国内でもNexusOneを入手した方がチラホラ出てきており、iPhoneとの比較を中心にしてレビューが充実してきている。自分的にはNexusOneは見送りということは以前書いたとおりだが、当然ながら興味はMAXなので、色々と読み漁っている。
また、実機がCESで展示されたこともあって、NexusOneだけでなくXPERIA X10(SO-01B)の情報も色々と出てきている。X10は僕の次期本命端末なので、この辺も気になる。
X10については、今月21日にタッチ&トライ イベント(ソニエリ主催・AMN運営)というのもあるらしく、ブログクラブに登録している僕の所にも案内が来た(もちろん、速攻で応募した)。
Twitterでは21日にドコモとソニエリが記者会見とかいう情報も。
そんなワケで、多分に自分用ではあるが、NexusOneとXPERIA X10について、色々ある情報から興味深いものを整理してみた。
あと現時点の自分のくだらない感想なども。
NexusOneの情報
レビュー等の情報ソースNexus Oneを入手したので、とりあえず分析(fladdict)
Google自社ブランドのスマートフォン「Nexus One」を速攻テスト(マイコミジャーナル)
Softbank SIM起動確認し、そして…
片手ではなぜ使えないのか、タッチパネルを検証 (以上2つ:Kelly’s Personal Island )。
AndroidユーザーのためのNexusOneレビュー(コムギドットネット)
nexus one ~ hardware first impression~
iPhone 3GS vs Nexus One
nexus one ~ multi task ~(以上3つ:Drift Diary XIII)
Nexsu One関連役立ちそうなリンクまとめ
Nexus Oneめも その2(以上2つ:関連リンク集 By とむずつれづれ)
以下、参考になった情報を引用
全体
ハード面
- Nexus Oneを見てみると、Motorolaの「Droid」、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「Xperia X10」などと比べると、非常におとなしい端末という印象
- iPhoneがMacintoshなら、このGoogle Nexus OneはWindowsって感じ
- フツーの人にはちょっと敷居が高い携帯(スマートフォン)に感じる
- 動作は確かに早いが、実はぎこちない。1Ghz CPU搭載と聞くと、さぞかしスムーズな動作を期待したいが、スクロールにしてもズームにしても、けっこうひっかかる。iPhone 2G(初代)なんてもう一年以上の機種なのに、そちらの方がかなりスムーズ
- Nexus Oneは片手では使えない
- タップしてもちっとも反応しない。 これは非常にイライラする
- Nexus OneはiPhoneに似ているが、おそらくiPhoneに慣れ親しんだ人にはかなり異質なモノに感じることだろう
ソフト面
- 高級感はあまりないが、シンプルなデザイン
- iPhoneよりも薄く軽く感じる
- 寸法的にはiPhoneよりほんの少し薄くて、軽いのだが、iPhoneは背中がうまくラウンドしているので、持った感じはiPhoneの方が薄く感じる
- 外観、デザインについては、取り立てて、良くも悪くもないというか、あまり感想はない感じ。特にカッコイーとも思わなかったけど、ダメダメという感じでもない
- 外光センサーにより周囲の明るさに応じて自動的に画面の輝度を変更
- 有機ELは今まで見たことの無い、ハイコントラストの色調。好みはあるかも知れないが、人間の肌色を綺麗に出すにはちょっと化粧がキツイ、というのが正直な感想
- 下部に並ぶ4つのアイコンもタッチ式で、軽く触れるだけで動作する。ただ、微妙に反応がシビアというか、画面にタッチするよりも反応しづらいことがあった。触れる位置が問題らしく、慣れるとほぼ一発で動かせる
- 画面下にならんだ4つのメニューは、タップすると本体がブルっと震えてエコーバックする
- 4つのメニューキーは明らかに感度をさげてある。ちょっと一瞬触れたくらいでは反応しない。感知範囲を狭くしてあり、きちんとアイコンのど真ん中を抑えないと反応しない
- たまに動作が緩慢になることも
- タッチパネルの反応は、iPhoneには劣る気がします。時折、全く反応しなかったり、反応した場所が、ズレたり。特に、最下部の4つのボタンは、なぜか、テーブルなどに平置きした状態だと、ほとんど反応しません
- 電池のもちはあまり良くないと感じる。iPhoneと似たようなものだ
- 写真は5メガピクセルで、オートフォーカス。iPhoneのように狙ったところにフォーカスさせられないが、使い勝手は悪くない。もちろん、LEDの自動フラッシュ付きだ。暗いところでも問題ない。
- 但し、フラッシュ無しではiPhoneのような高感度は期待出来ない。フラッシュ前提の設定だろう
- 真っ暗に近いところでもフラッシュがあるから大丈夫。写真のクオリティはそれなりだが、それでもフラッシュが無くてシャッターチャンスを逃すことはない。自動発光や強制OFFなど、設定もできる
- Nexus Oneは、有機ELパネルの表示領域の外、あの黒い縁の部分でも指の位置を感知しているようなのだ
- ストラップが付かない
- ドコモでパケ・ホーダイ ダブルでの通信は問題なし。iPhone SIMでも現状、問題無いとの事
- 標準でマルチタッチはシステム上有効。マルチタッチ対応のアプリが入っていないだけ
- 標準で搭載されているのはFlash Lite。Flash 10.1 は 2010年上半期リリースとの事
- 標準で日本語ロケールに対応しているが、連絡先はフリガナとフリガナソート非対応
- ボリュームを最大にしても、音量は小さめ。7段階のボリューム調整も、大きいほうから上2つ位しか実用的じゃない音量って感じで、微調整が難しい
- ホーム画面の数が3面から5面に拡張
- ブラウザの表示に差があるのも気になった。iPhoneのほうが正確に表示されるようだ。両端末ともにブラウザをダブルタップするとその場所を拡大する機能を搭載しているが、Nexus Oneは少し違和感のある位置を拡大した。完成度の点でいえばiPhoneのほうが優勢に見える
- ブラウザは解像度が高いので、小さい文字もiPhoneより判読しやすい。正直、iPhoneの方が使い易い
- Flashを多用したアバクロのサイトもそれなりの配置で表示できる。ただし、すべてのFlashに対応しているわけではない
個人的な感想
特にiPhoneと比較したレビューで、意外に評価されていない印象。まぁ、「iPhoneからAndroidへの乗り換えは努力する価値あり (TechCrunch)」でも指摘されているように、iPhoneを長く使っている人ほど、1stインプレッションの段階ではAndroidの本当の良さは分からないという面はあるのだろうけど。
ただ「iPhoneがMacなら、Nexus OneはWindowsって感じ」とか「フツーの人にはちょっと敷居が高い」とか「スクロールにしてもズームにしても、けっこうひっかかる」という指摘については、現行Androidユーザーとして、またiPodTouchでiPhoneOSにも触れた経験のある者として、「さもありなん」という感想を持った。
特に「スクロールがひっかかる」というのは僕のHT-03Aでも結構気になっていた問題(たまにズルっと一気にスクロールしてしまって戻るのに難儀したりすることが結構ある)。
これがNexusOneでも出ちゃってるのかなぁとか。
いい加減、OSレベルでこの辺しっかり対応しないと、いつまでたってもiPhoneには勝てないんじゃないかとも思ったり。
iPhoneとの比較ついでに言うと、アプリのボタンとかタブみたいな基本UI部品ももっと洗練させて欲しいと思っている。
「誰も教えてくれないiPhoneの秘密とiPhoneアプリ販売の現実(ITmedia)」でShi3z氏が書いているように、iPhoneでは「開発者が美しくないアプリを作るのは、美しいアプリを作るよりも数段ややこしいことをしなければならなくなっています。そう、手を抜けば抜く程、Apple社の純正アプリに近い外見になるのです」ということになっているが、Androidでも早期にこういう環境を整えて欲しい。
ちょっと脱線してしまった。
NexusOneの感想に戻ると、「デザインが意外に魅力的でない」という意見が多く見られたのも印象的だ。
画像等で見る限り、僕のHT-03Aに比べると相当魅力的に見えるが・・・。
一方でXPERIA X10が持っているSEXYさみたいなものは確かに感じないとは思っていて、その辺考えても、NexusOneを見送ってX10待ちという自分の選択は間違ってないかなぁとか思ったりした。
ハード面で言うと、有機ELが意外に「派手すぎ」という意見も。
TFTのX10に比べるとNexusOneの有機ELディスプレイはプラスな部分かなぁと思っていたので、これは意外だった。ちなみに上記の引用にはないが、海外のEngadget等では「昼間の太陽の下では見られたもんじゃない」という評もあるようだ。まぁどんな画面だって炎天下では見づらいとは思うけど。
でも外光センサーで輝度を自動調整するっていうのはいいなぁ。
あと気になったのはAndroid標準の4つのボタン。
HT-03AとかX10では物理的なボタンなのだが、NexusOneではタッチボタンになっており、この感度がかなり悪いという。
Androidを使う上でこれらのボタンって異常に使用頻度が高いので、この点は非常に気になる。実はかなりストレスになるんじゃないかという気がする。
タッチパネルの感度が悪いという意見もある。確かにHT-03Aでもテーブルなどに平置きすると反応しない等の同様の問題はあるのだが、日常の使用でそこまでストレスではない。
同じHTCなのに何故かなぁと不思議。
カメラはやっぱりLEDフラッシュがあるということと、500万画素ということで、良い評価が多いようだ。HT-03Aのカメラが糞なだけに、これは素直に羨ましい。
バッテリーが保たないという評も気になる。
まぁそりゃそうだろう。
HT-03Aでも一日保たないんだから、CPU等が飛躍的に早くなったNexusOneのバッテリーの保ちは推して知るべしだ。
CPU等はムーアの法則でどんどん性能アップするけど、結局「バッテリー」と「回線速度」がボトルネックになるんだろうなぁ。
(NexusだけじゃなくてX10なんかにも言えるんだろうけど)
NexusOneの販売モデルについて
今回、NexusOneが「キャリアの端末」ではなく、Google直販で売られていることについて、「キャリアから主導権を奪取する」というのがGoogleの狙いだという論調が多く見られる。キャリアが支配するケータイに終わりを告げたのはAppleとGoogleの共闘チームだ
GoogleのNexus Oneの狙いは主導権をキャリアから奪取すること
既存のビジネスを破壊していくGoogle様らしい発想で、その意気や良しとも思うが、個人的には現実的にそんなこと可能なんだろうかと非常に懐疑的な目で見ている。
Googleがキャリアの上に立つという構図なんだろうが、そうするとユーザーのサポートみたいなことまでGoogleがやらないといけないことになる。
で、実際にやってるみたいなのだがこれが大不評だとか。
そりゃ、Googleは天才エンジニアの会社だもん。
素人とか馬鹿とかクレーマーとかに労働集約的に対応しないといけないサポートみたいな機能を提供するのは苦手なんじゃないか?
キャリアって単なる土管でもなくて、そういう所も含めてやっているワケだから、あんまり軽く見ない方がいいんじゃないのという気がしている。
で、「回線をユーザーが選ぶ」といっても、実際のところリーズナブルに使えるのは現時点でT-Mobileだけだったり(しかもそのT-Mobileでも3G通信の不具合が連発しているとか)。
日本でもドコモとSBで使えるようだが、あくまで非公認なので、高い端末代金を負担した上で、月額13,650円という高価格でドコモを使うか、5,980円で安かろう悪かろうのSBを使うかという選択になる。
それがシアワセという人にはいいんだろうけど、僕を含めて大多数の携帯ユーザーはそんなこと望んじゃいないと思う。
多分「キャリアに縛られない」ことを志向する原因は「Google Voice」を広めたいというようなこともあるのかなぁと思うが、米国ならいざ知らず、日本では「Google Voice」導入も相当大変そうな気がする(1ユーザーとしては早く実現して欲しいけど)。
そもそも「SIMフリー化」については日本では総務省が旗振りしてLTEの時に実現させようとかいう動きもあるので、別にGoogle様が頑張らなくても、遅かれ遅かれ実現はするんだろうと思うし。
(Googleは「早く」そういう流れにしたいんだろうけど)
XPERIA X10の情報
レビュー等の情報ソース『2010 International CES』ソニーブース超速動画レポート!(週アス)
話題のAndroid端末「Nexus One」や「Xperia」、CES会場近くのホテルで体験(ITpro)
石川温のケータイ業界事情(IT-PLUS)
Nexus Oneだけじゃない! CESで見つけたAndroid端末(ASCII.jp)
Xperia(TM) X10タッチ&トライ イベント(ブログクラブ)
以下、参考になった情報を引用
- 「タイムスケープ」「メディアスケープ」といった独自のユーザーインターフェースで着飾っているせいかNexus Oneのように軽やかに動く感じではないが、見た目に新鮮で動きも滑らかなので、もっさりした印象はない
- Xperia X10を触っていて感じるのは「使い込めば使い込むほど楽しくなりそう」という可能性だ
- 本体の質感も所有欲をかき立てられる仕上がりになっており、このあたりは圧倒的にXperia X10に軍配が上がる
- 日本語入力は「POBox Touch」
- OS自体は1.6ベース
- 独自のUIを装備し、通話やTwitterのメッセージ履歴が3D表示され、該当の項目にすぐにアクセスできるほか、アプリケーション別に表示させるといったことも可能
X10については、NexusOneほど情報が出ているワケではないのだが、ソニエリが正式発表した昨年の11月に比べると、非常に良い評価に変わってきている感じがある。
(というか、あの時の印象が最悪だっただけかも)
動画を見ても分かるように、なんといっても「モッサリ」が相当解消されているのが大きい。
あと、「所有欲をかき立てられる本体の質感」という評が個人的にはかなり刺さった。NexusOneでは見られなかった評だ。
OSが1.6というのは少々残念だが、一部でCESの展示機は2.0という情報もあったりするし、いずれアップデートはするのだろうということで、楽観的に見ている。
あと現在出ている動画等の情報は「Timescape」「Mediascape」という独自UIのものばっかりで、通常のAndroid機としての動作があまり分からないのが残念。
スペックからしてNexusOneにそうは劣らない動作をするハズなので、その辺は21日のタッチ&トライ イベントを受けたレビューを楽しみにしたいところだ。
(万が一自分が参加できるならその辺を見てみたい)
NexusOneとXPERIA X10の比較
情報ソースFeature overview & Technical specifications(Nexus One公式)
Xperia X10 Specifications(UKソニエリ公式)
Xperia X10 Whitepaper(IT Pro;PDF注意!)
XPERIA X10とNexus Oneのスペック比較(Blog of Mobile!!~最新ケータイ情報~)
NexusOne/X10/Liquid/3GSの詳細な比較表(ただしフランス語w)
以上の情報を元に作成してみた比較表が以下。
この表は今後、随時アップデートしていきたい。
全体的に言うと「良い勝負」じゃないかな。
X10はNexusOneに比べるとOSが古い/メモリが弱い/BTやWiFiの規格対応が弱い/少し大きくて重いというのが弱点。
だけどそれ以外では結構圧倒している印象。
特にカメラとマルチメディア再生対応が非常に強い。
そしてなんと言っても端末デザインが良い。
ガジェットとして愛せるかは個人的に大きい。
ということで、「独自UIでモッサリ」問題とOSアップデートに迅速に対応できないという問題はあるものの、現時点の情報で比較してもX10に対する期待値はかなり高いなぁというのが個人的な印象。
ちなみにX10に関しては十分な速度が出るのであれば、カスタムROM等の導入は全く考えていない。
そっち方面はHT-03Aで遊ぼうかなぁと。