アコードのモディファイは、基本的にはオッサンくさい見た目をなんとかしようという「見た目優先」型だった。
ノーマルでも「走り」にはそれほど不満がなかったこともあり、「走り」に関係するようなモディファイはそんなにはしていないのだが、数少ないモディファイの中でも、かなり良かったものがある。
それはいわゆる「吸排気系」の改造。
中でもマフラーとエキマニの換装。
NAであるVTECのスポーツグレードでは定番なチューンだが、ハイカムに入った時の音の官能性が飛躍的に高くなり、ホントに気持ちの良い(周りには迷惑かも)クルマになったのだ。
色々やった改造の中でも、無限エアロに続いて満足のいくものだった。
排気系については、実は2本のマフラーを経験している。
当初は、SiR-Tの特徴である「二本出し」にこだわり、数少ない選択肢からFUJITSUBOのレガリスRというマフラーを装着していた。
爆音系は嫌だったこともあり、ネットの情報などで比較的「おとなしい」とされていたことが決め手となった。
確かに比較的おとなしいマフラーだったのだが、それでも生まれて初めてマフラー交換した装着当日は、その音の大きさに少しブルーになりながら家に帰った覚えがある。
今考えれば初々しいもんだった。
音にもやがて慣れてきて、しばらくそれで満足していたのだが、やがて私にとってまたとない好機がやってきた。
それはユーロRの発売開始がきっかけ。
当時のSiR-T仲間であり、今や「Euro-R evolution」の運営とその過激なモディファイで、アコード界では知らぬもののないと言われる、世界の(または宇宙の)「てらやん」さんが、SiR-TからユーロRに乗り換えることとなったのだ。
で、手放すSiR-Tに装着されていた無限のマフラー&エキマニを格安で譲ってくれるという話をいただいたのだった。
エアロも無限ということで、排気系でも無限には興味はあったのだが、いかんせん高くて諦めていただけに、ありがたくお願いしたのだった。
しかも換装はてらやんさんの顔見知りのCLIOのメカニックの方にタダでやっていただくという、これまた棚ぼたなお話だった。
そんなワケで、予定外にも無限の排気系フルセットが導入されたのだが、驚いたのはその素晴らしい排気音。
たぶんエキマニのおかげなのだろうが、高回転時にものすごくヌケのいい音がするのだ。トンネルなんかに入ろうもんなら、なんかF1マシンに乗ってる気分になるほど(ちょっとおおげさか)。
それでいて、低速時にはそれほどうるさくないという実用性も兼ね備えており、ホントにいいものを譲ってもらったと、今でも感謝しきりである。
音の面ばかり書いたが、性能面でも効果大だった。
ニブい私でも、特に中速時のパワー感が上がったことは体感できた。
吸気についても、特にイジるつもりはなかった。
しかし、ある日のミーティングでいつものように駐車場でウダウダしていると、なにやらキノコを持ってウロウロしている人を発見。
どうやら使わなくなったそれを、誰かのクルマに装着しようという活動をしているようだったので、思わず「お願いします!」となってしまい、その場で装着してもらったのだった。
HKSのエアクリだった。
キノコ型は、特にVTECでは低回転時のパワーが落ちるなどという噂もあったが、ニブいことが幸いし、体感できるほどの差は感じなかった。
更に別の機会には、吸気効率を高めるために、当時流行りだった「レゾネーターチャンバー外し」をやってもらったのだが、これが音の面ですごく良かった。
3000~5000回転で「シュワーッ」という盛大な吸気音が聞こえてくるようになったのだ。音のせいかもしれないが、その回転域におけるパワー感もアップした感じがあり、すごくお得感が高かった。
これらの吸排気チューンにより、街乗りの低速時にはおとなしく、少しペースを上げると「シュワーッ」の吸気音が盛大に聞こえてきて、それが終わるとハイカムでヌケのいい排気音がするという、「吸って~吐いて~」の音がすごく良いクルマになったのだった。
「NAには吸排気チューン」というのは、まさにその通りだなと思う。
その他としては、エンジンルームにタワーバーを装着したりもした。
見た目的にもいいし、予算的にも比較的安価だし、曲がる時のしっかり感が上がったような気もしたので、これも満足だった。
ということで3連続の自己満足エントリとなったアコード改造の話はここまで。
明日はいよいよミニ納車である。