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QriocityはiTunesに代わる選択肢になり得るかも?

QriocityのWEBサイト。コンテンツが見られるワケではない

8月12日から、SONYのビデオサービスである「Qriocity」が遂にXperiaに対応した。
あまり注目されている感じは無いけど・・・。

ただ、昨年X10を買ってからこのブログでは何回も書いてきたが、個人的にはSONYのコンテンツとの融合がXperiaシリーズに最も期待する部分だったので、これはまさに待望の対応。

Android携帯は数多いが、iPhoneに逆立ちしても勝てないのがコンテンツサービス。
そこで対抗できるメーカーは今のところSONYくらいしかないと思っており、だからこそXperiaシリーズに期待しているのである。

ということで、遅まきながら試してみたので雑感などを書いてみる。

アプリはどんな感じか

起動すると最初だけこんな注意書きが 一見すると分かりにくいがPSNアカウントでサインインできる トップ画面はこんな感じ。UIはMediascapeとほぼ同じ

まずはAndroidマーケットから「Qriocity Video」アプリをダウンロード。
なお、対象機種は今のところXperia arcとacro。
X10やPlayが対象外なのは残念なところ。

アプリを起動するとWelcomeメッセージの後、サインイン画面に。
ここが分かりにくいところなのだが、PSNアカウントでサインインできる。
今のところ「PSN」と「Qriocity」という2つのサービスブランド名になっているが、中を見るとどうも基本的には同じって感じなので、この辺は早期に分かりやすくして欲しいところ。

それにしても、Playでは使えそうで使えなかったPSNアカウントが先にacroで使えるようになるとは何とも複雑な気持ちw

アプリのトップ画面は上のスクショのような感じ。
X10ユーザーの人にはなんとなく見覚えがある感じではなかろうか。
そう、このアプリの基本的なUIは今は無きX10のMediascapeのソレなのである。
(対象機器のarc/acroユーザーには何のことか分からないだろうがw)

個人的にはそれほど気に入っていたUIでもないので、なんか微妙だなぁという気がしないでもないが、一覧性や操作性が悪いわけではないし、PlayStation StoreのUIよりは探しやすいと思う。

トップページの「表示モード」ボタンをタップするとこのような一覧画面に 洋モノのランキングはこんな感じ 邦画等のランキングはこんな感じ

トップページ上にある「表示モード」というボタンをタップすると、左のスクショのような画面になる。コレもMediascapeと同様に右左にフリックすることでカテゴリ毎の一覧を見ることができて便利。
ここがトップページでも良い気がする・・・。

個別の特集やランキングをタップすると、上のように作品一覧がズラっと出てくる。
一見すると分かるように、iTunes Storeのランキングとはだいぶ様相が違っている。

個別の作品ページはこんな感じ。Infiniteボタンみたいなのがある そのInfiniteボタンを押すと作品のキャストが表示された キャストを選ぶと出演している他の作品なんかが分かる

個別の作品のページに行くと、「レンタル」なのか「セル」なのか、「SD」なのか「HD」なのか、そして幾らなのかが分かるようになっている。
上の作品はSDのレンタルの割に高い印象だが、価格帯はコンテンツ提供元やコンテンツの鮮度により様々なので一概に高いとも言えない。

個別作品ページで気になるのがカバーアートの上にある「X」みたいなボタン。
なんかドコモのXiのロゴに少し似てるが気のせいだろう。
これもX10ユーザーならお馴染みの「∞」つまりInfiniteボタンと同じような機能だ。

このボタンを押してみるとその作品のキャスト一覧が表示され、更にキャストをタップすると出演作品一覧が表示されるという具合。
上のスクショではたまたま他の出演作品があったが、他に候補が無い場合も多く、現在のカタログ数ではあまり意味が無いかもしれない。
もう少しラインナップが充実してくれば芋づる式にブラウズできて良い感じになりそうだが。

コンテンツを購入してみる

レンタルの仕様はこんな感じ。まぁ結構余裕があるのではないだろうか お支払いはPSNのウォレットから このパスワード入力は次回からは不要にもできる模様 この「他の機器にもダウンロードできる」というところがポイント

早速、コンテンツを購入してみた。
今回は見そびれていた「LIAR GAME the Final」を借りることにした。
SD画質のレンタルで420円は正直少し高いけど、ザッと見たところコレが一番高い部類という感じ。個人的にはレンタルビデオ屋に行き来しなくてすむならギリギリ良いかなぁと思えるライン。

なお、レンタルは「30日以内・視聴開始から48時間以内」という制限。
これはiTunes Storeと同様。
これくらいなら割と余裕がある方ではないかと。

お支払いはPSNのウォレットからとなる。
残高が無ければクレジットカードからまずウォレットに入金する必要がある。

このウォレット方式は個人的にはあまり好きになれない。二度手間だから。
ここはiTunes Storeのように直接クレジットで買えたほうが良いなぁ。
更にキャリア課金なんかも使えればAndroidっぽくて良いのだが。
例の事件のおかげでPSNにクレジットカードを登録したくない人は多いだろうから。

で、お支払いが終わると晴れてコンテンツをダウンロードできるようになる。
ここでポイントが2つ。

ダウンロード開始時にはこんな注意も さすがに3Gもあると1時間はかかります ダウンロードの進捗はステータスバーで確認できる

1つは「ダウンロードして見る」形しか無いということ。
ストリーミングは無い。まぁこれはiTunesもそうだけど。
今回の場合、SD画質ながら約3GBのダウンロードが必要になった。
時間にして約1時間というところ。見たい時にすぐ見られるわけではない。

このサービスがWiFi限定なのはコレが理由なのだろう。
そりゃ3G回線で3GBもダウンロードされたら時間かかりすぎだし他人に迷惑だもんなぁ。
だから利用シーンとしては家にいるときにダウンロードしておいて、出先でもなんでも好きなときにみるという感じなのかな。

もう1つのポイントは「他の機器でもダウンロードできます」というダイアログ。
要するにSONYの他の製品、PS3やPSPやBraviaでもダウンロードできますよと。
Appleもそうだけど、コレはやっぱり嬉しいところ。
ただ僕の場合はPS3が1台までしか認証してもらえない関係で、今いるロケーションのPS3では試せていないのだけど。

バーンと始まりました。画質はかなり良い

ダウンロードが終了すると自動的にアプリのトップページにも表示されるし、メディアライブラリーにも追加されるので、あとはタップして見るだけ。
画面の回転に対応しているのは良いのだけど、「画面の自動回転」がオフだと横にしても横表示にならない。普通は横でしか見ないだろうから、ここは見られるようにして欲しかったところ。

SD画質とはいえ、Braviaエンジンのおかげか画質は非常に良い

なお、本編が始まるとDDMSではスクリーンショットが取れないようになってた。
その辺のガードはしっかりしてるようだ。
こっちは盗人扱いされたようであまり良い気分ではないが。

今回はSD画質のレンタルだったが、Xperia acroで見る限り画質は非常に良いと感じた。
Braviaエンジンのおかげなのだろうか。
xLoudにはまだ対応していないacroだけど音声もしっかり聞き取れた。

今回借りた「LIAR GAME」自体がなかなか面白かったということもあって、Xperiaで2時間超の映画を一気に見てしまった。

機器の管理などはQriocity.comで

認証されている機器やアカウントの管理を行える 僕のacroもこのとおり表示された 2台持っている場合などは機器名を付けられるのでそれで区別しよう

アプリの設定画面やMenu画面から飛べる「Qriocity.com」ではアカウントや機器の管理を行うことができる。上の画面のようにスマホからはスマホ用のサイト表示になる。

ただ、PCからも同様のことはできるので、そっちの方が便利かもしれない。

Qriocityサービスへの雑感

今回「Qriocity」のサービスを初めて使ったわけだが、使い勝手などはまだまだiTunesに叶わないものの、思った以上に普通に使える。
そして、何よりもコンテンツ後進国の日本でiTunesに代わる選択肢となり得るサービスが出てきて嬉しい。

コンテンツのラインナップ
特にアニメは十分ではないにしても結構充実している印象 ガンダムなんてほとんどのシリーズがあるんじゃないかという勢い 一方でApple陣営のコンテンツもなにげに揃ってたり

iTunesに代わる選択肢となりうる理由の1つがQriocityのコンテンツラインナップ。
要するに「iTunesに無いものがある」ということ。
特に国産コンテンツの充実(特にアニメ)はiTunesを遥かにリードしている印象。
ザッと見た感じでも「見たい」と思えるコンテンツが個人的にはiTunesより多かった。

意外なところではApple陣営のハズのPixarの映画なども扱っている。
しかもセルが本家のiTunesより安かったりする。

ということで、洋画を見たいと決まってるならiTunesでも良いけど、国産コンテンツを含めていろんなものから見たいものを決めたいなら、まずはQriocityで探しても良いんじゃないかと思える程度には充実している。

特に「レンタル」という制度はなかなか良くて、結局自分のものにならないワンタイムの利用なので、iTunesであろうがQriocityであろうが関係なく気軽に使えるのが良い。
これが「セル」の場合だとDRMなんかの関係でPlatformにロックインされてしまうので「どっちで買うか」を慎重に決めないといけないのだけど。

対応機器の充実度
iTunes Storeに対応する機器はMac(PC)、iPhone/iPod touch、iPad、AppleTVと既に幅広く、更にAir PlayやRemoteアプリなどにより使い勝手も非常に良い。

しかしQriocityも機器の充実度という点では負けていない。
PS3やPSPも十分普及している機器だが、これにTVそのものであるBraviaがある点が強力だし、今回Xperiaが加わったことで、対応台数としてはかなりの数になるものと思われる。

そして今年の秋にはS1/S2というタブレット、そして冬にはPlaystation Vitaが登場し、ほぼ間違いなくQriocityに対応してくるだろう。
「スマホ」「タブレット」に加えて「テレビ」「ゲーム機」というAppleには無い幅で楽しめるのがQriocityの強みだ。
ん?ところでVaioは?

Apple党でもある自分だけど、SONYの秋以降の製品は個人的にも非常に惹かれる機種なので、これらで共通して使えるQriocityが日本で使えるようになったのは嬉しい限り。
そしてXperiaでできること、いや「Xperiaでしかできないこと」がこういう形で増えたのも嬉しい。
何より、AppleにやられっぱなしだったSONYがやっとこうして反撃に転じていることが確認できて今後が楽しみになる(それだけにPSNの事件はとても残念だったのだけど)。

ただ、使い勝手という点においてはAppleに一日の長があるので、そこは今後の展開に期待したいところ。まぁAppleを上回るってのは相当高いハードルだけれども。

充実する動画サービスから目が離せない!

ということでQriocityの紹介とレビューを簡単にしてみた。

個人的には最近はスマホのスペックとかOSのバージョン云々よりも、スマホなどで展開されるサービスに関心が移行しつつある。
結局「ソレ使って何やんの?」ってことだから。
なので今後はそういったエントリーが増えるかもしれない。

テレビがクソつまらなくてほとんど見ない僕としては、中でもやっぱりスマホとかタブレットで動画を見るサービスへの関心は高く、日本でもどんどん充実して欲しいと願う今日この頃。

そんなワケで、Qriocity以外でも、GoogleがUSで展開している動画レンタルサービスや、先日発表されたHuluの上陸も非常に楽しみにしている。
その辺も使えるようになったらまたこのブログでも報告していきたい。
 

One comment

  1. yasushi /

    日本だとAUは対応していないので…早くキャリアに関係なくて今日を開始してもらえたら嬉しいっすね

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