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spモードと2回線持ちのカンケイなど



とうとう9/1からドコモのスマートフォン向けISPサービス「spモード」が始まる。
目玉は当然「iモードメールがスマートフォンで使える!」ということで、待ち望んでいた人も多いのではないだろうか。コンテンツの決済代行サービスも始まって、スマホ向けサービスの普及に拍車がかかるのではという期待もかかる。

僕自身、かつてはHT-03Aを1台持ちで運用していたので、「スマートフォン1台持ち」で従来のガラケー的な使い方ができるようになるspモードの必要性はすごくよく分かるし、これがスマホユーザーの増加に大きく寄与するだろうなぁというのも想像に難くない。
ちょっと意外だったのだが、これまでmoperaが担っていたISPの機能も包含するということで、ドコモのスマホ特有の分かりにくさも幾分解消されたように思う。

とりあえずこれでiモードと同じ月額315円だから、早速僕も契約してみようと思っている。
しかも契約後5ヶ月は月額利用料金が無料になるキャンペーンもあるなど、ドコモ側の力の入れ方も結構なもの。
CMもやっているみたいだし。

ということで、とりあえず関連情報のリンクなど。



2回線ユーザーにとってどうなのか?


個人的な事情だが、HT-03Aの時はスマホ1台体制で頑張っていたのだが、Xperia購入に伴ってガラケーとスマホの2回線体制になっている。
(ガラケーはおサイフ以外はほとんど使っていないが)

iモードメールに関しては、ガラケー側でiモードとiモード.netを契約し、Xperiaではドコモ純正の「モバイルアプリ」を使って運用している。
2回線ユーザー専用ということで悪評高いモバイルアプリだが、実際のところ僕のような2回線ユーザーにとっては(部分的には)IMoNiを上回る部分もある使い勝手で、これまでそれなりに便利に使ってきた(受信メールをSDカードに保存する機能が無いなど、IMoNiに劣る部分も色々あるが)。

で、spモードは「スマホ1台でガラケー的にも使える」ためのサービスという位置づけっぽいのだが、僕のような2回線ユーザーにとっての使い勝手はどうなんだろうかというところが以前から気になっていた。
で、ドコモショップ等で確認したところ、若干メンドクサイ仕様であることが判明。


簡潔に言うと「SIMを跨ったiモードメールアドレスの移行はできません」という仕様である模様。
要するに僕のようなガラケー1台+Xperiaでの運用では、ガラケー側のSIMで契約しているiモードメールアドレスを、Xperia側のSIMで契約したspモードに移行することはできないということ。ガラケー側のSIMでiモード契約を解除してもダメだそうだ。

そういうワケで、今後の運用としては・・・
  • ガラケー側SIMでiモード契約を解除してspモードに移行
  • そのSIMをXperiaに刺す
  • 逆にXperia側で使っていたSIMは契約内容をガラケー用に変更した上でガラケーに刺す
というSIMの入替えが必要になってくる模様。

まぁSIMを入れ替えれば結果としてXperiaで従来のアドレスをspモードで運用できるのであまり問題はない気がするが、電話番号が逆になったり、料金プランを組み替えたりなど、少々メンドクサイかつ直感的でない移行になりそうである。

そもそも2回線ユーザーを意識したサービスでないのは理解するし、大多数の人には関係のない話なのだろうが、2回線も使っているお得意様ユーザーに対してもう少し配慮してくれてもいいのになぁというのが正直な感想。
これまでの「ISPセット割」(同一回線でiモードとmoperaUを使っている場合、片方がタダになる割引)も、2回線ユーザーではあまり恩恵を受けられなかったりと「なんだかなぁ」という感じだったし。
これまでドコモは「スマホは2回線目で」というスタンスだったのに、素直に従ったユーザーが馬鹿を見る(というほどでも無いけど)ような仕様なのは少し寂しい。

それに、2回線ユーザーの場合は上記の通り料金プランの入替が伴うのに、spモードの事前受付をしてくれないというのも少々困りもの
移行後はXperiaのSIMをガラケーに移すのでパケット料金がほとんどかからなくなる筈なのだが、Xperiaはあっというまにパケット上限に張りつくので、9月に入ってから悠長に手続きしていると、9月はパケット上限を2回線分払うハメになる。
そんなワケで僕のXperiaは9月に突入した先ほどからパケット通信を無効にしている。

そもそも電話番号ですらSIMに縛り付けされていないのに(といってもMNPする場合に限るが)、キャリアメールがSIMに縛り付けられているというのは少々窮屈だ。
これまた極めて個人的な事情ではあるが、今は2回線だがいずれは1回線体制に収束したいと思っていて、その際はXperiaで新しく作ったSIMを残したいと思っている(良い電話番号が取れたというのと、2年縛りの違約金がまだまだ残っている関係で)。ただ、長年愛用してきたiモードアドレスはガラケーで使っている古いSIMに縛られていて、spモード移行後も同じ縛り付けがあるという状況では、1回線に絞る時にどちらを残しますかというところで苦しい選択になってしまう状況なのである。
・・・まぁこんなユーザーほとんどいないだろうから仕方ないのかなぁw
「メールアドレス入替え」を使う方法もある
今日初めて知ったのだが、同じSIMでiモードとspモードを両方契約している場合、「@docomo.ne.jp」のアドレスを二つ持てて、どちらのアドレスをキャリアメールとして使うかを端末側で柔軟に選択できるらしい。
(ドコモHPにあるspモードご利用ガイドブック:PDF注意のP10に詳細が記載されている)

ということは、iモード契約を解除せずに、同じ回線契約上にspモードを新規契約して新規アドレスを取得し、その後に端末側でiモード側のアドレスをキャリアメールとして設定すれば、spモード上で旧iモードアドレスを使えるということになる。
しかもspモードもISPセット割の対象なので、spモードのみの契約でも、iモード契約を重畳しても月額は315円と不変。
(ただしspモードが無料になる5ヶ月間については、ISPセット割の適用なしなので315円余計にかかる)

これはこれで、2つのアドレスをうまく使い分けたい人にとっては便利かもしれない。
これを使って悪いことをしようとするお父さんも出現しそうw
僕もこの方式にしようかどうか迷っているところだが、とりあえずspモードの無料期間が終わってから考えても良いかなぁと考えている。
(別に悪いことをしようとは考えていないw)

その他気になることなど

spモードについては実際に使ってみないと分からない部分が多いとはいえ、事前に分かっている中でも結構気になるところがある。
よく指摘されているように「WiFi通信時は使えない」というのはその最たるものだろう。
あとはファミリー割引のメール無料の対象外であるとか。
どちらも個人的にはあまり影響無さそうではあるのだが。

僕的に一番残念なのはHT-03Aが対象外になってしまったこと
ドコモ的にはHT-03Aを完全に「無かったこと」にしようとしているのだろうか・・・。
かつてユーザーだっただけに、そして今も現役で使っている人が少なからずいるだけに残念だ。
そしてこれがXperiaの将来像になることも少なからず覚悟しておく必要があろう。

Xperiaのファームウェア・アップデート

spモードに備えてXperiaにはファームウェアのアップデートがかかった。
早速アップデートしてみたが、spモード以外の細かい点での改善もあった。

特に日本語入力のPOBoxのアップデートはなかなか良い感じ。
以前は左右方向のフリック判定が結構厳しい感じだったのだが、この辺が調整されたのか少しフリックしやすくなった感じがする。
英単語を入力した後にスペースが強制挿入されていたのが改善されたのもイイ感じ。
更に予想外だったのはsimejiのマッシュルーム機能の取り込み。
トータルで日本語入力ソフトとしてかなり実用度が上がっており、Xperiaの1つの武器になった感じがする。

バックアップソフトが標準でついたのもなかなか良い。
まぁAndroid Marketで探せば一杯ある類のものではあるが。

残念だったのは、各所で指摘されているとおり、OSのバージョンが依然として1.6であることだが、9月末までにAndroid 2.1へアップグレードというような情報も出てきており、近いうちに改善されることが見込まれるのでまぁ良いかなと。
アップデートの楽しみが増えたと前向きに捉えることにした。
なんせHT-03Aはアップデートたった1回で放置されたからなぁ・・・。


なお、初期化しないでアップデートした場合、APN設定画面に行ってもspモードのAPN設定が無い。
これはAPN設定の画面でメニューボタンを押し「初期設定にリセット」を選択することで出現する。
ちょっと分かりにくかったので注意かも。
当然他のAPNを手動で指定している人は注意が必要そう。

とりあえずHT-03Aと違って、ドコモ的には(今のところは)Xperiaには力を入れてくれているようなので、そこは今後も引き続きサポートをお願いしたいところである。
でもGalaxyとか出ちゃったらやっぱり放置になっちゃうのかなぁ・・・。

One comment

  1. 既に解決済みかもしれませんが、2in1して旧SIMからアドレス移し替える方法はありますよ

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