Gadgetからクルマとお家に興味が移行中

誰得アプリと思っていた「モバイルアプリ」のデキがかなり良い件


「Xperiaではiモードメールが使えない!」と思っている方に、IMoNiという素晴らしいアプリがあるよということは以前書いたし(IMoNiが久々の更新でスゴイことに)、もはやあまりにも有名。実際、作者さんのTwitterによると昨日だけで8000のダウンロードがあったとか。
多くの人にとってIMoNiがベストな選択であることは全く変わらない。

一方で、ドコモ純正のiモード.netクライアントである「モバイルアプリ」。
これが「2回線持ちじゃないと使えない」という、根本のコンセプトからして明らかに間違っちゃっているシロモノだということは、昨年秋にT-01A用のアプリとして登場した時からあちこちで言われ続けていた(過去ログ:ドコモのモバイルアプリがクソらしい)。

[ad#large-rec]

やっぱりクソ仕様だったAndroid版「モバイルアプリ」

それから半年。Xperiaの登場にあわせてAndroid版の「モバイルアプリ」が登場した。
当初はプリインストールとされていたハズだったが、フタを開けてみるとプリインストールどころかMarketにすら上がっておらず、ドコモのHPからダウンロードして野良アプリとしてインストールさせるという、なんとも腰の引けた対応に。

そもそも、こういう便利なアプリを開発したなら大々的に打ち出しそうなものだが(なにせiモードメールの取扱いを気にするユーザーは多いわけだから)、Xperiaの発売日を発表した日にも、この「モバイルアプリ」がプリインされるということは全くアナウンスされなかった。
そういうあたりから、Android版のモバイルアプリも相変わらずの「2回線前提」というクソ仕様で開発してしまったのだろうなぁということはある程度予想できた。

その予想はやはり当たっていた。
Xperia用のモバイルアプリは、「普通のFOMA端末」と「Xperia」の両方を持っていて、FOMAの方のiモードアドレスに来たメールをXperiaでも見れるという、1回線しか持っていない普通の人には全く縁のないクソ仕様になっている。

で、使ってみた。結論から言うと・・・

僕自信は今までHT-03Aを1台で運用してきて、当然IMoNiのお世話になってきた。
しかし、Xperia購入を機に、「HT-03Aの違約金を払いたくない」という極めて消極的な理由で、FOMA端末との2台持ち体制になった。大変不本意ながらも、「スマートフォンは2台目ということでお願いします」というドコモの方針に乗っかるかたちになってしまったワケだ。

悔しいので、せめてもの反抗として、今回2台体制になったことを生かして「モバイルアプリ」とやらを使ってやり、ブログで思いっきりこき下ろしてやろうと思った。
だから、昨日HT-03Aの回線をFOMA用の「メールし放題」プランに変えた時、本来は必要のなくなった「iモード.net」を敢えて解約しなかった(そもそもFOMAでiモードが使えるんだから、わざわざ「.net」に追加料金を払う必要は無い)。

で、今日になって実際に使ってみたワケだが。
このエントリーのタイトルでお気づきとは思うが、結論から言うと、悔しいことにこれがなかなか良くできているのである。

いや、もちろんFOMAでiモードメールが使えるのにワザワザ…という根本的な「誰得コンセプト」なのは確かなのだが、この「モバイルアプリ」をXperiaで使うと、FOMA端末でiモードメールを使うのにほとんど限りなく近い状態まで行けちゃうくらいのデキなのだ。

これくらいのデキなら、敢えて追加料金を払って使っても良いかもしれないなぁと感じている。
このアプリでiモードメールを、「転送でんわ」で電話をXperiaに集約できるので、FOMA端末の出番は限りなく少なくなるからだ。
というか、もうFOMA端末は「おサイフ」使う時だけ登場で良いくらいだ(「ワンセグ」もか)。
これくらいなら、FOMA端末をポケットに入れて持ち歩くほどでもなく、電源を切ってカバンに放り込んでおけば良いワケで(「おサイフ」は電源切ってても使える)。「おサイフ」すら使わないよという人なら、もう家に置いておけば良いくらいで。

このアプリ、何が良いのかというと、簡単に言えば下記の4点だ
  • プッシュである(FOMAに届いてから1分以内くらいには着信する)
  • ログインメールが来ない
  • 完全なデコメの作成及び閲覧が可能
  • 削除するとサーバー上もちゃんと削除される

2回線持ちでIMoNiを使うと、どうしてもログインメールは届いてしまう(それでも、かなり少なくする工夫はされている)。
それにIMoNiの定期チェックは最短3分だが、バッテリー保ちを考えるとあまり短くするのも難しいところ(それでも、メール送信後のチェック強化等があるので実用上はほとんど問題ない)。
だから、2回線持ちが「.net」を使うなら、「モバイルアプリ」を選択するというのも合理的な選択だと思う。
まぁそもそも2回線持ちで「.net」を使いたい人なんてあまりいないし、心情的にもIMoNiを使いたいというのは僕自身も強く感じるところではあるが。

繰り返すが、Xperia1回線という普通の人のiモードメールは「IMoNi一択」である。

いくつかスクショなども


メールの表示画面はこんな感じ。
IMoNiと違って、白背景に黒文字なので普通っぽい。これを好む人もいるだろう。
IMoNi同様に絵文字の表示や、URL・メールアドレス・電話番号を自動リンク化する。
デコメの表示も普通にこなす。デコメ絵文字や、文字の装飾、背景色、「スウィング」「テロップ」といった文字の動きもそのまま表示できる。添付されているデコメ絵文字等を保存することも可能(これはIMoNiでも可能)。

メールを削除すると自動的に一つ新しい方のメール表示画面に移動するなどの細かい配慮も見られる。
またメール間の移動も前後の矢印をタップすることで可能なので、毎回一覧画面に戻る必要もない。


写メール(写真を添付したメール)をテストしてみたところ、添付ファイルはどうやら「開く」ボタンをタップするという一手間が必要なようだ。「開く」ボタンをタップすると、何のアプリか分からないけど画像表示アプリが立ち上がる。

また、メール一覧画面でメールを長押しするとメニューが開く。
(ちなみに「長押し」はAndroidでは結構よく使われる操作だ)
ガラケーのように、まとめて削除とかできると更に良いのだが。


メール作成画面はこんな感じ。
一つ難があるのが宛先入力。宛先入力欄の横のボタンをタップすると、電話帳が表示されるのだが、これがXperiaの使いやすい電話帳ではなくて、タブも無ければ検索もできない真っ黒な画面になってしまっており、宛先を探すのが極めて大変だ。これは改善して欲しいところ。
本文入力欄にカーソルを写すと、下部にデコメ用の装飾ボタンが出てくる。この辺はガラケー感覚で使える。
なお、作成中に「戻る」ボタンを押してしまったりして他の画面に移ってしまっても、自動的に下書きフォルダに保存される。


絵文字入力は、POBox Touchなら下部のスマイルアイコンがついたボタンをタップするだけ。
もちろんsimejiでもマッシュルーム経由でIMoNiの絵文字ピッカー等を使えば入力はできる(でもナゼか編集画面には反映されない)が、ここはPOBoxの方が少しだけ便利か。まぁsimejiユーザーは絵文字使いたい時だけIMEを切替えても良いかも。

慣れないデコメも作成してみた。タップでコマンドを選択しながら入力するので、特に難しいことは無い。むしろ普段デコメとかしない僕からすれば、ガラケーでデコメを作るよりは直感的に感じた。
また、デコメ絵文字もある程度プリインストールされている。まぁ本当にデコメを多用する女性達は、プリインストールされたデコメ絵文字なんぞには興味が無いはずではあるが。そういう人達のために、当然、保存した画像を添付することも可能になっている。

試しに何通か自分宛にメールを送ってみたところ、FOMA端末にまず着信してから、しばらく間を置いてXperiaに着信した。その間は概ね1~2分程度と比較的短い時間だった。
ログインメールは一度も来ていない。

着信すると音やバイブ、そして通知領域でお知らせしてくれる。
通知領域を押し下げて、通知をタップすればアプリが立ち上がるのはAndroidのいつものお作法。



もちろん完璧ではない

上でもいくつか問題点には触れたが、他にも例えばフォルダ機能に対応していない(当然フォルダ振り分けにも)というあたりは残念なところだ。ちなみにIMoNiはフォルダ及び振り分け機能完備である。
こうした問題点については、是非ともアップデートで修正して欲しいものだ。
そして、野良アプリなんかじゃなくて、Marketにちゃんと出すべきだろう。

といった感じで長々と書いてきたが、何か質問や試して欲しいことなどあれば、遠慮無くコメントやTwitterで連絡して頂ければ、可能な限り対応してみるつもりだ。
(でも、来月も「.net」を続けるかどうかはしばらく悩むところなので、お早めに)

No comments

Trackbacks/Pingbacks

  1. Xperiaのある生活 ~4日間をともに過ごして « 新・日常の断片 - [...] 参考:誰得アプリと思っていた「モバイルアプ リ」のデキがかなり良い件…

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。