レビュープラスというのに登録してみたら、なんとレビュアーに決定して、MacPeopleの11月号を献本してもらったので、僕にとっては初めての試みだけど、ちょっとレビューにトライしてみる。
それにしてもMacPeopleは久々だなぁ。
Macユーザーになった2005年頃から1年ほどはほぼ毎月買ってた。
じゃあなんでその後は買ってないかというと、「最近はそもそも雑誌そのものを買わない」「MacPeopleのターゲットユーザーが比較的Mac初心者(と思われる)」の2つの理由かなぁと。
雑誌を買わなくなった
前者の「雑誌を買わなくなった」というのは、おそらく雑誌全般が今厳しいという時代の流れに沿っちゃってるんだろうなぁ。僕自身がそんな流れを意識して買わなくなったわけではないんだけど。30代になってからは仕事が更に忙しくて可処分時間は減る一方。
それに対して、情報収集するためのツールは増える一方(RSSだのTwitterだの・・・)。しかもこれらの情報収集ツールは基本的に無料だし、情報のスピードも早い。
この必然的な結果として雑誌からの情報収集をする時間がなくなったと。
例えば往復2時間の電車通勤の時間。
昔はこの時間で雑誌を読むことは確かによくあった。
今は携帯でRSS読んだり2chを見たりTwitterを見たりで、あっという間に往復の2時間を消費してしまうからなぁ。有料で情報が遅い雑誌の出る幕は自然と無くなるわな。
MacPeople=Mac初心者向け?
で2つめの理由の「MacPeopleが初心者向け」というのは僕の完全な仮説(か思い込み)かもしれないけど。かなり感覚的です。だいたい1年くらいMacPeople見ながらMac使ってると、OSの使い方とか各標準ソフトの基本的な使い方って身についてしまう。
で、今回の11月号のSafari特集(中とじ)とか別冊のSnow Leopard特集とか見ても分かるんだが、MacPeopleってもう「身についちゃった」部分からまた丁寧に解説してくれる記事が多いわけ。
でももうある程度習熟しちゃったユーザーは、そのリフレインされてる部分の情報はいらなくて「差分」だけあれば良いんだよね。
Snow Leopardだったら今までのLeopardから変わった部分だけあれば良い。
もちろんその差分の情報とか、まだ身についていない様々なTipsとかも当然MacPeopleは網羅してくれてるんだけど、それは「既に知ってる」情報と渾然一体になってるから、読者が自分で発見していかないといけない。
これが面倒な気がしてしまうんだよねぇ。
と、なんだかマイナスな感じの書き方になっちゃったけど、Macを使い始めの人には非常に役に立つということは間違いない。
だって自分もかなりお世話になったし。
あと、今回の献本を貰った第一印象は「こんなボリュームがあるものをタダでもらっちゃってラッキー」というもので、何しろ雑誌本体に加えてDVDは付いてるわ、別冊の分厚いSnowLeopard特集は付いてるわ・・・という大判振る舞い。
890円出したとしても、そのお得感は凄い。
通勤電車の往復だけで丁寧に読もうとすると半月くらいかかりそうな勢い。
ただ、話が戻ってしまうが、ボリュームが多すぎるのも困っちゃう部分があるわけで。
前述のとおり、既に知ってる情報も込みのボリュームだからね。
あと「DVDにオンラインソフト50個収録!」とかって、何か凄いお得感はあるんだけど、もうなんというか「イマドキ」じゃない気はするね。だって90年代のネット黎明期の雑誌とやってること同じだもんね。
MacPeopleに望みたいこと
僕の希望としては「バラ売り」して欲しいということ。iTunesでアルバムの中の曲が単品で買える時代だからねぇ。
MacPeopleも全体はいらなくても、各特集とか、津田さんのコラムだけは見たいというニーズは確実にあると思うんだよねぇ。
かつデジタルでやって欲しいよね。
この辺、実現するのは技術的には全然難しくないハズだし。
例えばiPhoneアプリなら電通とかがやってる「マガストア」でアプリ内課金で買えたりするプラットフォームがあるし(現時点、単価が高すぎて不評だらけだけど)、昨日から話題のエニグモの「コルシカ」みたいなWebサービスでもいいわけだ。
(ちなみに雑誌協会がコルシカに中止を要請してたりするらしいけど、権利者意識ばかり先行させたってジリ貧じゃね?とか思うんだけどね)
あと、まだ出てないけどMacPeopleに一番ピッタリなのは、Appleが出すであろうタブレットとiTunes Storeでの書籍販売の合わせ技に対応することだろうね。
そこでしっかり上記のような「バラ売り」にも対応できれば、そりゃ間違いなく今より売れるんじゃないかなぁ。
少なくとも僕はお金を出す可能性が高い気がするね。
11月号の個々の内容は?
もう既にかなり書いちゃったから、基本的に個々の内容をあまり書いても仕方ないかなぁとは思いつつ。8月にSnow Leopardが来て、9月にiPodのイベントがあってという中の10月発売ってことで、ネタ的には結構恵まれてた時期なのかなぁ。
やっぱりこの2つが特集の中心になってる。
それにプラスでTwitter特集(これも既にTwitterをかなり使ってる人には物足りない=初心者向けだけど)という感じ。
でもね、僕みたいなMacスキーな人はSnowLeopardなんて発売日にGETして即日で2台にインストール済みだったりするんで、インストールについての懇切丁寧な記事は全部After Festivalなんだなぁ。
リアルタイム性が厳しい雑誌というハンデがあるから仕方ないけど。
インストールネタで言うなら、むしろ僕が今欲しいのはWindow7関係だな。BootCampの今のVISTAからアップグレードできるのかとか、VMware Fusionの仮想化PCとしてインストールする場合はどうするのかとかだね。
これは確実に情報が欲しいとこだったな。
(ちなみに2ヶ月後の特集じゃ遅いですよ?)
あと僕にとっては9月のiPodイベントはここ数年で一番盛り上がりに欠けた(iPod Touchにカメラ他が付かなかったというその一点だけなんだけど)気がしてるので、巻頭のiPod特集もなんだかスルーしちまったなあ。
nanoでビデオ撮れてもなぁというのとか、Touchはゲーム機ですと言われてもなぁとかいう個人的な思いがあったりするので。
あ、でもこれってモチロンAppleの問題なんで、MacPeopleには当然何の落ち度もないよね。特集そのものは極めて分かりやすいしビジュアルで素晴らしいと思う。
僕的に一番良かったのは、定番オンラインウェアとかフリーソフトの紹介。これは勿論知っているのも多かったけど、発見がかなりあったなぁ。まだ試せてないけど、これは是非取り入れたいソフトとかなり出会えた。
あとは各種コラムとか新製品情報とかかな。
要するに後半が良かったなぁ。
という感じ。
こんなんでいいのかな
レビューの内容に対する条件とか何もなかったから、結構マイナス的なことを書いてしまったかも。まぁ次の依頼は無いかもしれないけど、それはそれでいいか。
なんか「献本」という響きに憧れる感じはあったんだけど、いざ献本なんてされてみると、逆にプレッシャーも結構感じるもんだなぁなんて思った、初のレビュアー体験でした。