誤配信騒ぎでユーザーからの関心を集めていたXperiaのファームウェア・アップデートが正式に発表された。
既にPCでSEUSを使ったアップデートは提供中。OTAは明日から開始とのこと。
いずれの場合もユーザー環境の初期化等は不要。
手順等はドコモ公式とかソニエリのサポート等を参照。
今日の昼前ぐらいからTwitter経由で「SEUSでアップデートできる」という話が出てきていた。
その時点では「今度はソニエリの誤配信らしい」というような情報もあったりと色々錯綜していたのだが、前回の誤配信に乗り遅れた僕としては「今回は乗り遅れまい」という意識が強く、早速アップデートに突撃してしまった。
実はその段階では端末の初期化を伴うアップデートしかできない状況だったようなのだが、とりあえず初期化もいとわずアップデートを完了。
初期設定やらアプリの再インストール・再設定やらをやっとのことで終了したのが夕方頃。
その頃になると、SEUS経由でも初期化不要のアップデートができるよという話がチラホラ出てきており、最終的にドコモの正式発表により、初期化不要でアップデートできるということが判明した。
正確に言うと、初期化を伴わないアップデートは「準備でき次第提供開始」とされているのだが、既に多くのユーザーが普通にアップデートできている模様。
何事も早まっては損をするという典型の過ちを犯してしまったw
まぁ普通に考えて初期化しないとダメなアップデートなんてあり得ないワケで、あるべき姿で提供されるのを待つべきだったのかもしれない。
今後に生かしたい経験でしたねw
このタイミングでのアップデートって・・・
それにしてもこのタイミングでのアップデート。やっぱり新型iPhoneを意識してのもの?と思ってしまう。
なにしろ誤配信した時点でファームウェアとしては完成していたワケだし・・・。
ただ、昨日などは都心部を中心にmoperaの大型工事が行われたり(日中に数時間通信できなくなるという普通なら考えられないレベルの工事)と、OTA配信に向けてのインフラ周りの調整も突貫で進めていた様子。
今日のSEUSでのアップデート提供も、おそらく最初の初期化を伴う配信は限りなく誤配信に近かったもののような気がするが、これもおそらく突貫で差分アップデートに対応させてきたような印象。
ドコモの体質を考えるとリリースとアップデート提供が前後するというのは極めて珍しい感じだし。
「2回も誤配信した」という認識を持たれないためのギリギリのリリースだったのかも?
いずれにせよ、「完璧」なiPhone4の登場で失意のどん底にあった(?)Xperiaユーザーへの素敵なプレゼントになったことは間違いなく、「ドコモGood Job!」と素直に感謝・歓迎したいところだ。
HT-03Aがたった一回のOSアップデートに留まったまま生産停止となったのに比べると、OSは変わらないとはいえ、こうした改善のアップデートをしてきたことにはやはりドコモの本気を感じる。
こういうアップデートは大歓迎なので何度でもこまめにやって欲しいくらい。
POBoxフリック!
アップデート内容で一番大きいのは、やはりPOBoxのフリック対応だろう。
予測変換の性能や変換候補の表示数等が素晴らしかったPOBoxだが、感度の悪いXperiaのパネルでのQWERTY入力という大きな問題があって、僕は結局simejiのフリック入力を使っていた。
POBoxの変換性能とsimejiフリックが両立すればなぁ・・・というのは誰もが考えたことだろう。
この早いタイミングで、まさにドンピシャでそのニーズに応えてきたのは素晴らしい。
実際にPOBoxフリックを使ってみているが、かなり快適。
これは十分にXperiaの他スマホに対する武器になり得るものだと感じている。
ただ、やはり入力そのものはsimejiに一日の長がある感じ。
ちょっとした改善で更に快適になりそうなので、改善要望を少し書いてみる。
- フリックする文字のキーをもう少し大きくして欲しい。できればiPhoneレベルに。上の写真を見ると違いが歴然かと。キーとキーの間の無駄な隙間を取ればいけそうな感じがするのだが。変換候補の表示を一行減らしても良いし。
- フリックのガイドがあるとより良い
- 英数字フリックの時の数字の出し方。キーによって下方向だったり右方向だったり左方向だったりする。simejiみたいに全部下方向にしてくれると分かりやすいのだが。まぁ慣れの問題かもしれないが。
- 英数字フリックで数字も入力できるので、「数字」モードを出さないオプションを付けて欲しい。フリックで数字を入力する人には余計なモード切替が発生してしまう。simejiはこの点ですごく良いのだ(モード切替えで変換の確定もできるところとかも良い)。
- 無理だと思うけどマッシュルーム対応
それ以外にも、なんか左方向の判定が上になりやすい気がしたりもするんだけど、これは僕個人の問題だろうし、慣れで解決できるだろう。
とりあえず慣れるまでしばらく使ってみたい。
Mediascapeがmoraを統合
Mediascapeのミュージックタブの下部にmora touchの楽曲を表示することができるようになった。タップすると今回強制的にインストールされたmora touchのアプリが起動するだけなのだが。
ただ、スマホにこういうコンテンツのショップをビルトインする方向は支持したい。
それがAndroidに足りない部分だし。そしてSONYはそういう資産を一杯持ってるのだし。
ただ、このiTunesStore全盛の時代に一曲420円というふざけた価格で、かつXperiaでしか使えないというようなどうしようもないDRMをかけてる時点でmoraは全然ダメダメ。
ジョブスもこの前言ってただろ、「価格は積極的に下げて、量を狙うこと」って。
全く競争になってない気が。買ってる人いるのだろうか。
ちなみにUKファームを入れてたから分かるのだが、海外のXperiaではMediascapeにPlayNowというサービスが元々統合されている。
日本のPlayNowとは違って、海外では色々とコンテンツ販売をしているのだ。
(ただ日本からはアクセスできない)
そういう意味ではやっと海外標準の世界に近づいたに過ぎないとも言える。
SONYは国内と海外を分けて国内だけはアコギな商売をしようとしているようだが、それもグローバル標準にならないものか。
そもそもiTunesStoreだって曲を提供していないのは日本くらいなものなんじゃないか?
海外ではiPod用のBluetoothトランスミッタすら販売してるのがSONYグループだ。
日本でも海外と同じ考え方にならないものか。
ちょっと脱線したけど、とりあえず今回のアップデートは長い道のりのほんの第一歩。
価格とDRMを一から考え直した上で、音楽だけでなく映像とかゲームとかをドンドンAndroidユーザーに提供していって欲しいところ。リーズナブルなものだったらちゃんとお金を払いますから。
その他の「改善」
他にも色々改善がされているという報告も多い。ただ公式リリースでもその辺は細かく書かれていないので分からない。
よく言われているのはタッチパネルの操作性の改善と、バッテリー持続性の改善。
これはしばらく使ってみないと分からないかなぁ。
タッチパネルに関しては認識できない画面端のタッチをするとブルっと震えるようになった気がするが、あまりそういう認識を持っているユーザーがいないようなので僕の勘違いかも?
とりあえず現時点では劇的な変化というものは感じないが、この辺はしばらく使いつつ検証してみたい。
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まぁ、2回目の誤配信にしか思えませんが(笑)