Xperiaがハードウェアレベルでマルチタッチに対応していないのは周知のとおり。
で、ソニエリはマルチタッチに代わる素敵な方法を提供するよと言っていたのだが、それを体験できるアプリがリリースされていた。
ちなみに上の動画はアプリを使っている様子を収録したもの。
アプリの名前は「SonyEricsson Tutorial」という。
(Marketからダウンロードする)
早速起動してロゴが表示され終わるとアプリの説明が表示される。
説明を見る限り、今後も開発中のサンプルプログラムが加わる可能性がありそう。
とりあえずサクっとContinueボタンを押して次へ。
マルチタッチの代わりは「One finger zoom」
現段階で試せる開発中のサンプルプログラムは2種類。
「One finger zoom」と「3D list」というもの。前者がマルチタッチへのソニエリの代替案になる。
まずは注目の「One finger zoom」だが、入っているサンプルは4種類。
それぞれ画像の拡大・縮小の仕方や動かし方等が微妙に違っている。
詳細は是非体験して欲しいのだが、指でタップした後にスライドすることで画像を拡大・縮小できるというもの。まさに名前のとおり指一本で拡大縮小ができる。
ただ、画像を動かす操作と組み合わせる場合は単にタップするだけではダメで長押しが必要になる。
タップしたまま長押ししていると「ブルッ」とバイブが震えるので、その後指をスライドさせることで拡大縮小を行う。
個人的な印象
実際に体験してみた感じでは、マルチタッチに比べると直感的ではない感じがした。特に「長押し」という操作はなかなか歯痒い。
もちろん、良いところもあって、両手必須のマルチタッチに対してこちらは片手での操作が可能。僕は基本的に片手でXperiaを操作するので、そういう意味では慣れると意外に便利かもしれない。
ただ、おそらく予めアプリ側にこうした操作のための仕組みを入れておかなければいけないハズなので、One finger zoomに対応してくれるアプリがどの程度出てくるかという部分に対しては非常に懐疑的。
ぶっちゃけ、ソニエリ純正のアプリだけでの操作になるんじゃないかと。
あと「長押し」の部分が既に機能として使われてしまっているアプリだと厳しいなぁと。
例えばGoogleマップは長押しするとその地点のバルーンが表示されちゃうハズ。
(まぁそもそもGoogleがソニエリのためだけにOne finger zoomを実装するとは思えないが)
ということで、やっぱりちょっと微妙かなぁという印象。
それにマルチタッチというのは「拡大・縮小」のためだけにあるんじゃなくて、ゲームの操作系で使われるようなこともあるワケだが、このソリューションじゃそこまでカバーできていない。
そもそもマルチタッチの技術はiPhoneのあのスムーズなタッチ操作を構成する根本的な技術だと僕は認識しているので、やっぱりマルチタッチ不可能なXperiaのハードでは、いくらソフトで頑張ってもiPhoneの操作性を得ることはできないんだろうなぁということを改めて感じてしまった。
リストを3Dでリッチに表現「3D list」
もう一つの「3D list」も試してみた。
これは2次元で表示されるリスト(TwitterクライアントのTLみたいなもん?)を、各々3Dのキューブ上にして操作できるというもの。確かにまぁ見た目は面白いかもしれない。
でもこのデモで僕はやっぱりガッカリしてしまった。
こんな実用性とは無縁の見た目ばかりの技術なんて誰も求めちゃいないんだよ。
Timescapeがあれだけ「使えない」と言われているのに、ソニエリはまだそのことを理解していないんだなぁというのが非常にガッカリなのだ。
この調子じゃあ、次のアップデートの時に「Timescapeのパネルが3D表示になりました!(キリッ」とかいう全く分かってないアピールが繰り返されてしまうんじゃないかと心配で仕方がない。
このアプリでの体験、Xperiaユーザーの皆さんはどう感じるだろうか。
オマケでXperia X10 miniの操作動画でも。
これだけ見ると悪くない気もするんだけどねぇ。
(ちなみに途中でCoolirisっぽい見せ方があるのが少し気になる)
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全くそのとおりです。なんなんでしょう?ソニーって頭のいい人いないんでしょうか。バカばっかなんでしょうか。
だれか教えてあげてください。本質がわかってない・・・。
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でもこのデモで僕はやっぱりガッカリしてしまった。
こんな実用性とは無縁の見た目ばかりの技術なんて誰も求めちゃいないんだよ。
Timescapeがあれだけ「使えない」と言われているのに、ソニエリはまだそのことを理解していないんだなぁというのが非常にガッカリなのだ。