Gadgetからクルマとお家に興味が移行中

XperiaとFroyoの遠い関係・・・雑感

Froyoの発表を受けて、ソニエリBlogの「2010年Q4にアップデートしますよという記事」に大量のコメントが殺到している。
現時点で900を超えるコメント。
そのほとんどが「今年中に2.1とか眠たいこと言ってないでサッサと2.2にしろ!」というもの。

ソニエリのAndroid OSアップデートへの対応が遅いというのはXperiaを買う前から分かりきっていた話なので、今更なんだかなぁと思いつつも、気持ちは痛いほど分かる。
僕自身はXperiaの早期対応は早々に諦めて、NexusOne欲しい症候群と闘っているところ。

対応が遅れる理由は、ソニエリが他のAndroid端末への差別化要素としてカスタマイズしている独自UI(UXP)を新OSに対応させるのに時間がかかるからだろうと言われている。
差別化して競争力を高めようとしたら、却って競争力が無くなっちゃいましたという、なんとも悲しいお話。しかもその差別化要素であるUXPを使ったTimescapeやMediascapeがユーザーから全く評価されていないという・・・。
(むしろジャマ扱いされてるw)

結局ソニエリの提案するユーザー・エクスペリエンスよりも、新OSでのGoogleの提案の方が早くて魅力的なので、メーカーは下手にOSに手を入れずに、真っ先にアップデートに対応した方がユーザーに好まれるという状態。
言うまでもなくこれを実行しているのがHTC。
Desireは6月中にはFroyo対応するというウワサもある。
羨ましい限りだ・・・。

こうなってくると、Androidでの端末メーカーの差別化努力は、端末の見た目とかハードウェア・スペック、いかに多くの機種を発売できるかというところにフォーカスせざるを得ないのではないかと。
でも僕の認識では、ソニエリ(というかSONY)ってハードは魅力だけどソフトがクソというメーカーだから、その戦いはむしろ有利に戦えるはずなんだけどなぁ。早くそれに気づいて欲しいなぁ。
(要するにUXPとかもう捨てろと)

Xperiaは何と闘ってるのか

海の向こうではFroyoを求めるXperiaユーザーの運動は高まる一方のようで、嘆願サイトまで立ち上がって署名を求めている。
(現時点で約2200人くらい集まってる)
その嘆願書の内容を軽く翻訳してみた。

Sony Ericsson 御中

我々は、Sony Ericsson(Xperia X10/Xperia X10 mini/Xperia X10 mini pro)の今後の開発の方向を提案します。

Androidプラットフォーム上での最近の動向により、現在のOS1.6は時代遅れになりつつあります。 競合他社(HTC、Motorola、Samsungなど)の現在の製品のほとんどではOS2.1が走り、更に一部の機種は新しいOS2.2を手にしようとしています。

Xperia X10シリーズでは今年の終わり頃にOS2.1が入手可能になるとアナウンスされていますが、その2.1アップデートでは御社製品は競争に負けてしまうでしょう。というのも、そのタイミングではXperiaより古い機種でさえもOS2.2に対応するからです。

X10シリーズのハードウェア仕様は間違いなく素晴らしく、理論上は十分戦えるはずです。しかし悲しいことに、ハードの良さをソフトウェアが台無しにしており、我々ユーザーはこの端末の能力をフル活用できません。そのうえ、多くのAndroidアプリの最低要求ラインがOS2.1になってきており、我々はほとんどのアプリを使うことができなくなりつつあります。

ワイヤレス技術は日常生活の不可欠な部分です。我々は消費者として、OS2.1ではなく新しいAndroid OSのバージョン2.2を実装することを希望します。

製品が競争力を持ち、顧客基盤も広がるワケですから、それはSony Ericssonの利益にもかなうだろうと思います。ご承知のとおりAndroidプラットフォームは急速に成長していますから、アップデートこそが成功の鍵なのです。

我々の懸案と要望を理解して頂けるものと期待しています。
よろしくお願いいたします。


うーん、切実というか余計なお世話というかw
まぁ数千人程度集まっても、Xperiaの販売台数からすればゴミみたいなもので、ソニエリの方針が覆ることはまず無いだろう(と言いつつ僕もクリックしといたけどw)。

それよりも面白いなと思ったのは、嘆願書の中でソニエリの競合とされているのが、HTC/Motorola/Samsungだということ。
要するに向こうではAndroid端末メーカーの中での争いなわけだ。

一方で我が国でXperiaの競合と見なされているのはiPhoneだ。
決してDesireでもメガネケースでも無い。
これはXperiaにとってはあまりに可哀想な状況だ。
だってiPhoneになれるワケないんだから。

夏野氏堀江氏がXperiaのことをボロクソに言ってるのも、やっぱりiPhoneとの比較がベースになっているからだ。
(夏野氏はそんなにAppleマンセーならドコモでiPhone獲得しとけよバカと思ったけど)

日本でのAndroidの立上がりが遅すぎるせいで、本来そんな能力なんて無いのに「Android代表」という立場でiPhoneと闘わざるを得ないXperia。これはソニエリもツラいところだろう。
とはいえ、Xperiaが日本での最大Android勢力になってしまっているのも事実。
一人のAndroid好きユーザーとしては、Xperiaがタコなせいで「Androidって使えねー」「Android使ってるヤツってiPhone知らないだけの情弱なんじゃない?」とか言われるのは実に悲しい。

だからソニエリは今すぐFroyoにアップデート汁!
(結局それかよ)

[ad#large-rec]

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。