Androidのことばかり書いているが、まだApple信者でもあるので今年もWWDCをリアルタイムで楽しんだ。
一応WWDCの感想を書くのがここ数年の恒例になっているので、今回も雑感を。
今回は序盤に会場からの極秘USTがあったりして面白かったのだが、それも人大杉で重くなったか係員につまみ出されたかですぐに終わってしまい、同時通訳をしてくれたUSTとTwitterあたりを中心に観戦。
そういえば今回は2chは使わなかったなぁ。
さて、コレを書くにあたって2009年の感想と2010年の感想を読み返してみたんだけど、結局3年連続のガッカリな感想を書くことになってしまうのだなぁと。
テンション的にはLionのところが一番アガって、尻すぼみに盛り下がった感じだったかな。
正直、E3の方がだいぶテンション上がる感じだったかも。
2008年のiPhone3Gの発表の時には相当アガったんだけどなぁ。
2009年のWWDCで横ばい感を感じてHT-03Aに走ったんだけど、それは間違ってなかったなぁと再確認。
もうAppleは最前線を走っているのではなく、後追い・防衛をしているプレーヤーなんだなぁと。
今回の内容そのものは、MacユーザーでもありiOS機器も持ってる僕としては確かに凄く便利になることばかりで、それ自体は歓迎だし、欠けているところをしっかりフォローして使い勝手良く提供してきた点では「さすがだなぁ」とも思った。
ただ同時に、Google&Androidもフル活用している身としては「何を今更」という感は否めなかった。
まぁ各所で言われているとおりなんだけど。
Androidユーザーの多い僕のTwitterのTLもそんな雰囲気だった。
というワケで以上終わりって感じだけど、あとはダラダラと個別に。
Mac OSX Lion
今回の発表で一番リリースが楽しみになったのがLion。
Back to Macのコンセプトどおり、iOSの良いところを積極的に取り入れたアップデートは非常に楽しみだ。
値段もSnow Leopardと同様に超バーゲン価格だし(しかも今回はマルチライセンス!)。
特に便利になりそうなのがMission ControlとLaunch Pad。
ExposeはOSXの機能の中でも気に入っている機能だけど、Spacesとの相性がイマイチだったので、Mission Controlでそこが解消されたのは嬉しいアップデート。使い勝手の改善に直結するので大歓迎。
Launch Padにしても、これでDockにズラズラとアプリケーションを並べなくて良くなるのでナイス。
っつかもうDockいらないかもしれない。
で、これらをマルチタッチジェスチャーで自在に操れると。
なんかジェスチャーが超増えてて覚えきれない予感もするけどw
あとせっかくの僕のMagic Mouseがゴミになってしまったのではないかという気もするけどw
とりあえずiMac用にMagic Trackpadをすぐに買う必要を感じた。
来月には手に入るということで今から楽しみだ。
ところで、このLionがiPadのOSだったらなぁと思ったのは僕だけだろうか。
iOS5
iOS5についてはハナから期待はしていなかったのだが、予想どおりAndroidの良いところを
正直ここまで機能が高まるとAndroidとの差はもうあまり無いのかなぁと思う。
いや、美しいUIとか感性に合ったタッチ感度からすれば、まだAndroid以上なのかなぁという気も。
まぁWidgetも無いし、ホームも変えられないし、IMEも変えられないし、NFC/おサイフも入らないし、アプリ連携も無いし・・・ということで僕自身はまだまだAndroidの方が全然好きなのだけど。
それにしてもこんだけ機能強化されたのに、まだボタン一個というのは使い勝手としてどうなんだろう?
Androidが上級者用とすればiOSはスマホ初心者用という気がしており、1ボタンなのもそういう意味では分かりやすくて良いとは思うのだけど、これだけの機能が入ってしまうともはや初心者向けとは言えないし、なんでもかんでもジェスチャーってのはなかなか厳しい気がする。
実際、僕のヨメも子供もいまだにマルチタスク機能は使いこなせてない。
Macで1ボタンをやめたように、いつかここも見直しになる予感。
あと、アプリ連携が入らなかった所は、やっぱりAndroidと基本的な思想が違うんだなぁと思った部分。
アプリ連携だけをサポートして、あとは個別のアプリで機能を補い合ってねというのがAndroidの思想だとすれば、個別の便利なアプリの機能はOSに入れちゃうぜーっていうのがiOSの思想という感じ。
この調子で次はEvernoteとInstagramの機能も取り入れちゃうぜーっとかなるのだろうか。
Twiterのサポート・カメラ機能の強化・ToDo機能の実装・Read it Later機能・ブラウザの強化など、どれもこれまで個別のアプリが機能を提供していたところであり、それらを使えば特に問題無くできていたことだ。
そういうアプリを不要にしてしまうってのはiOSの強力なエコシステムを弱らせるし、開発者離れを起こしてしまうのではないかと少し心配になってしまう。
少なくとも、個別アプリの生きる道として、今後はiOS専業ではなくマルチプラットフォームでAndroidでも使えますよーという形にならざるを得ない気がするので、Androidメインの僕としては嬉しいことなのかも。
あと、密かにiPhoneでのモバゲーアプリ提供の可否を気にしている僕としては、今回のGameCenterの強化を見て、これはRejectされる可能性が極めて高いんじゃないかと思ったりもした。
まぁ秋になったらiPod Touchをアップデートして体験だけはしてみる。
iCloud
ジョブス自ら登壇したiCloudはやっぱり今回一番力がはいっていた部分なのかなぁ。
10年間維持してきたデジタルハブ構想の中心をMacからクラウドに変えたということで、Appleとしては大きな転換点なのだろうと思う。
実際、MacにしてもiOSにしてもかなり使い勝手が良くなるのではとも思う。
MobileMeローンチ当初の阿鼻叫喚のログインゲームに金を払って参加してた身としては隔世の感。
ただ、どれも結局は既に見て体験していることの後追いなんだよなぁ。
GoogleカレンダーなりDropboxなりFlickrなりの焼き直しという感じ。
で、既存のこれらがWindowsでもMacでもAndroidでも使えるのに対して、iCloudはAndroidでは使えない(更にWindowsXPでも使えない?)ワケで、それらを捨ててiCloudに移行しようという気にはならない。
まぁ無料だしMacも使ってるので使わないということはないのだけど。
(ところで年額1万円近くお布施してる俺のMobileMeの使用料はどうしてくれるの?)
あ、あと購入した曲とかアプリの再ダウンロードができるのは純粋に嬉しい変更ではあった。
クラウド版iTunes
でまぁそれは良いとして一番期待していたのがiTunesのクラウド版。というか、最近GoogleのMusic Betaを使うようになってその便利さに非常に感動しつつも、音楽ライブラリがiTunesに囲い込まれてる自分としては期待せざるを得なかった。
結果としては、凄く良く考えられたサービスだなぁと非常に感心した。
特にiTunes Matchは凄いなぁと。1800万曲ものMusic Storeを擁するAppleにしかできない。
アップロード不要なのも凄いし、年額24.99ドルも激安だと思う。
そして何より、法律的な問題をクリアできそうな感じなのが安心感がある。
・・・日本で使えればな!!
ということで、結局日本じゃ使えないですと。
まぁ日本で使えても楽曲のラインナップは相当な歯抜けになってしまうのだけど。
なにしろMichael Jacksonの曲すら無いという体たらくだし。
というワケで、日本でクラウド音楽サービスを使うなら結局Music Betaだけしか現実的な選択肢は無いというのが個人的な結論。
確かにアップロードは必要になるけど、それも大変なのは最初の1回だけだし、ソフトがバックグラウンドで勝手にアップロードしてくれるから特に手間が増えるわけでもない。
ただ、日本でも提供されるとなれば当然お金を払って使いたいサービスなのは間違い無い。
なんとか交渉を頑張ってほしいなぁ。
そして某SONYはいい加減に諦めてiTunesに曲を提供して欲しいわ。
ということで、冒頭で「ガッカリ」とか書いたけど、個別に振り返ると結構期待する部分もあるなってな感じで、今年の雑感は終わりです。
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