AppleTVは実は初代を持っているのだが、アレは単なる「デカくて熱いiPod」でしかない代物だった。
あ〜、やっぱりコレはジョブスの「趣味」で終わってるプロダクトなんだなーという感想しかなくて、そんなワケでこの2代目が登場した時もなかなか興味を持てなかった。
しかし最近、QriocityやHuluをきっかけに動画配信サービスにハマり中ということもあり、iTunesの動画レンタルを大きいテレビで見られるAppleTVに再び興味が湧いた。
いったん興味を持ってしまったら最後、なにしろ9000円弱というお手軽価格ということもあって、深く考えることなく購入してしまった。
実際に見てみると初代とは大違いのコンパクトさにビックリ。
まぁ質感はプラスチッキーだけど、値段なりということだろう。
テレビの横に置いても全く主張しないコンパクトでシンプルなデザインは好印象。
設置・設定は極めて簡単。iTunesとの同期も不要!
電源とHDMIケーブルを置けば設置は終了。
設定らしい設定もほとんど無く、電源をONにして言語を選んでWiFiを繋ぐくらい。
そういえば、初代にあった起動時のあの無駄に豪華なムービーは無かったなw
とりあえずソフトウェアアップデートがあったのでそれを当てて再起動。
あとは設定のメニューからiTunesアカウントを入れて、ホームシェアリングとAirPlayの設定をしてやればほぼフルの機能を発揮できる状態になる。
初代との大きな違いはiTunesとの同期が不要というところだろう。
初代は本体の中に160GBのHDDを内蔵しており、まずはそこにiTunesからコンテンツを同期するという手順が必要だった。まさに「デカイiPod」だったワケだ。
でもやっぱり同期は面倒。初代はWiFi経由での同期ができる点は画期的だったものの、同期に非常に時間がかかるし、iTunesを立ち上げるだけでWiFi経由で勝手に同期を始めるのが鬱陶しかった。
2代目はWiFi経由の「ホームシェアリング」でiTunesのライブラリを見に行く仕様のみなので、こういった煩わしさとは全く無縁なのが良い。
UIは初代と同じで、正直それほど斬新なものでもない。
階層の深いとこに行ったらリモコンのボタンで1つずつ戻ってこないといけないのも相変わらず。
ただ、分かりにくいところは一切無く、シンプルなリモコンで十分に操作できるので、特段に不満なところも無い。リモコンが初代のプラスチック製のチャチいヤツから随分と質感の高いものになったのは好印象。
iTunesの動画を見る
iTunesのアカウントを設定すれば、映画をAppleTVから直接レンタルして見ることができる。ほとんどは洋画だけど邦画も一定程度はあるし、ブラウズがしやすくてプレビューが無料で見られるということもあって、どれを見ようかと見てまわるだけでも楽しい。
実際に見てみたいと思えるものも割とあるラインナップだ。
レンタルの価格はほとんどが300円〜500円。
購入から30日以内・視聴開始からは4日以内に見る必要があるが、普通のレンタル屋に比べれば余裕がある仕様だ。
画質も、HDであればテレビの大きな画面でも十分にキレイ。
ということで、もうこれだけでもコレを買った目的は十分に果たせたかなぁと満足。
Macにダウンロードした動画も見られる
MacでiTunesを立ち上げてホームシェアリングを有効にしておけば、Macにダウンロードしたレンタル動画もAppleTVで見ることができる。どうもAppleTVで直接レンタルした動画はAppleTVでしか見られない仕様のようなので、iTunesでレンタルする時はMacでダウンロードするのが正解かも。
(MacにダウンロードすればiPadなどで持ち出しもできるので)
YouTube等の動画サービスはローカライズ不足
AppleTVのメニューの「インターネット」のところではYouTube等のネット動画サービスを楽しむことができるのだけど、そもそもYouTube以外のメニューが「MLB.TV」とか「Vimeo」とかで、どう考えてもUS仕様。肝心のYouTubeも「最新」とか「トップレート」で表示されるのが軒並みUSの動画ばかり。
まぁ初代の時からそうだったんだけど、直ってない。
完全にローカライズ不足ですなー。
ただ、YouTubeは自分のGoogleアカウントでログインして自分のお気に入りとかプレイリストを見られるようになってるので、とりあえずリストに入れたけど見てない動画を消化したり、登録してるチャンネルの動画を一気に見たりという感じで時間つぶしは十分できる。
ホームシェアリング/AirPlayはやっぱり便利!
Apple製品同士の連携ぶりに感心させられたのがホームシェアリング/AirPlayだ。
MacのiTunesとの連携もさることながら、手持ちのiPod touchに入れた「Remote」アプリとの連携も素晴らしい。
そもそも「Remote」アプリはMacのiTunesをWiFi経由で操作できるもの。
自宅ではMacからAirTunes経由で5.1chスピーカーに繋げるシステムにしているのだが、RemoteアプリはMacのスピーカーからAirTunesのスピーカーに切り替えるようなことも可能なので、非常に重宝していた。
今回更にAppleTVが加わり、RemoteでAppleTVの操作を行うことが可能になった。
上のスクリーンショットのように、リモコンとして操作もできる。
AppleTV本体と付属のリモコンでは不可能な「日本語での検索」もRemote経由なら可能。
Remoteアプリが更に神アプリになった。
更に、iPod touchに入れていた映画をボタン一発でAppleTVに送れるAirPlayも秀逸。
出先で撮影した映像なんかも簡単にテレビで共有できるので利用シーンは多いのでは。
それなりの画質でエンコードしてあればテレビで見ても意外にアラなく見られた。
ということで、AppleTV2は値段の割にかなり満足度の高い一品だった。
iTunes Storeに払うお金が増えてしまいそうだ。
HuluをAppleTVで見たいなー
ところで、先日日本に上陸したHulu。1ヶ月無料ということで早速登録したのだが、手持ちの対応デバイスは小さい画面のものばかりなので、テレビで見られたらなぁと思っている。
ということで「AppleTVでHuluが見られれば最高なのになぁ」と思っているところ。
AppleTV自体が対応してなくてもHuluアプリからAirPlayできればいいのに。
少し調べてたらやはり同じ事を考える人はいるようで、USではAppleTVをJailbreakしてHuluを見られるようにするHackがあるらしい。
今までJailbreakとは無縁だったけど、ちょっと研究してみようかな。
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