「ドコモwebメール」って何狙い？

昨日のニュースだが、ドコモから「ドコモwebメール」なるものが発表された。

これって一体何を狙ったサービスなんだろうか？
「iモードメール」をブラウザ上で扱えるという意味では「iモード.net」と限りなく似ている気がするが、「.net」が月額200円程度の有料サービスなのに対して「WEBメール」は無料。
iモードメールだけじゃなくてPCのメールとしても使えるとか、他のメールアカウントからも受信できるとか、その辺が「.net」との差異っぽいけど、機能が「.net」より上っぽいのに無料とか意味が分からん。

いろいろ不明点だらけだが、このサービスに関して個人的に一番の関心事は、新規に取得できる「●●@dwmail.jp」というメールが、PCメールではなく、いわゆるガラケーの「キャリアメール」として他社キャリアでも扱われるのかどうかというところ。
っていうかコレがキャリアメール扱いになっちゃうと「.net」の存在価値が全く無くなるので、おそらくそういう扱いにはならないんだろうとは思うが。moperaメールですらSoftBankには弾かれる現状でもあるし。

勝手な想像：Gmail対抗？

このサービス、最初はスマートフォン向けのサービスなのかと思ったが、「.net」が無くなるということでも無いようなので、狙いはそっちでは無いっぽい気がする。
（もちろん、スマートフォンからでも使える可能性はあるが）

これは完全に勝手な想像だが、これはむしろドコモの戦略的なサービスというよりは、NTTグループとしての、いわば「Gmail対抗」サービスという位置づけなのではないか。
ただ、単なるWEBメールでは今更Gmailに対抗するのは難しいので、差別化要素としてiモードメールを取り込んでみましたということなんじゃないかと。

そう思ったのは、この「ドコモWEBメール」のサービスのロゴに、「Powerd by goo」などという、いったい何の意味があるのかよく分からないロゴがくっついているあたりからだ。
そもそもの報道発表もgooを運営しているNTTレゾナントとの共同リリースになってるし。

要するにドコモのサービスってことにしてるけど、実際はNTTレゾナントのサービスとして使わせたいということなんじゃないだろうかと。で、レゾナントが配信してる広告をしっかりビルトインしていこうみたいな。
実際、画面イメージを見ると随分広告が多かったり。

表向きドコモのサービスとしているのは、前述のとおり「単なるWEBメールとの差別化」のために必要ということもあるのだろうし、そもそも「goo」と「ｉモード」じゃユーザーアセットが断トツに違うということもあるのだろう。
以上、妄想終わり。

その他の気になるどうでも良いこと

それにしてもNTTグループが提供する割にフリーで使える領域が2GBしかないというのは随分ケチくさい。
（ま、実際には2GBをメールで使い切るのは結構大変ということは分かってる）
Gmailは無料で7GBだし、ベンチャーのDropboxとかSugarSyncみたいなとこですら無料で2GBだ。
インフラの会社がそこでケチってどうすんだろう。

ケチくさいと言えば、6ヶ月ログインしないとデータ全部消すぞってのも同じかも。
まぁ無駄な個人情報を持っていたくないとか、広告見ないなら使うなということなのかもしれないが。

あと、「iモード.net」で大不評の「ログインメール」みたいなのが無いのかも気になる。
やってることはあまり「.net」と違わない気がするので、セキュリティポリシーが同じなら「ログインメール」が来てもおかしくないような。いや、当然そんなもの来て欲しくはないワケだが。

それと「Powerd by goo」という文字を見て個人的には「使いづらいんじゃないか」と思ってしまったのだが、「goo」ブランド押しってのは一般にどうなんだろうか。NTTグループのブランドなら「goo」より「ドコモ」「iモード」の方がだいぶイメージが上のような気がするんだが。
検索シェアなんかから考えても、「goo」ブランドってNTTが思ってるよりあまりよろしくない気がして。
ま、ホントどうでも良い話ですね。

グダグダ言ってるけど、とりあえずタダで使えるし、それなりに利便性もありそうなので、4月14日には真っ先に好みのメールアドレスを押さえに行って使ってみようかなぁとは思います。
スマートフォンからでも使いやすいアプリなんかも出てくる予感。