出すというアレである。
当初7600億円の予定だったのが既に2.2兆円もかけて、まだ上手くいっていないというアレである。

更に六ヶ所には、「低レベル放射性廃棄物埋設センター」「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター」も併設されており、日本中の核のゴミを引き受けますということになっている。
あくまでも中間貯蔵であって最終的なゴミ捨て場ではないという位置づけだが、最終的なゴミ捨て場はまだ決まっていないといういい加減さなのは有名なところだ。
いずれ青森県にそのお鉢が回ってくるであろうことは想像に難くない。

こんな施設たちが何故か揃いも揃って下北半島に集まっている。
どれかが何か大きな事故を起こせば、この美しい半島は汚されてしまう可能性が高い。

そんなワケで、各施設をちょっと見てきたのでそのレポでも。
ただ、当然ながら施設は厳重に警戒されており、周辺の広い地域全体が立入禁止になっているため、非常に遠巻きにしか見ることはできなかったし、見たから何というほどのことでも無いのだけど。

大間原発
海沿いの国道から、唐突に見えてくる違和感の高い建設現場

海と山の緑を満喫しながら国道を運転し、大間に差し掛かると、海辺に人工的な巨大建築物が見えてくる。
先にも書いたが、自然が満載で人工物の少ない感じの下北なので結構な違和感。
これが建設中の大間原発である。

あらゆる所に立入禁止の看板。ココにはガードマンが2人も配備されていた 上の写真とは逆のサイドから撮影。遠すぎて見えづらいが

なんとかそばに行こうと思うのだが、周辺の広大な部分が柵で囲われ、立入禁止の看板が立ち並ぶ。
入りやすそうなところにはガードマンもいたりして非常に厳重。
なので、遠目にしか見れていない。

遠目に見る分には、建屋らしきものは大きいのが一つしか見えない感じだった。
高さは少しあるものの、海とはかなり接近しているように見えた。
もっとも、ココは太平洋側ではなく陸奥湾側を向いているので津波の心配はあまり大きくないのかもしれないが。

建設現場と、先述の最北端の地はそれほど離れておらず、稼働後に万一のことがあれば、当然ながら「大間のマグロ」は無くなってしまうだろう。
ここは福一の3号機同様にMOX燃料を扱うそうなので、事故があった場合の汚染の程度も懸念される。
20km圏内は仏ヶ浦や下風呂あたりがギリギリ入るか入らないかくらいに見える。
30km圏内だと下北の斧の刃の部分はほぼ完全にアウト。っていうか下手したら函館までアウト。

東通原発
発電所が近くなると、田舎道には不自然なほどの電線の量になるのですぐ分かる 東京電力の発電所は工事中

東通村は、下北半島の斧の背の部分にあたる、太平洋沿いの村。
道を走っていると、そのうち大きな鉄塔やら田舎道には不釣り合いな量の電線が見えてきて、発電所が近いことが分かる。果たして、東京電力の工事中看板を発見。
それにしても、こんな本州の最北端から東京電力管内に送電するって無駄じゃないのだろうか。

パンピー用にはこういう施設が用意されている。日曜日だけど休館だった PRセンターの変な形の建造物が突然現れ、違和感ありあり

少し走ると、またもや景観から浮きまくっている変な建造物が見えてくる。
一般人にも公開されている原子力PRセンターだ。
今こそ原子力の安全性を一生懸命PRしてるのかと思いきや、休館中だった。日曜日だってのに。

大間以上に全体を見渡せない東通原発。道沿いから一番見えてこの程度 お馴染みの立入禁止の大きな門

東通原発は、大間原発以上に全体が見渡せない感じ。
国道をいくら走っても延々と続く森の遙か向こうに煙突などが見えてるだけ。
その森もことごとく柵で囲われて立入禁止になっていた。

一番見えてこれくらい。建屋が3基ほど見える。風力発電の風車も大量

だいぶ離れたところで海岸に出られたので、そっから撮ったのが上の写真。
なお、これは既に稼働している東北電力の方の原発(現在は停止中)。
光学ズームの無いスマホの写真なので分かりづらいけど・・・。建屋が3基?ほど見える。
海からはかなり近いし高さもそれほど高く無いので、津波大丈夫か?と思ってしまった。
大間と違って太平洋に面しているし、結構見た感じ波も荒い感じだったので。

あと、写真の右と左の山の上に大量の風力発電の風車が見える。
六ヶ所にも大量にあったので、「原子力ばっかりじゃなく他のエネルギーもちゃんと考えてるんですよ」アピールか?と思ったけど、どうもそうでは無いようだ(少なくとも六ヶ所は)。

六ヶ所
村にしては随分立派な役場 ここにもあったよPRセンター。時間が遅かったためか閉まってた

最後は六ヶ所村。旅の終盤で既に夕方から夜になりかけという時間帯だった。
やっぱり原子力施設を誘致するとお金が一杯もらえるのかなと思い、役場に行ってみた。
「村」にしては立派な役場かなぁ。それほど華美な印象もなかったけど。

でも原子力誘致でお金が落ちるのは確からしく、前出の大間村は、前の「平成の大合併」の際には「どことも合併しない」と強く主張したとかいう話も聞く。
そりゃぁせっかくのお金、割り勘要員は少ない方がいいもんねぇ。
でも隣の佐井村なんか、事故があれば影響を受けるのにオイシイ思いもできなくて踏んだり蹴ったりじゃね?

さて、そして六ヶ所にも原子力PRセンターが。
これは一緒に作らないといけない決まりでもあるのだろうか。
時間が遅かったのでもう閉まっていた。また今度出直してみようと思う。

再処理工場の看板を発見! 中はこんな感じ。敷地はこれまた相当広そうな感じ

しばらく走ってると、日本原燃の再処理工場の看板を発見。
門から中を撮影してみた。まぁ外から見ても何が何だか分からないのだけれどもw
敷地はかなり広そうな感じだった。
ここに一体どれほどの核廃棄物が集まってるのだろうか・・・。

至る所に風力発電の風車が 立ち並ぶ風車

再処理工場を後にしてから、大量に立ち並ぶ風車を見ながら帰路につく。
とにかく六ヶ所にはビビるくらい風車が立ち並んでいる。
六ヶ所村のHPを見ると、風力発電の会社3社で合計77もの風車があるのだとか。
原子力ほど効率は良くないのかもしれないけど、こっちは頑張って欲しいなぁなどと思いつつ。

ということで、本当に「原子力施設をただ遠くから見てみた」だけで特に何かの収穫があったワケじゃないのだけど、生原発を見たのは初めてだったし、その規模の大きさとか警備の厳重さなんかは実際に見てみて「なるほど」って感じだったので、個人的にはそこそこ満足。

そして、この美しい下北にはやはり似つかわしくないなぁというのが個人的な感想。
地元への経済的なメリットなんかもあるので一概に否定してはいけないのだろうけど。
(なにせ青森県の企業売上ランキングトップはダントツで日本原燃だったりするしw)

オマケ:もう一つの目的とか

青森(陸奥国)を統一完了!初のコンプです実はこの旅にはもう一つの小さな目的もあって、それは無事に達成された。
地味にやっていた「ケータイ国盗り合戦」で、「むつ」地域を統一し、青森県(陸奥国)を全制覇!
都道府県単位のコンプはこれが初めて。
全国600カ国のまだ10分の1でしかないけどw
次は秋田にするか北海道にするか・・・また旅のプランを決めなきゃ。

更に余談ついでだけど、左のスクショのステータスバーを見れば分かるように、今回の旅はGoogleナビゲーションにフルにお世話になった。

そして音楽再生もXperiaをカーステの外部入力に繋いでPlayerProで、ついでにLast.fmアプリでScrobbleってな感じで割と快適にやっていた。
ただし、これだと充電しながらでもバッテリーが徐々に減っていくので、永久機関は無理っぽい。

ナビ&音楽&写真撮影&位置ゲー、他にもFoursquarepicplzを通じてFacebookやTwitterで人と絡んだりなど、Xperia大活躍な旅だった。
X10もまだまだ頑張れるじゃん。
一緒に旅するのはこれが最後かもしれないけどw



一応最後だけこのブログっぽくしてみたよw

One comment

  1. zokubutu /

    はじめまして。
    今日買ったアクロをググっててこのサイトにたどりついてビックリ!
    僕の地元は下北の大畑なんですよ!
    大間に東通の丁度中間、大変な場所ですね。

    下北一周楽しく拝見させていただきました
    もう地元を離れて10年近く経つのでどれも懐かしい風景です
    これからも更新楽しみにしてます

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。