長らくブログ放置していたので既に今さらの話題ではあるが、個人的にスゴく大きな事案だったのでエントリとして残しておく。
先日、iTunes Music Store(iTMS)が大きく進化した。
巷ではiTunes in the Cloudが一番の目玉とか言われてるけど、個人的にはそんなことよりも全ての楽曲がiTunes Plus化されてDRMフリーになったことのインパクトの方が絶大だった。
僕の場合は、もともとがApple信者なのでiPod時代からiTMSではかなり音楽を買ってきたし、今も音楽のライブラリはiTunesで管理している。
一方で数年前からメインスマホはAndroidになり、タブレットでもAndroidがメインだったりするので、音楽がiTunesのDRMにロックインされていることはわりと頭の痛い問題だった。
それが故にiPod touchも手放せなかったり。
AndroidやPCで愛用している「Google Play Music」には基本的にiTunesのライブラリを全部アップロードしているのだが、当然ながらDRM付きの楽曲はアップロード対象外。なので、最近はiTMSでお買い物する時もDRM付きの曲は買わずに、Plus化されているDRMフリーの曲しか買わないようにしていた。
しかしPlus化されてる曲はごく一部だったので、あまり曲を買わなくなっていた。
そんなワケでGoogleのMusicストアの上陸を心待ちにしていたのだが、今回iTMSが完全DRMフリー化したことで、「iTMSで買ってGoogle Play Musicで聞く」というフローが完璧なモノになり、心置きなくiTMSでお買い物できるようになった。
同じタイミングで遂に(というかやっとというか)SONYもiTMSに参入したし、DRMの問題さえ無ければiTMSはやっぱり最強のMusicストアなワケで、面倒な事を気にせず最強のストアを使えて、いつも使ってるAndroidの環境で聞けるというのは嬉しい限り。
檻から出るための保釈金
新しく買う曲がDRMフリーになるだけでなく、既に買ってライブラリにある楽曲もDRMフリーにアップデートできるとのことで、さっそくiTune Plusのコーナーにアクセスしてビックリ。
アップデートのためのお値段、37,735円なり。
ウホっ、高い!これが自由の代償なのか…。
確かに2005年のiTMS上陸以来の7年分で1000曲近くあるとはいえ…。
しかしモバゲーのせいで財布が痛んでる僕には、一括アップデートはツラい。
ということで、DRM解除したい曲などを個別に選んでいくことにしたのだが…。
個別に見ていくと、なるほど高い。
アルバムを丸ごとPlus化しようとすると400〜600円も取られる。
一度買ってるのにも関わらずである。
とはいえ、やはり自由が欲しかったりして、結局25,000円分くらいは使ってしまった。
ちょっと脱線だけど、25,000円分の曲を個別にポチポチ購入してたら、楽天カードから電話がかかってきた。どうもiTunesでの大量購入は不正利用かどうかの確認をしているようだ。
楽天カードは昨年のPSNハッキング後にも電話をくれて、海外での不正利用をつきとめてくれたりしたので、しっかり見てくれてる感があって個人的には信頼している。
話を元に戻そう。
iTMSのストアをよく見ると、新規で買う場合の価格も高くなっていた。
前は100円から高くても200円以内だった気がしたのだが、今は250円くらいの楽曲がほとんど。
100円台の曲なんてほとんど無くなっていた。
(ただ、アルバムの価格はあまり変わってないかも?)
Appleさんの都合考えれば仕方ないのか…?
意外に高かった自由の代償。でも、AppleにとってはiOS機器で囲い込めてこそのiTMSの商売だったワケで、iOS機器のハードウェア収入が見込めないかもしれない客に利の薄いコンテンツを提供するのは馬鹿らしいということなのかも。
あるいは、もはや無視できない規模のAndroidをはじめとするスマートデバイスの利用者に対しても間口を開ける必要に迫られていた?
で、間口を開ける代わりにiTMS単体でもしっかりと商売にするという方向に舵を切ったのかも。
そう考えれば少し楽曲が高くなっても仕方ないかとは思ったり。
開国した?日本の音楽業界に期待
一方でAppleという外圧によって、やっとこさDRMフリーへの道に踏み込んだ日本の音楽業界。これは素直に嬉しいことだなぁと。
今後は当然の期待としてiTunes Matchの日本への対応だったり、iTunes以外のプラットフォームへのDRMフリー楽曲の提供だったりってのが出てくる。
個人的にはGoogle Play MusicストアとかMusic Unlimitedあたりの国内展開を熱望!
iTMSからGoogle Musicへ
さて本題のコチラである。
なんだけど、実はたいして書くことが無かったり。
だってiTMSで楽曲をどんどんPlus化していくと、新しい楽曲ファイルが256Kbpsの新フォーマットでiTMSからどんどんダウンロードされてきて、それをMacに入れてあるGoogleのMusic Managerが勝手に検知してジャンジャンとGoogleサーバーに上げてくれるので、全く手間いらずなのだ。
なので、こちらとしてはMusic Managerを眺めて、Google Musicのライブラリの穴がどんどん塞がってiTunesの元ライブラリに近くなっていく様子をニコニコしながら見てるくらいしか無いワケだ。
ということで、最終的にはGoogleの方のライブラリも9000の大台を超えて大満足。
今回開放しなかった楽曲もいずれPlus化して、完全にiTunesライブラリと同じにしたいなぁ。
iTMSで買った楽曲がAndroidのプレーヤーの新着に続々と表示されて歓喜。
当然ながらPCブラウザでアクセスした時もRecentの所に続々と表示されている。
実質的にどこからでもiTunesのメインライブラリにアクセスできるのと同等の利便性!
自由っていいなぁ。
iTunesのクラウド対応もなにげに嬉しかったり
Plus化に比べれば個人的には二の次ではあるのだけど、それでもiTunes in the Cloudは嬉しい。とにかく「どこで買ってもOK」ってのがイイ!
単身赴任中の僕の場合、iTunesのライブラリは東京にあるけど普段住んでるのは青森だったりするので、特にこのメリットを大きく受けることができている気がする。
iTMSでのお買い物は東京かiOS機器のショップ上でとなっていたこれまでと違い、青森のMBA上のiTunesでお買い物しても、購入した楽曲が自動的に東京でもダウンロードされるというのが地味に良い。
それでいて、Google Music経由で東京のライブラリには実質いつでもアクセスできるし!
いやぁDRMフリーとクラウド化で一気に音楽の環境が良くなってきたよね!