一週間の検討期間が過ぎ、購入決定を託したヨメの結論を聞いた。
「やっぱりMINIに乗りたい」、と答えが返ってきた。
自分ではなかなか踏ん切りがつかないし、任せたヨメが言うのだから迷うことはない。
MINI Cooper、CHECKMATE、スペースブルー。
この週末に購入しよう。
それでいいのだ。
「ほんとにいいの?」
愛車を手放す私の心境を慮ってか、ヨメが聞いてきた。
「もちろん。」
しかし、そう言ったとき、自分の心の奥底から聞こえてくる声に気づいた。
「ほんとにCooperでいいのか?」
性能とかスペックで乗るクルマとはあまり思ってない。
Cooperを試乗して、街乗りでも高速でも十分じゃんと思った。
でもやっぱりモアパワーと思ってしまう自分がいた。
アコードは車重1300Kgくらいで、200馬力。
CooperSは1150Kgくらいで、170馬力。
パワーウェイトレシオはアコードが6.5。
対するCooperSは6.7。
両者ともに準スポーツカーな数字だ。
VTECとスーパーチャージャーの感覚は全く別物だろうが、レシオだけ見ればCooperSはアコードとほとんど変わらないのだ。
(ちなみにCooperのレシオは9.5とかの一般的なもの)
加えて、外見の違いも大きい。
ボンネットのエアスクープ。
リアのスポイラーの大きさ。
センターに配置されるマフラー。
随所にある「S」の意匠。
オイル注入口のキャップ。
ハンドルから操作可能なパドルシフトなどなど。
(ヨメが運転できなきゃ意味がないので残念ながらATは既定路線だ)
ネットで見ても、CHECKMATEを買う人はSが多い。
そりゃスポーツ志向のパッケージだからなぁ。
カタログからしてSだし。
CHECKMATEの場合、Sじゃないことがリセールに関係するかもしれない。
「CooperSじゃなくていいのか、と思ってる」
素直に告げた。
「じゃあ次、試乗してみればいいじゃん」
予想外の前向きの返事。
そうだ、まず乗ってみなくては。
かくして、MINI購入は決定したものの、グレード未決定なまま週末にディーラーへ乗り込むこととなった。