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Evernoteはβ版でAndroidらしく使おう

Xperiaを買ってEvernoteを使い始めたという人も多いのではないだろうか。
僕もAndroid版のβ版が出た頃から愛用している(過去記事)。

ところが、現在MarketにあるEvernoteアプリには致命的なダメダメポイントがあるのだ。
昔β版だった頃には問題無かったのに、いつの間に改悪されてたんだろ・・・。
という愚痴をTwitterでつぶやいてたら良いことを教えてもらったのでエントリしてみる。

Market版Evernoteアプリはアプリ間連携ができない!

これが現在Marketに出ているアプリINTENTを発行しても受け取ってくれない現行版のアプリ内蔵カメラは低機能
アプリ間連携って何よ?という人もいるかもしれないので、一応書いておくと。
これはAndroidの特徴的かつ強力な武器になる機能である。
例えばブラウザを開いている時に、メニューボタンを押して「その他>ページを共有」とすると、バっとアプリケーションの一覧が出てくる。これはブラウザで開いているページのURLを文字列として別のアプリに受け渡せるよということであり、この仕組みを利用すれば、現在見ているページをTwitterアプリでつぶやいたり、はてブアプリでブクマしたりすることができるワケだ。

Androidの多くのアプリに「共有」とか「Share」とかいうメニューがあるが、これは何らかの形で他のアプリケーションとの連携が可能ですよ(Android用語でいうとインテントの発行ができますよ)ということを意味している。
で「共有」すると出てくるアプリケーション一覧は、発行されたインテントを処理できますよと手を上げているアプリの一覧ということになる。
このインテントを使ったアプリ連携の便利さはMacとかWindowsにも欲しいと思うくらい強力なのだ。

すっかり前置きが長くなってしまった。
もうお分かりかもしれないが、現在Marketに上がっているEvernoteのアプリ(Version1.3)は、このインテントの発行や受取に全然参加してきてくれないのである。
しかも昨年秋のベータ版登場時にはちゃんとインテントの受取が出来ていたのにである。
これに気づいて以来、僕の中のEvernoteアプリの評価は結構下がってしまっていた。

それから、これは非常に小さい点だが、アプリに内蔵されているカメラが非常に貧弱なもので、Xperiaの高性能なカメラ性能を全然生かせない感じなのも少々気になっていた。
(これもちゃんとインテント受取ができる仕様であれば、カメラアプリから共有でEvernoteアプリに飛ばしてしまえば良いだけの話なので本質的な欠点にならないのだが)

ということでβ版を使おう!

これがHPからダウンロードしたベータ版ほら、ちゃんとインテントを受け取ってくれる!アプリ内から純正カメラを使用可能に
実はEvernoteアプリはMarketの正規版以外に、User Forumにβ版が存在している。
Evernote User Forum • Evernote for Android 1.4B1」にあるのがそれだ。
現時点のVersionは1.4B1。

Evernoteをフル活用したい人は、是非このβ版をダウンロードして使ってみて欲しい。
そして、色々なアプリから「共有」「Share」をしてみて欲しい。
このβ版なら、ほとんどの場合、上図のようにちゃんと連携先のアプリケーション一覧に出てくるハズだ。

もう一つ、アプリからXperia純正の高性能カメラを呼び出せるようになったのもちょっと嬉しい点。
ま、そもそもアプリ連携に対応してくれた時点でこの機能そのものはあまり意味がないのだが。

アプリ連携でEvernoteに放り込みまくる例

本来、Evernoteはちょっと思いついたこととか気になったことをバンバンと放り込んでいく「外部記憶」のプラットフォームだ。「わざわざ」専用のアプリを開いてメモを取るというのは、本来的な使い方じゃないのだと個人的に思っている。
何かのアプリを使っていて「あっ」と思ったら、アプリ連携経由ですぐにEvernoteに放り込めるというのがAndroidにおけるEvernoteらしい使い方なんじゃないだろうか。

Androidのアプリ連携がしっかりできるβ版Evernoteなら、実に様々なアプリから、様々なシーンで、シームレスにEvernoteに保存していける。下記はそんな一例。

気になるつぶやきがあったらEvernoteへ(TwiccaとかTwidroidで可能)ブラウザーで気になったページがあったらURLをEvernoteへGoogle Readerで気になったエントリーもEvernoteへ
使いやすいメモ帳に書き留めたらEvernoteへカメラで撮影した画像もEvernoteへSDカード内の大事なファイルもEvernoteへ

こんな感じで、β版Evernoteにするだけで、かなり色々なシーンで使えるようになると思う。

ちなみに、Evernoteに放り込む時にノートブックを選べたりタグを付けられたりするが、相当な整理好きでもない限り、特に最初のうちはあまり意識しなくて良いのではないかと個人的には思っている。タグ付けとかすると時間かかっちゃうし、「面倒だな」と思うと習慣にならないので。
どうせ後から検索で探せるんだからと割り切るのも一つかなぁと。
(タグ付けとか丹念にやってるのは日本人ユーザーくらいのものらしい)

Android版Evernoteには更なる改善を望む

上記のとおり、現在の最新β版のEvernoteは現在よりも良くなっている。
いずれMarketにも正式リリースされるだろう。

ただ、現状のAndroid版EvernoteはまだまだAndroidの良さを使い切れていない。
正直、iPhone版のアプリにすら劣ってしまっている状態だ。

iPhone版はオフライン保存機能がある(プレミア会員のみ)
具体的にいうとオフライン保存機能のことだ。
これは年間45ドル(または月5ドル)のプレミアム会員向けの機能なのだが、iPhone版アプリでは、プレミアム会員になるとノートのローカル保存が可能になるのである。
電波が届かないところでもノートを参照できるし、検索もスピーディーで便利な機能だ。

残念なことに現状のAndroidアプリではこのオフライン機能が無いのだ。
しかもAndroidの場合、iPhoneと違ってバックグラウンドでアプリを動かせるので、本当は2時間毎に最新のノートを取ってきてローカルに保存しておくという高度なことも可能なハズなのだが、この辺が全く対応されていないのは実に寂しいしもったいない。
これができると究極の「あとで読む」サービスにもなるんだけどなぁ。

現状は、今年に入ってからプレミアム会員になった僕としては非常に残念なところだ。
ということで、EvernoteにはAndroidにも是非ローカル機能の早期実装をお願いしたい。
とUSの会社にこんな日本の場末ブログでお願いしても意味ないんだけどw

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