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下取り査定:一日目

週末の査定を前にして、まずは自分のクルマの市場価値をチェック。
ネットで中古車検索をしてみる。
H11年式Accord SiR-Tで走行6.3万キロ。フルフル装備。
だいたい60~90万位というところのようだ。

中古車価格に対して何割くらいが下取りになるのか検討がつかないが、少なく見積もっても30~60万位のレンジでは売れるのではないか?と皮算用。
少なくともMINIディーラーの10万円はやっぱり安すぎじゃねぇかと。
目標を50万円あたりに設定してみようと。

土曜日は生憎の雨。
雨の日は査定できないという所も多いようだ。
結局、この日の下取り査定は1件となってしまった。


査定のトップバッターは、真っ先に連絡が来たライブドアオート。
雨にも負けず、早速査定開始。
雨の中見守るのも疲れるので、鍵を渡して家で待機。
かなり時間をかけてるようで、待つこと小一時間。
やっと査定が終ったようだ。

早速説明を聞く。
フロントガラスの飛び石、左後方のドア凹み、フロントエアロの割れ。
それは自分でも認識していた。
しかし、意外なマイナス項目を言い渡される。

「事故車じゃないですよね? 」
「??」
「フロントフェンダーが替えられてる可能性があります。」
そう言って、ボンネットを開けて説明を始める。
左側のフェンダー部分だけゴムが柔らかいこと。
左側だけ塗装剥がれがあること。
言われれば確かに事象としてのそれらは確認できる。
しかし、断じて事故車なぞではない。

そして更にマイナス項目の追加。
「コアサポートがかなりサビている。」
そりゃ7年も雨ざらしだから、多少はサビるって。
と思ったが、普通よりかなり異常とのこと。
しかもコアサポートってのはかなり重要な骨組み部分らしい。
おいおい、雲行きが思いっきり怪しいぞ。

その後、車の中で商談開始。
「事故車じゃない」というこちらの主張は一応信じてくれた。
で、肝心のお値段。
まずはセンターか何かに電話をする彼。
客の隣で電話してるからごまかしは効かない。
そういう意味では正直だ。

「オークションの価格を基準にすると50万はまず無理です。」
まずは上にキャップを嵌められた。
じゃ、いくらなの。
「40万位なら多分イケルと思います。」
むむ・・・微妙なライン。
ディーラーの10万からは飛躍的にアップしたものの、目標は50万だし。

そしてクロージングが始まった。
「今ご契約頂けるなら、上司と相談し、もう少し頑張れます。」
でも他社にも査定してもらう予定だし・・・。
1社目で決めるというのもねぇ。

「他社さんに査定してもらった結果、当方に戻ってきてもらっても、それは他社がウチより低い査定だったということですから、上司に相談してももう上の値段がなかなか取れないんですよ。」
なるほど、そうきたか。そりゃ分かるけど。

ここで、注意事項が。
「契約後、再査定がありますが、例えばそこで事故車と判定されて査定額が下がった場合でも、キャンセルするとキャンセル料が発生します。」
んー、断じて事故車じゃないけど、事故車かもという査定をされている以上、かなりそれって不安要素じゃん。
まぁ正直にその辺を言ってくれるのはいいんだけど。
ということで、かなり渋っていた。

すると、「ぶっちゃけ、いくらなら契約してくれますか。」ときた。
「50万円以上ならウチは無理ですが、あと数万円ということなら、教えて下さい。」
うーん、こっちは高けりゃ高いほどいいとしか言いようがない。
他の会社の査定も無い中で、43万ならいいとか、判断できない。
でも、この人は少なくともウソはついてなさそうではある。
だからオークション相場的に50万が厳しいというのはまぁそうなのだろう。
で、それはきっと他の買取専門業者も同じだろう。
買取専門業者は、オクの相場から費用と利益を引いて買い取るしかないから。
そういう類推が頭を駆け巡る。

「戻ってヨメと相談してみます。」
とりあえず、逃げをうった。

ヨメに話してみる。
ヨメは下取り査定には期待していなかったので、10万が40万円台になるならいいんじゃない、という反応。
そうだよなぁ。4倍だしなぁ。
それに、かれこれ2時間以上も時間がかかっており、疲れていた。
他の業者もみんなこんな調子だと、相当大変そうだ。
しかし、僕的にはやっぱりもう一声欲しいところ。
50万なら、そう後悔はしなそうだ。

クルマに戻り、言ってみた。
「今50万の声が聞けるなら、契約しますよ。」
相手は途端に苦しげになった。
「上司と相談させて下さい。」

電話のやりとりを終えて、相手が出してきた折衷案。
「レカロを純正シートに戻して45万でどうでしょう。」
なるほど。
レカロ2脚をオクで売れば5万くらいにはなりそうだ。
即答するのもアレなので、再度家で相談してくると言って場を離れる。
ヨメはオクでレカロを売る手間が面倒だが、価格そのものに異存なしと。
じゃあ決めるか、とクルマに戻る。

「その条件で決めます。」
伝えようとしたら、相手が申し訳無さそうな表情。
再確認したら、上司の感触が厳しいという。
一度戻って、再確認して連絡させて欲しいと。
お前が「今契約が欲しい」って言ったんだろ・・・。

ということで、初日は話まとまらず。
ちなみに、その後彼からの連絡は来なかった・・・。
ホントに厳しかったらしい。
しかしこの日のやりとりでかなり感覚が掴めた。
どうやら50万は厳しいかもしれない。

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