やればできる子だってのは分かっていた。
ただ眠っていた時間が長かっただけ。
ということで、とうとうXPERIAにも未来への道、カスタムROMの世界が開けたようだ。
やってくれたのは言わずとしれたxdaの面々。
OS2.1のカスタムROMは結構前からリリースされてたんだけど、OS2.2(Froyo)版も近日中リリースということで待ち望まれていたところ、昨日人柱版がダウンロード可能となったもの。
人柱上等!ということで早速入れてみた。
なお、導入手順については既に日本語のブログエントリが豊富なのでそちらへ。
今回、カスタムROMとは思えないほど非常に簡単。
[warning]言うまでもないことだが、あくまで人柱版であること、文鎮化の恐れや現行環境への復帰ができなくなる可能性があること、メーカー・キャリアのサポートは受けられなくなること等を認識した上で、自己責任で実施すること。[/warning]
どのくらい使えるのか?
カスタムROMの初期版なので当然ながら色々不安定だったりはする。まずホームボタンが効かない。それからロック画面が無い。
スリープから起きるのがすごく遅い。
動きが突然とまったり(ラグ)、突然の再起動なんかもある。
ラグはかなり気になり、ベンチのスコアとは裏腹に常用はかなり厳しい。
一方で、ちゃんと日本語ロケールで起動したり、最初からmoperaのAPNが登録されてたりなどは意外に便利。なお3Gはちゃんと動作する(SPモードで確認)。
ちょっと不安定だけどWiFi接続もOKだ。
マーケットもちゃんと動作するのでアプリ等も試せる。
ということで、とりあえずFroyoのお試しには良いかもしれない。
Flashもちゃんと動く。
とりあえず最近ちょくちょく遊んでるYahooモバゲーで試してみたが、問題無かった。
なんだかんだ言っても、やっぱFlash使えると世界は広がると思われ。
ベンチは確かにスゲー
Quadrantのベンチの数字が凄いと聞いて、早速試してみた。
xdaに上がってるような2500越えの数字は出なかったが、普通に2000は越えた。
なお、OS1.6時代のペリアで400程度、OS2.1で500程度(JIT等を入れて700弱くらい)なので、ベンチの数字としては恐るべき進化だ。
他機種と比較しても、2000オーバーの機種ってのはなかなか無い。
NexusOneのFroyo状態で1500オーバーくらいだったりする。
ただ、Quadrantのベンチの数字と実際の体感スピードは全然リンクしない所は注意。
数字が5倍になったからと言って5倍速いワケでは当然ない。
むしろ前述のようにラグがひどかったりして使い勝手ではOS2.1の標準の方がマシだ。
NexusOneとかGalaxySにも当然負けてる。
デュアルブートは凄い
HT-03AやNexusOneでカスタムROMはそれなりに使ってきたが、今回のペリアのようなデュアルブートというのは初めてだ。これが凄いと思うのは、普通に現行環境に戻ってこれるということ。
端末起動時のソニエリロゴのところで何かキーを押すとOS2.1標準で立ち上がる。
今まで使ってきた安定環境を壊さずに試せるというのは非常に良い。
導入も簡単だし、ある意味、最強のカスタムROM環境では無いだろうか?
なお、開発陣によると今後はSDカードにインストールしてのデュアルブートに加え、内蔵ROMにインストールする普通の形態も予定しているとか。
更にはSDカードに複数のROMを入れておいて、起動時にROMを選択できるような仕組みも検討しているらしい。スゲースゲー。
やっぱりグローバル端末
IS01のMAD動画でも触れたけど、やっぱりグローバル端末はxdaのバックアップがあるから強い。メーカーやキャリアが諦めたら終わりの国産端末との一番の違いだろう。
これでソニエリのサポート如何に関わらず、FroyoやGingerbread等の未来への展望が開けたワケで、XPERIAってやっぱグローバル端末なんだな、良かったなと思った次第。
「周回遅れ端末」の汚名は国産端末に譲る時が来たようだ。
カスタムROMは今後も色々と改善がされていくだろうし、色々なバリエーションが出てくることも期待される。一気に今後が楽しみな端末になった。
xdaの開発者チームに感謝。ということでみんなもDonateしようね。