Android用のTwitterオフィシャルアプリを試す

TwitterのOfficialクライアントアプリがリリースされたということで、早速使ってみた。
といってもAndroid OS2.1以降用ということで、Xperiaでは使えない･･･。
幸い、HT-03Aに2.1ベースのCyanogenのROMを入れていたのでそっちで試してみた。

アイコンや画面全体がいかにも「オフィシャル」という感じ。
なんかバックでアニメーションが動いてたりするのも目新しい。

ただ結論から言うと、他の有名なクライアントアプリと機能的に大きく違うわけではない。
むしろ他のアプリの方が機能が多い部分もあったりする。
僕個人としてもこれを常用にするか？と言われると少々微妙。
なのでXperiaユーザーは涙を拭いて欲しいｗ

なんで2.1専用なのか（推測）

それにしても、機能的に他のTwitterアプリとたいして違わないのに、何故2.1専用なのだろうか。
その理由についてテキトーに推測してみる。

このオフィシャルアプリ、実はGoogleApp並みの「同期機能」を持っている。
初回ログイン後、「Twitterの写真とツイートを連絡先に追加しますか？」と聞かれる。
同期しないことも選べるが、ここで「同期する」を選ぶと、Androidの連絡先に自分がフォローしている人達がズラっと加わるのである。

ちなみにAndroidの設定から「アプリケーションと同期」メニューを選択すると、従来はGoogleとの同期だけだったこのメニューにTwitterが加わっているのを確認できる。要するにGmailやGoogleカレンダーと同じような位置づけでOSレベルでのTwitterとの同期ができるようなのである。
要するにこのオフィシャルアプリ、単なるアプリというよりは割とAndroidのOSの深いところまで関わっている印象。このあたりが2.1専用の理由なのではないかなぁと思える部分だ。


僕は「同期する」を選んだので、しばらくしてAndroidの「連絡先」を開いてみると、フォローしている700人弱のコンタクト情報がズラリと加わっていた。ちゃんとアイコンも表示されている。
各コンタクトをタップしてみると、最新のツイート内容やTwitterのURLが入っている。
ちなみに内容を編集しようとしたところ「編集できません」と断られてしまった。


各アカウントの「Twitterプロフィール」をタップするとアプリが起動し、そのユーザーの情報を表示する。
この辺はやはりシームレスに繋がっているようだ。

ちなみに連絡先に加わったコンタクト情報がGoogle経由でXperiaの連絡先にも加わっている模様。
とするとXperiaユーザーとしてはTimescape連携が強化されるのかな？と期待してしまうワケだが、残念ながらXperiaで確認すると同期されたTwitterアカウントは空白になってしまっており、Twitterとのリンク情報は確認できなかった。
つまりXperiaの連絡先にある「Twitterリンク」はソニエリ独自の拡張であり、OS2.1でサポートされたOSレベルでのTwitterとの同期には対応していないということだ。まぁ当然と言えば当然なのだが･･･。

[note]5/6 追記
上記で、Twitterのコンタクト情報がGoogle経由でXperiaにも加わっていると書いたが、どうも誤解だった模様。
Twitterと同じユーザー名がかなりいたので誤解してしまったのだが、これらはどうもGoogleBuzzでフォローしている人達だったようだ（全員にGoogleプロフィールのURLが付いていたことで判明）。
ということで、Twitter公式アプリ経由で連絡先に加わった情報は、その端末以外には出ていかないというように理解しておけば良いようだ。
[/note]

しかしここで少々心配してしまうのは、Xperiaの2.1対応だ。
Xperiaの一つの強みとして「電話帳を拡張した」ということがある。具体的にはTwitterやFacebookのアカウントを電話帳と紐づけることができるという機能である。
しかしOS2.1でAndroidそのものがTwitterとの同期をサポートしたとなると、こうしたソニエリ独自の拡張の意味がよく分からなくなってしまうのである。
ぶっちゃけた話、もうTimescapeいらないんじゃね？ってことだ。
多分、Facebook等もTwitterと同じようなOSレベルの同期が今後できる可能性は高いと思う。
Android自身がそうしてソーシャルな機能との同期をサポートしていくのだとしたら、メーカー独自の拡張は差別化要因にもならず、むしろ余計な同期を増やすということでユーザーにとってはジャマにすらなる。
XperiaのOS2.1対応はその辺をよく見極めたものにして欲しいと思う。

オフィシャルアプリの機能をザックリと紹介

だいたいの機能は上の動画を見れば分かってしまうのだが、せっかく無駄にスクリーンショットを撮ったので、ペタペタと貼り付けながら簡単に機能紹介でも。


TLは白背景で文字の大きさも適度で見やすい。
ただ、上の方に余計なアニメーション等が付いているせいでTLの表示範囲が狭いのは大きな欠点。
HT-03Aの画面が小さいこともあるだろうが、実質的に3〜4のツイートしか表示されなかった。

各ツイートをタップするとその場でメニューがポップアップする。
メニューと言っても「返信」「RT」「お気に入り」「共有」という最低限の4つだけ。
Twicca等の非常に多彩なメニューを考えると非常に限定的な機能と言える。
RTも当然QT等はサポートしていない公式RTのみのようだ。これも残念ポイントか。

ちなみにリンクやハッシュタグはTL上で直接クリックできるようになっている。
ハッシュタグはアプリ内で検索結果として表示可能。
外部リンクをタップするとブラウザが起動する（内部表示機能はない）。

ツイート画面では右上のON/OFFボタンに注目。
これは現在地情報を埋め込むかどうかの選択ボタン。デフォルトでONになっているのは要注意か。
その他、画像をギャラリーから選択したり、カメラを起動できるのは他のアプリと同様。


設定画面は上図のような感じ。
結構シンプル。
とりあえずアニメーションを止められる設定もあって少し安心した。
（HT-03Aだと重くて仕方ないので･･･）


公式で認めるのはどこなのかという意味で個人的に注目していたのが、外部サービスとの連携。
結果は上図のとおりだった。
写真アップロードはTwitPicとYfrog。URL短縮はBit.lyとTinyURL。
URL短縮はTwitter独自のものが出るという噂もあったが、とりあえず現時点ではまだのようだ。
Twitter独自のが出たらBit.ly等とはサヨナラになるのだろうか。


メイン画面に「リツイート」という見慣れない画面が。
これは公式RTを使ったリツイートを集めた画面。
画面に入ると更に3つのタブがあり、「他人が公式RTしたもの」「自分が公式RTしたもの」「公式RTされた自分のツイート」の3つを見ることができる。
んー、正直あんまりいらんかなｗ


リストの画面もある。
これも更に3つのタブに分かれていて、「自分のリスト」「自分がフォローしているリスト」「自分が入っている他人のリスト」を見ることができる。
最後の1つは他のクライアントだとあまり無い機能かも？
あと新規リストを作成できる画面もある。ただそこにユーザーをどうやって入れるのかよく分からんかった。ひょっとしたら箱を作るだけの機能なのかも？


検索画面は上図のような感じ。他のクライアントと大きく変わる部分は少ないかな。
ツイート内容の検索とユーザーの検索を切り替えて使える。
Twitterに保存している自分の検索条件を持ってこれない感じなのは残念。
少し変わっているのは、現在地周辺の検索ってのができるところか。
位置情報を埋め込んでツイートしている人が多くならないとあまり意味はないかもしれないが。


Widget機能もある。4×1の「小」と4×2の「大」の2種類。
これまた公式感溢れるWidgetだ。
ただ個人的にはTwiccaのWidgetの方が機能的で好きかな。

最後にAndroidの主要Twitterアプリを大集合させたスクショも撮ってみた。
正直、このオフィシャルアプリを含めてどれを使っても十分使えるアプリ達だと思う。

とはいえ、やはりOSと深く連動しているっぽいこのオフィシャルアプリ。今後の動向も気になるところなので、インストールしておいて更新は随時チェックしていきたいかなぁと思っている。

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